号漫浪正大

輪るピングドラム ~物語を見直す

24年4月3日 AIニュース

ニュースで「政府がラピダスに6千億円追加支援」とありました。珍しく良いニュースですね。

 

素人意見です。参考程度で聞いて下さい。

 

ラピダスは2ナノ半導体製造を目指しているのだそうです。

ただ「前の様に上手く行かない」とちまたでは言われています。そうかも知れません。

しかし、やるなら今しかないし、やらないと言う選択肢は残ってない。

高性能半導体製造が、今後の世界では全てになるかも知れないからです。

 

2ナノ半導体製造で「何に使うつもりだ?」などと言ってる人がいる。アホなのかな?

高性能パソコンやスマフォに使われているようで、これ以上作っても使い道も無いだろう、と思っているようです。

しかしAIが出て来ました。もしAIが人の代わりに仕事が出来るようになったのなら、その台数分だけ必要になる。

人の仕事を奪うほどのロボットが出来たなら、人の数くらいの高性能チップが必要になるのです。

自動運転も同じです。自動運転が主流になったら、車の台数分だけ必要になる。

だから今しかない。

上手く行けば、それこそ2027年には大量の高性能半導体が必要になってるかも知れず、その時にチップがないと国として終わったも同じです。

 

だから今しかない。もう時間がないかもしれない。

それでも、成功するかは分からないが、この賭けはかけるだけの価値がある。

 

今は台湾のTSMCが高性能半導体の9割製造しているようです。世界の9割です。

だとしたら、中国に狙われたら終わりです。

もし、AIロボットが人の代わりになる時が、数年後に来たら?

だとしたら、アメリカからGPUやNPUなどを制御されている中国は、国としての死の危険がある。AIロボットが出来ないと、無限の労働力がないし、無限のAI兵士も出来ないからです。

その時に、台湾が全てを握っているとしたら?

たぶん、台湾に攻めるでしょう。

勝てなくても良いのです。全て灰にしても良い。それで、他の国もAIロボットが手に入らないからです。

 

だとしたら、台湾を攻められても良いようにしておく必要がある。

だから、日本にもあった方が良いし、アメリカ本国でも作るでしょ?

それで、台湾進攻する必要が中国にはなくなるからです。

TSMCが日本に工場を作る理由の一つもそれでしょう。他国に作り、台湾を攻めても意味が無いようにしておくのが、大事なのです。

 

2ナノ半導体などの高性能チップが、これからの先進国には、なくてはいけない物になる可能性があるのです。

だからラピダスが最後のチャンスだとしたら、それは日本にとってもラストチャンスかもしれない。

石油以外の首根っこを、他国に握られてしまってはダメなのです。

逆にチップが自国にあれば、自動運転車もAIロボットも沢山作り、他国に輸出する事も出来るでしょう。

なので、これは良いニュースなのです。

 

 

他の事で、ちょっと思った事。

確かOpenAIとかNVIDIAとかだったと思いますが、「一枚の絵から3Dの物体を作り出す」と言うのを公開してます。

誰も言わないけど、あれが結構肝だと思うのだけどね。

 

複数の角度からの絵で3Dを作れるのなら、それは普通です。

それが一枚絵から作れるのなら、たぶん元のになる3Dデータがある。

例えば、まず絵から「それは人だ」と判断する。そして人の3Dデータを元に、絵とミックスさせ3Dデータを作っている可能性がある。

 

それが出来たらどうなのか?

例えば、始めて来る厨房にAIロボットが入る。

フライパンを見る。フライパンだと分かり、それを内部で3Dかする。

それが出来ればフライパンの何処を持てばいいのか? どう言う風に使うのか? どこに食べ物を載せ、どう降り、どこに火を当てるのか? などがもう事前に分かっていれば、リアルな物でも同じ事が出来ると言う事です。

(前もって3D映像で練習をしてシミュレートしていれば、同じに行動すればいいからです)

 

そもそも本当の人でも、同じような事を脳内でやっています。

人が実物の厨房を見る。そこから目をそらし、それを思い出して絵に書く。

その絵の内容は、普通の人だと簡単な線画でしょう。でも線で書かれた簡単なフライパンで良いのです。どこかが柄かが分かり、そこに食べ物を載せるかが分かればいいからです。

そこから目を上げた時の絵が、実物の物が、自分が書いた線画に見えたとしても(ありえないけど)、料理を作る事が出来る事でしょう。

つまり、簡単だが、必要な要素だけで人は見ている。フライパンなら表はどっちか? 柄はどこか? どこに食べ物を載せるか? などです。

それをAIも同じく内部で思い描い描き、リアルな絵と重ねて見ればいいだけです。

それが出来れば、前に3Dでシミュレートした料理作りと、ほぼ同じ事をすればいいだけなのです。

 

ちなみに、映像作品もそうです。

町の絵を映像で見て、見えるものが全て何か分かり、それをそれぞれ3D化出来たら、3Dの町が出来上がる。

そこからはゲームと同じです。どの角度からも映像が取れるし、ゲームの様に動きなども前もって与えておけば、人や車がそれらしく動く事も可能なのです。

ゲームの様に、雨にも出来るし、風を吹かせる事も出来る。町を燃やす事も、人が逃げ惑う事も再現できる。

 

だから「一枚絵から3D化」って言いう記事は、とてもとても大事なのだと私には思えるのだが、どうもみんな無視するね。なぜだろうか?

 

 

他の事。

stable diffusionなどの画像生成AIが、前ほど元気ではない。

飽きられてきたのもあるが、進歩が速く、後を追っている暇が無いのもあるのでしょう。

それに、あれはある程度の絵は出来るが、それ以上が難しい方法です。人が重なっているのと、人の手が四本あるのとの区別が付いてない方法だからです。

だから、それ以外の方法が模索され始め、新しいのが出て来るまで今は冬眠の時だと、一般人は思っているのだと思います。

 

たぶんだけど、さっき言った様に3D化するのが流行るのかな? と思っています。

3D化出来れば、何でも描けるようになるからです。

 

 

他の事。

シンギュラリティがいつか? チューリングテストが通るのがいつか? などと言われています。

これはこれで大事です。

ただその前、自動運転に、自動料理AIロボ、AIロボ兵士が出て来た時に、既に世界は変わるのです。

まずはそこからです。

それですでに人の生活は一変して、これからどう生きるか考える時が、まず来るからです。

シンギュラリティはその後でしょう。

AIロボ誕生の10年後か? 1年後かは分からないけどね。