号漫浪正大

輪るピングドラム ~物語を見直す

ただの答え合わせ編

映画「ジョーカー フォリ・ア・ドゥ」見てません。

感想、ネタバレです。

 

いや、見て無いのは本当に失礼なのは分かるのだけど、一時間半くらいにしてくれないかな? だったら行くのだけど……。

失礼だと思いながら、ネット配信されるまで待てなくて、ネットでネタバレサイトを見てしまいました。

そこから思った感想を、少し言います。

 

これは「答え合わせ」ですね。

なので、前の「ジョーカー」の時の感想、考察で、ここで私が言った事があってたのが分かりました。

 

監督は「アンサーではない」と言ったようだが、この後にもこの言葉の意味の事を言ったようで、言いたかった事は「ジョーカーの映画が出て、それの客の反応を見て、それに対する答え的な意味で作ったのではない」と言う事らしいです。

 

(ちょっと出所がはっきりしないので、疑ってほしいのだけど)「監督は、この2は前回の映画を撮っている時から考えていた」そうで、なので「この映画は前回の映画が受けてしまったから、それに対する客に冷や水を浴びせる為に作ったのではない」等の事を言っているようです。

 

この監督は、この2に対して、結構コメントを出してます。

ここからも分かるように「説明したい人」なんだよ。

前回が分かりにくかったので、2でちゃんと分かりやすいように説明したのだと、私は思うのです。

 

なので、このブログで前回私が言った事が分かった人には分かると思いますが、別に前回からスタンスは何も変わっては無い。

つまり「アーサーと言う、自分をジョーカーだと思ったおかしな男の物語」でしかないのです。

これは前回からそうなのです。急に今回変えたわけでは無い

この「事実」を分かってない人が、今回の物語の流れに「裏切られた」と思っているのです。

 

そして、それこそが映画の内容と同じです。

アーサーをジョーカーと思っていた、いや、「そう思いたかった」人々を裏切ったのが、映画の内容です。

だからガガが出て来るし、アーサーを殺す人も出て来る。

アーサーを殺した奴も、今度は「自分こそがジョーカーだ」と思っているが、それも間違いで「その間違いを前回やったのがアーサーだった」と言う話です。

あれはただの第二のアーサーでしかなく、前回のアーサーの説明の為のキャラです。

 

ガガもそうだが、そう思いたかった人々に「間違いだ」と言ったと言う話なのだが、「そもそも前回から、間違いだと言ってるだろ?」と言う事です。

 

この、間違いであり、幻想であることを、今回はミュージカルにしてるようですね。これは上手いね。

ミュージカルっておかしな世界じゃないですか?

そのおかしな世界をみても、おかしいと思わず見てるのがミュージカルを見ている人達なのです。

それと、おかしな幻想を、おかしな事だと思わず見ている現実の人々の事を、かけて表しているのでしょう。

まるで催眠にかかったかのようになる時が人にはあると言う事を、表して見せたのでしょう。

 

この監督はまじめな人らしいですね。

分かります。

だから今回の作品の様に、ちゃんと答え合わせを出してくれたのでしょう。

 

あくまで答え合わせなので、前回の意味が理解出来た人には、あまり意味が無い映画だったと思います。

でも、はたして前回この意味が分かった人が、どれほどいたのでしょうね?