号漫浪正大

輪るピングドラム ~物語を見直す

実写の物語

星なき地

映画「ミッドサマー」考察です。 まず第一感想、「難しすぎるよ!」 ただヨーロッパ、アメリカ、イスラエルの人々なら、もっと早く答えにたどり着いたことでしょう。 第二感想「おみごと!」 見る前は毛嫌いしてましたが、いやいやどうして、とても凝ってい…

フェリーニの映画「道」、ほぼ感想、少し考察です。 あれ? 今現在、アマゾンプライムで「8 1/2」見れるのですね。すごい世の中になりました。 それで他のもあるかと思ったら「道」があったので見てみました。 一番気になっていたのが「道」と言う題名で…

いくつかの映画の感想 5

「映画の感想」という題名だが、見た、とは言ってません。 雑多な感想も含まれます。 主に「グランド・ブタペスト・ホテル」の考察です。 「スパーダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」の感想も少し。 米アカデミー賞が発表されました。 長編アニメ賞…

なぜ皆無視するのか? あれって白人だろ?

映画「NOPE」見ました。感想、考察です。 いや、単純に面白いじゃないか。そこが一番良かった。 ただ、言って見れば良くある話。よくある設定。 ただ、トレマーズみたく、B級そうなのに、実は良く出来て後世に残る作品だった気がします。 言ってみれば、良…

体験型「Poor Things」

映画「哀れなるものたち」……みてません。考察です。 もはや映画を見ずに考察するレベルに達したようです。冗談です。 この映画も2時間半。長い。おじいちゃんに片足突っ込んだ歳になってきた私には、もう無理です。 ネット動画で出てきたら、刻みながら見る…

水もしたたるBeauとは誰か?

ネタバレ注意です。 映画「ボーはおそれている」……見てません。考察です。 いや、いくら何でも、何か言うには見て無いと失礼だと思い、見ようかとも思ったのだが、3時間は長い。長すぎる。もう無理です。ごめんなさい。 それでも書こうかと思った理由の一つ…

沈黙の三十年

こういう作品は、細かなことなど考えず、楽しめばいいのだと思います。 そう思って見始めましたが、酷すぎる。黙ってられないほどに。 ドラマの方の「沈黙の艦隊」シーズン1、見ました。 設定上ありえないのも、まあいい。 武器使用上、おかしいのもいいでし…

そして誰もいなくなった後に、残った物

映画「アステロイド・シティ」考察です。 最後の映像で、みながいなくなり、残った物とは何か? 何か、毎回言っていますが、今回も曖昧な考察です。 ちょっとフワッと暗喩が入っているから、分かりづらい。 これから言う事は、こじつけっぽいですが、信じる…

いくつかの映画の感想 4

実写の映画の感想です。 「ミスター・ノーバディ」 「ぼくのエリ 200歳の少女」 「昼顔」 です。 「ミスター・ノーバディ」2009年のSF映画。 (「Mr.ノーバディ」と言う、面白ろB級バイオレンス映画とは違います。こっちはこっちで面白いですけど…

記号論

「薔薇の名前」、1986年の映画。ネタバレ、考察です。 かなり前にも一度言ったのだが、もう一度分かりやすく書きます。 元は有名なウンベルコ・エーコの小説です。それをショーンコネリー主演で映画化したものです。 私は元の小説を読んでないのですが、…

メモの意味

映画「雨の日は会えない 晴れた日は君を想う」考察です。 ただ、ほとんどは、ネットで見た他人の考察そのままです。 内容的には、とても雰囲気良く出来ている。 それが、いわゆる「芸術作品」とか「文芸作品」っぽさから、ちょっとずらして作ってある為、鬱…

いくつかの映画の感想 3

「複製された男」 「バービー」 「ガンダム F91」の感想です。 「複製された男」、2014年一般公開のカナダ映画。 こう言う地味な謎映画ばかり出ている印象がする、ジェイク・ジレンホール主演の映画です。 大して面白くもないけど、ミステリー感で最…

羅生の門

黒澤明の映画「羅生門」見ました。感想です。 この映画の元になったのが、芥川龍之介の小説「藪の中」だそうです。 「藪の中」は「真相は藪の中」の語源なのでしょうね? この小説でも、何人かが事件でおきた事を話すが、嘘が混ざっていて、結局真相はわから…

小津の考察

小津安二郎の考察です。 カメラアングルについて。 イマジナリーラインについて。 そこから「ゴジラー1.0」の事に付いて、また文句も。 おまけで「お早よう」を見たので、その簡単な考察。 カメラの事です。Wikiによると、「小津の特徴として、ローアング…

来たぜ、小津安二郎!

「鎌倉で安らかに眠らさねえからな!」 映画「秋刀魚の味」考察です。 謎のハイテンションでお送りしております。 しかし小津安二郎は1903年生まれ。「天井桟敷の人々」のマルセル・カルネ(1906年生まれ)や、フェリーニ(1920年生まれ)よりも…

文句の文句

映画「ゴジラ-1.0」の感想をyoutubeなどで見てたら、良くないと言う意見が結構多くて驚きました。 いや、あってます。間違ってはいない。 しかし批判する人達も批判されるべきだと思うので、その人達の意見の批判でもしようかと思いました。 サッカーでいつ…

その名は、トラウマ

映画「ゴジラ-1.0」見ました。感想、ネタバレです。 「はい、せいかーい!」、見に行きましょう。 ゴジラ70周年記念作品だそうです。 正解を出すのに70年掛かったって事です。大丈夫? ただ、たまにこういう正解が出て来るので「世の中捨てた物じゃない…

あの時代 そして現代に連なる呪い

小津安二郎の映画「東京物語」みました。ただの感想です。 ちょっと前に見て、書こうと思ったが、頭痛くて(風邪かな?)書く気にならなかったので、youtubeで検索したら山田玲司さんのが出てきましたので、見ました。 それにそれを見たからか、youtubeのお…

壺など、どうでもいい

小津安二郎監督の映画「晩春」見ました。感想です。 「過去の名作見ないとなあ」とずっと前から漠然と思っているのだが、おっくうで見てられない。 何気に小津安二郎の「晩春」には「壺のカット論争」なるものがあるとネットでみて、「面白そうだ」と思えた…

なぜLAMBなのか?

なぜシープではなく、ラム(LAMB)だったのか? 映画「LAMB/ラム」考察です。実はみてません。 予告と、ネットでの考察と、今はアマゾンで見れるので、大事な所のみ確認として見ました。 そして、結構漠然とした考察です。 それでも良かったら、見て下さい。 …

境界線

1983年のアンドレイ・タルコフスキーの映画「ノスタルジア」見ました。 他人の知らない土地の田舎の思いなど聞かされても、眠いだけですね。 国境線がまだ、世界の境界線だった頃の、話です。 正直、良く分からないのは言っときます。 絵画の様なので、…

隣の芝ほど青く見える

映画「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」感想です。 やはり「自分の事を書け」が、物語制作の基本になるのでしょう。 自分の事が、一番良く知っていて、一番気になっていて、一番深く追求できるのだから、まずは自分の事から始めてみる…

小説と現実の違いとは何だったのか?

映画「ノクターナル・アニマルズ」見ました。感想です。 何か難しい映画を見たくて、ネットで探して出て来たのがこの映画です。 たぶんですが、素直な映画です。謎は無いと思う。 ネットで探すと「実は主人子の女が、小説を書いたのでは無いのか?」とか言わ…

メッセージ

2016年の映画「メッセージ」見ました。感想です。 原作小説が「Story of Your Life」、原題が「Arrival」、そして邦題が「メッセージ」です。 珍しく、個人的には、この邦題が一番面白い題名でした。 人知を超えた科学力を持つ宇宙人がやって来るお話で…

赤きゴジラ

映画「シン・ゴジラ」見直しました。意外と面白いですね。 考察もありますが、本当に漠然としていて、自分でもどうかな? と思う内容なのは勘弁です。 「シン仮面ライダー」が思いっきり暗喩物語だったので「シンシリーズとは、暗喩物語のことかな?」と思っ…

ジブリの生態系を壊すリピアー、とはいかに?

「シンウルトラマン」考察です。 「どこの誰かは知らないけれど 誰もがみんな知っている」とは月光仮面の歌の一節です。 あれ? って思った方は、ここでの、この前の「シン仮面ライダー」の考察を読んだ方でしょう。 しかしシンウルトラマンの考察自体が、シ…

どこの誰かは知らないけれど、誰もがみんな知っている

「シン仮面ライダー」考察です。 「どこの誰かは知らないけれど 誰もがみんな知っている」とは月光仮面の歌の一節です。 寺山修司は、顔を隠して誰かわからないのが、正義の味方である事が、嫌いだったようです。 これはあくまで暗喩的な文句です。政府側で…

良いも悪いもリスペクト

いや、だから、思い出コンテンツはだめだろ。 映画「シン仮面ライダー」見ました。 どうも庵野さんは「自分がやりたかったものではなく、あくまで仮面ライダーに恩返ししたい」気持ちで作ったようです。 その事に対し、岡田斗司夫さんがネットで言ってました…

ドン・キホーテはモーセをどう思うのだろう?

映画「プラットフォーム」見ました。 感想、考察、ネタバレです。 2019年、スペインの不条理シュチエーションホラーだそうです。 面白そうだけど、気持ち悪いようだと言うので、今まで見ませんでした。 見た結果は、やはり気持ち悪い映画ですが、まあま…

古くても、良い物は良い

映画「トップガン マーヴェリック」感想、ネタバレです。 いや、上手いね。 ある意味、物語のお手本です。 大雑把に見えて、とても細かく擦り合わせている物語です。 もっと前に見ればよかった。 youtubeのチャンネルクララという所で、自衛官の元将官三人が…