号漫浪正大

輪るピングドラム ~物語を見直す

ウクライナ攻撃

22年 2月 24日 15時半ごろ

 

ウクライナのことです。三回目です。*1*2

ロシアのウクライナ進行始まりましたね。

プーチン思ったより本気そうです。

「ノヴォロシア人民共和国連邦」と言うのを狙っているとwikiにありましたが、まさか本気だとは思いませんでした。*3

つまりウクライナ南東地域全てを取りたいのでしょう。

だからといって北から進行しないとは限らない。

北に意識を行かせるためと、もし北の方も取れたら今後「北は返すから南は認めろ」と言えるので、出来るだけ取っておいた方がいいからです。

 

マイケルハワード著「クラウゼヴィッツ」に書いてあった事をまた思い出したので、書きます。

戦闘が行われなかったとしても、軍隊の行動は意味がある。敵の退路を塞いだり、要所、橋とか補給所とかを占領したりする事など。

しかし「無血の勝利が可能となり得るのは、戦略家が血を流すことを備えている場合ののみである」と言います。

すなわち「いかなるコストをかけてでも、敵との闘いを実際に行い、敵との戦闘に勝利する意志がある場合だけだ」とも言います。

つまり、張子の虎だったり脅しだったりしてもそれで戦争には勝てないという事です。

それに「上手く動いて戦略で勝つ、何て事もない」と言いたいのでしょう。昔はともかく現在の規模の戦争なら、小手先では戦争そのものに勝てることはない、と言いたいのだと思います。孔明が現在に蘇っても戦争には勝てないという事です。そう思います。

 

その他に「敵の撃破で重要なのは敵の兵士を殺害する事よりも、敵の勇気をくじく事が、敵の抵抗力を打ち砕く事になる」と言うような事も書いてあります。そうだと思います。

例外として、二次大戦時の日本対アメリカみたく、局所的な戦闘に置いて「全ての敵を殺せる」様な戦力差があれば違いますが、現在の戦争はそうはならない。

そうは、普通はならないが、出来るときもある。それが「核爆弾」です。これが例外なのも「敵自体全てを殺せる」物だからです。ただ普通は打ち返されるので、現実的にまず使えませんが。

 

あと書いてあるのは「流血なしに勝利を博した最高司令官などいない」とあります。

 

今回のウクライナ進行で「本当に戦う気がある」「流血を辞さない」「精神的に敵を圧倒する」と言うのを実行できたのが、ただ一人プーチンのみです。

だから他の国は勝てるわけがない。

 

もし本気で止めたかったら、出ていかなくては行けなかった。

つべこべ言わず、各国は軍をウクライナに派遣しなければ、止めれる可能性はなかったのです。

もちろん起こった後だから、プーチンの本気度が分かるわけですけど。

そもそもプーチンがすぐに攻撃に動かなかったのは、一つは「もしかしたら敵が精神的に負けて譲歩するかも?」と言うのもあったでしょう。

しかしそれは可能性が低いことは分かっていた。だから戦う気で展開をしてきた。

「戦う気があるとみせかける」のではなく「本当に戦う気がある」と言う所が大事です。そうじゃないと勝てることはない、とクラウゼヴィッツは言ってたのですね。

もう一つこっちの方が大事で、プーチンは「敵が本気で軍を出すか?」を見ていたのでしょう。

他国の偉い人は、あっちいったりこっちいったり、あれ言ったりこれ言ったりしたが、どこも本気で軍を動かそうとしなかった。だから止めれることはない。歴史が証明してしまいましたね。

 

それでもまだバイデン動かないね。

明らかに強いのはアメリカです。

しかし戦う気がない国が、戦う気がある国に勝てる事は無い、と証明されました。

 

ここで日本の事です。

日本は平和ボケをしてますが、戦う準備をしていて、いざとなれば戦える軍隊があり、戦う気がある国のみが、戦える。

防御のみの戦争であっても、戦える国のみが防げる。

例え戦う事が将来なかったといても「いざとなったら本気で戦うぞ」と見せれる国のみが、抑止力をもてるのです。

だから勘違いをしてはいけない。

戦う準備を怠ったらどうなるか? 今回で分かったと思います。

それは「兵力」だけではなく「戦う気力」も必要だと言う事です。

平和ボケしていて「軍なんていらない」なんてほざいていると、ウクライナのようになりますよ。隣にはロシアも中国もいるのですからね。

 

ちなみに日本の一般意見で「ウクライナはロシアに土地を一部切り取ってくれてやれ」と言うのがあるようです。

いや、プーチンが欲しいのは土地ではない。NATO入りを止めたいのでもない。勝利が欲しいのです。

そして他国はもちろん、自国民に対しても「何するか分からない危ない奴だぞ」と恐怖心を植え付けておきたいのです。

 

しかし、前に言ったように、そもそもアメリカにとってウクライナ進行を本当に止めたかったのか? は疑問です。これはこれで笑ってるかも知れない。

そうなるとバイデンの行動は間違ってはいない。

しかしです。本気度を見せれるのか? が大事です。

「今はわざと放っておいている。いざとなれば出ていくぞ」と見せれて無いと思う。

私はバイデンは、もしくはバイデンら民主党は本気だと思っている。

でも「どう本気なのか?」

自分らが国民に対し、よく見せようとする事に本気なのか? まあそれもありそうです。

しかし軍事的にも本気を見せれないと、痛い目にあいそうです。

ウクライナの向こう側に、笑ってない銃を構えたバイデンの幻が、ロシアに見えてないといけない。それが出来てないと思う。

間違った方向に本気度を出してないで、元々の怖いアメリカを思い出してほしいです。じゃないと怖さを出したロシアには対抗できない。

 

プーチンは今の時代に珍しく、いざとなれば死ぬことも辞さない軍人的な政治家なのかもしれない。

ロシアじゃないけど、ベラルーシでは大統領候補が毒をもられてましたね。ああ言う感覚が残っている国で、てっぺんまで登った人がプーチンなのでしょう。

つまり、失敗=死、と言う感覚があると言う事です。国内の失敗の向こうに死があるなら戦争だってするでしょ? どうせ戦争しなくても死ぬだけだし。

それに比べバイデンはただの政治家に見える。彼は失敗しても死にはしない。だから勝負には出れない。

平和な国出身で、平和な時間を長く過ごし過ぎたアメリカ、ドイツ、フランス、そして日本。これらではプーチンの軍事的な行動を読み取ることも、軍事的に対抗する事も難しいのかも知れない。

 

22年 2月 25日 0時頃

 

ロシアは上手いのかも知れない。

全体から攻めたのは、本気なのを見せるためと、欧米がゴタゴタしてるうちに早く占領してしまうようにでしょう。

それに、まだわからないが、どうもキエフ中心はまだ安全そうですね。たぶん軍施設などを無力化することに集中して、街や一般人は極力傷つけないようにしているかと思う。

今はネット等ですぐ自国にも他国にも情報が行きやすいので、それに気をつけているのかな? 流石にキエフが火の海なら、欧米の世論が「軍を動かせ」言いかねないので、それを意識してるのでしょう。

 

しかしNATOはアホですか? ウクライナには行かないと言ってましたね。

言う必要はない。東側に軍を強化すると言ってるのだから、ウクライナ内には行かないとしても、東に集結していればそれだけで脅しになる。

 

ちょっとロシアうまく行き過ぎですね。

あれだと世界情勢が不安定になりかねない。

だからロシアが得をえたと、世界が思わないようにしないといけない。

バルト三国が言ってるようにSWIFTから外してしまうのが良いかと思う。実は私は細かくは分かってはいないのだが、どうやらとても効果があるようです。

ただSWIFTから外すとアメリカとドイツの経済にも影響が大きいらしいし、その他の国にも経済の影響があるようです。

しかしもはや何も痛みがなく決着を付けるなんて無為なのだから、そのくらいはやらないとロシアにもなめられるし、世界中になめられる。

 

NATO軍の配備も、SWIFTから外すのもそうだが、NATOは力があるし、何かあったら行動出来、痛い目にあうのはそっち側だと思わす必要がある。ロシアに、と言うよりは、世界中の発展途上国にです。

じゃないと痛い目にいつかあるし、そうなってからは取り返しがつかない。

 

今回ウクライナが核を放棄して攻められたので、日本も必要だと言う人もいる。

日本は持つべきではない。

日本だけが核を持たず、欧米でもないのに、経済世界二位まで行ったことのある国です。

日本だけが「核を持たなくても国は幸せになれるばかりか、金もかかる核を放棄したほうがいい」と言える国なのです。

これから核を持とうとする国という事は、発展途上国が持つことになる。だから不安定な国です。

持っている国が多くなれば、それだけ使われる可能性が増える。不安定な国ならなおさら危ない。

他国ではなく自国内の争いに負けたその時に権力者が、自暴自棄になり使うことだってある。

金がなくなったどこかの政府が、怪しげなやつに売ってしまうことだってあるだろう。イスラム国とかにね。

そうすれば使われる。それこそアメリアだって分からない。持ち込まれ自爆テロだってありえる。

使われてからだとお終いです。危ないと言ってたろ、じゃあすまない。

 

だからアメリカにとっても、ウクライナをこのままにしとくわけには行かないでしょう。

少なくとも数年後か十年後か、景気が戻った頃にはウクライナは平和になっていて、NATOに入っている状態で収まるようにするのが得策です。

そうなれば、今から手を打っておくべきです。

遅くする事は出来る。だけど早くする事は出来ない。

だから早く動く事です。

ロシアの侵攻が上手く行き過ぎることはよくない。たぶんロシアにとっても良くない。ブレーキがかけられないからです。

湾岸戦争の後、イラクではアメリカが嫌われたようです。攻められたからです。

しかし外に敵が出来たイラクフセインは、生き残りました。だから実は湾岸戦争までは成功じゃなかったのかな?

プーチンも自分が生き残れば良いのです。外に敵が出来、国内がまとまり、プーチン待望論が出来ればいいのです。

だからアメリカがやるべきことは、生かさず殺さずです。今は生かしすぎです。

この状態はアメリカも西欧も、他の世界中の国々も、ロシアまで良い事はない。そしてウクライナは悲惨です。

ブレーキをかけてやり、敵にとって悪役になってしまうのが、アメリカのやるべき事なのです。