22年 2月 22日 10時ごろ
ちょっと面白くなってきたのでウクライナの事を書きます。2回目です。*1
個人的な感想です。素人です。疑って下さい。
面白くなってきた、なんて書くと不謹慎ですが、あくまで俯瞰的に歴史を見てる感覚で言うと、面白いと言う事です。
死人も出るでしょうから、感情的には面白がってはいません。
前に言った様に追い詰められてるのはプーチンの方でしたね。
だからやらざるえなかった。ウクライナに軍が出て行ったし(訂正、まだ出てなかったですね)東部独立派の独立を承認したようです。
たぶんここで出て行くのは間違っていない。間違ったのはこのひく事が出来ない状態まで来てしまっていた事ですね。
つまり、この状態になった時点で間違っていたが、この状態からだともう出て行かない訳にはいかったのでしょう。
あんなウクライナの東部の小さな地域を独立させて、ロシアに何の得があるのか?
東部がないよりはましでしょうけど、それで失うものと比較するとただの愚策ですね。
だからあれはロシアの得ではなく、プーチンの得なのでしょう。
どうしようもなくなり小国に攻めて、勝ったと言う言葉が欲しい所、イラクのクウェート侵攻を思い出しますね。
クウェートは石油が出るので、攻め取る事の意味はあるが、ウクライナ東部は、国としたらただのお荷物でしょ?
しかしお荷物だからこそ世界の反感が少ないのも事実です。クウェートを取ったら怒るけど、ウクライナ東部なんか誰も欲しくはない。
ロシアも欲しくはないので、ロシアにはしないでしょう。独立をさせ、あくまで他国であってほしいのです。
イラクのフセインと違う所はロシアは核保有国です。だから攻められることは無い。
でも逆に言うとそこだけです。プーチンの今回の行動は、それこそフセインみたくないですか?
だとすれば追い詰められてたのは、やはりプーチンの方です。
あとはウクライナを早くNATOに入れてしまって、軍を派遣してしまい、こう着させる事になりますかね?
渦中に飛び込まないと思ってたのが飛び込んだ。今度は欧米のターンです。
だとすれば、欧米も飛び込まないといけない。ここで引くと負けですね。
ただ引かなくても得はない。今回はどこの国にも得がない話です。勝つ国は無いでしょう。
後は個人の戦いです。それこそプーチン自信だったり、バイデン自身の損得の話になります。
私は「バイデンは本気だ」と言いました。でも正確には「今回は本気でないと、ただの馬鹿だ」と私が思っている、と言う事です。
今回でバイデンは難しくなりました。アメリカの損にならない様に、しかしこの抗争が続いてほしいのです。
やる事もやれる事も多い。つまり「もしかしたら何も損をしなくて上手くやれるかも?」と思えそうです。
そう思ったら、弱気な戦略しか出来ない。痛みをともなわなくても、なんとかなりそうだと思ってる時は、弱気な行動をするものです。
だけど今回はまったく痛みが無いのは無理でしょう。
だから少しの痛みを取って、多くの得を狙うべきですが、バイデンに出来るのかな?
前に言った様に、今は世界で景気後退局面です。
こういう時に世間の目を誤魔化す戦争は、権力者には魅力的でしょう。
西側にとって、今回はプーチンが悪役に回ってくれたのだから、渡りに船です。
つまり悪役プーチンがいつまでもいてほしいのです。
そう考えると、プーチンの存在意義は、東側より西側に強くあると言う事です。
そしてだからこそ、プーチンは生き残ったかもしれません。上手くやったのかもしれない。
バイデンがやるべきは、ロシアもプーチンも、生かさず殺さずにして置く事です。
さて、上手くやるでしょうか?
2022年 2月 22日 21時ごろ 追加
未来予測は不可能です。それを踏まえて、考えてみます。
よく考えたら、ウクライナのNATO入りを喜ぶ国はどこか? たぶんウクライナだけです。
ロシアはもちろん、ロシアから天然ガスを買っているドイツなどは願ってはいない。
いや、そもそもアメリカが願ってはいないでしょう。
他の国々も、たぶんウクライナのNATO入りなど、どうでも良い事でしょう。
ではアメリカはどうすればいいのか?
たぶんしないでしょうけど、アメリカはウクライナに進駐するべきです。
もちろんアメリカだけではなく他の国も含め多国籍軍にして、ウクライナに安全をもたらす為、と言って進駐する。
ロシアがそういう理由でするのだから、アメリカだっていいでしょ?
ただ何も考えないでウクライナに出て行っても危ないだけで、ただの馬鹿ですね。だから前もってロシアともウクライナとも話を付けとくしかない。裏でね。
ロシアには「ウクライナに出るけど、ロシアがウクライナ領から出れば我らも撤退する」と言っておく。
しかしそれでも納得はしないでしょう。
だからウクライナに話を付けておく「我らがウクライナに行ってロシアを追い出す。しかしロシアをなだめたいからNATO入りは、数年待ってくれ」と。
でもウクライナは納得はしないでしょう。
だから何かしらおみあげを持っていく必要がある。経済援助か? 軍事援助か? 分からないけど、ウクライナ政権が喜ぶものが必要ですね。
個人的には武器を与えてしまえば良いと思う。自分で守れと。
そしてロシアが撤退すれば「我らの勝利だ」と言える事でしょう。
ロシアはウクライナのNATO入りが伸びれば「脅しただけで意見が通った」と言える事でしょう。
しかしウクライナのNATO入りなど、そもそも誰も望んではいない。誰も望んでない物が通った、それだけの事です。
ウクライナも、本格的に攻められる前なら、何かを貰えたら得だと思えるでしょう。それが国民にも見える物なら、国民も納得させれるかもしれない。
アメリカは「強きアメリカ」を示せる。自分らが出て行っただけでロシアが撤退したと言える。
その後のウクライナへの援助も、ウクライナが自分でロシアに対抗できるように援助した、と言えば通りそうです。
で、もしこう出来たら誰が一番怖いのか? アメリカですね。
拒めばウクライナは同盟国ではない。
ウクライナ東部はそのまま残り、火種は残る。
だから一度出て行っても、ロシアはまた何かとちょっかいを出す事でしょう。
NATOに入ってしまえばロシアもちょっかいが出しずらくなるので、NATOに入らない事が前提です。
そしてまたこの辺でいざこざが起きる事でしょう。
いざこざが起こればアメリカはいいのです。世間の目がまたそっちに行くからです。
アメリカにとってウクライナなどどうでもいいばかりか、おさまらない方がいい。
少なくとも景気が上がってくる前、数年間は国の外に皆の関心事が起きてほしい。
他国に不安があると、国は自国ではまとまろうとする。「身内で争ってる場合じゃないだろ?」等と言いながら。
だからこれが出来たらアメリカを褒めますけどね。ウクライナは悲惨ですけど。
これは物語です。
分からない事が多すぎるので、もはや予想ですらない。
しかしこれらの事を色々シミュレートしておくべきだと思います。
色々な可能性を考えておいて、その時どう動くかを考えておけば、間違える事が少ないからです。
ウクライナはいざとなれば見捨てられます。
では日本は?
見捨てられない様な国であろうと、努力が必要だと言う事です。
物理的にも精神的にも、他国が依存してしまう様な国でなければ、見捨てられる時が来る、という話でした。