素人です。疑ってください。
私は数年前から、セガのファンタシースターオンライン2(以後PSO2)が一番メタバースに近いと思っています(ゲームとして面白いかはまた別ですが)。
もちろん他にも知らないゲームは沢山あるので、たぶんになりますが。
まず大事なのは、基本料無料です。
ファイナル・ファンタジーやドラクエ、そしてワールドオブウォークラフト等は基本、月額使用料が必要です。
月額使用料がある物では、メタバースとして天下は取れないでしょう。
細かな事を言えば、PSO2を快適にやるためには、初め数千円はかかる。
これは基本に持てるアイテム数が少ない等があるからです。
しかしこれは数千円のパッケージを初め買った、ような物と思えば良いわけです。
大体の人は、初めに「一度買えばずっと使える、持てるアイテムが増える課金」で済むと思います。
(少しやって気に入らなければ、何も買わないでゲーム自体を止める事が出来るので、これも入りやすいと思います)
ではその後はどこでセガは儲けているのか? が問題ですね。
ほとんどは「新着コスチュームや髪型などのガチャ」を月2回程度だし、それで持っているゲームです。
強くなるアイテムガチャも、あるにはありましたが、割合で言ったら多くはありません。最強を目指さなければ、買わなくてもやっていけます。
この辺のバランスは、本当にセガは誠実です。
ただコスチュームなどはガチャだし、最近は9千円くらいかかる回数ボーナスでしか手に入らないのもあるので、そう見ると誠実ではないのですが、見た目にこだわらなければあまり金は掛からないです。
つまり基本料無料であり、キャラの見た目にかかわるガチャでほぼ持っていると言う事です。
このやり方でやっていける事を表明したのだから、メタバースの参考になるゲームだと思います。
細かく言えば、このコスチュームを売り、その売ったお金(ゲーム内だけのお金で直接リアルのお金からは変換できない)で他人が売った武器などを買う、と言う事も出来るのですが、コスチューム等見た目アイテムを買っている人がいるから経済が回っているという事です。
(忘れてましたが、プレミアムセットというのがありました。月1300円です。これがないとアイテムが売れませんが、買う事は出来ます。個人的には今現在はなくてもゲームはやっていけると思います。がっちりやりたい人は買っているでしょうけど)
他のゲームで有名なMMOゲームだと「黒い砂漠」がどうやら基本料無料だそうです。このゲームはよく知らないのですが、もしかしたら同じ様な要素もあるかも知れません。
ただPSO2だと、その他にもメタバースの参考になる所があると思います。
まず作れるキャラの幅が大きい。アニメ調からリアル調から化物の様なものまで作れます。
これはゲームとしたら見た目のバランスがおかしくなるので、FFとか黒い砂漠などでは嫌うやり方です。
しかしPSO2はやる。このアンバランスさ、いい加減さ、しかし個人の好きな事をやれば良い、というのでも成り立つという事を表明してくれました。
この見た目も含めたゲーム内の物理法則や世界観の、程よいいい加減さ、程よいリアルさなども、個人的にはメタバースよりだと思っています。
まとまった一つの世界観ではなく、色んな要素の混ざりものでも、ある程度なら悪くないというのを示したのです。
他に個人的に気になったのは、PSO2には3つのお金のような物があります。
まずはゲーム内通貨です。メセタと言います。これが基本ゲーム内で使われるお金で、ゲーム内で敵を倒して手に入ったアイテムを、このメセタに交換できます。
つまり論理的にはゲーム内でやり込むほど手に入るという物ですが、そうでもないです。敵から手に入るメセタは多くはありません。だから決まっているミッションで手に入る金が大きく、それは大体皆平等に手に入るので、基本それほど手に入るメセタ料は変わらない。だからメセタを多く欲しい時は、アイテムを売ったりして他のプレイヤーキャラから手に入れる必要があります。
その他にSGというのがあります。これはゲーム内だと敵を倒したりして勝手には手に入らない。しかしリアルのお金で買うことが出来ます。そしてSGでしか引けないガチャがあったり、これでしか手に入らないアイテム倉庫拡充などがあったりもします。
しかしたまに何かのミッションでゲーム内で手に入るし、ゲームで不具合があると、申し訳ございませんでしたと、セガからもらえたりします。
そしてもう一つACというのがあり、これがリアルお金そのものだけで交換するものです。これでしか買えない要素(持てるアイテム数を増やすなど)があり、普通のガチャはこれでだけ引けます。
で、何が面白いのかを言います。
ゲーム内のお金メセタがあるのは分かる。
リアルお金で変換するACも分かる。
しかしリアルお金でも買えるが、セガからも何かともらえるSGがあり、ACと棲み分けている事が面白いわけです。
SGはメセタのようにゲーム内で好きなだけ増やせは出来ない。しかしリアルお金で買える。そしてこれでだけ買えるものある。だから不具合等のお詫びでセガから貰えると嬉しいわけで、納得する。
しかしこれをACとは分ける所に意味があります。ACは汚さないと言うわけです。つまりACはどこまで行ってもお金の代わりでしか無いのです。セガから貰えないしゲーム内でも増やせないのです。
これがメタバースに移行するなら意味が出てきます。つまりACはamazonのギフト券のようなものです。お金の代わりになるのです。
もしセガがゲーム内で何かを売ることが将来あったとします。他のゲームを売るとか、漫画や動画などのネット商品を売る。もしくはヌイグルミやプラモデルなどのリアルアイテムを売ったりした時に、このACがリアルのお金の返還から汚れてない事に意義が出て来る。このACで買えるという事です。
(たぶんSGは法律上危うい気がします。これで色々買える様になった時には、金をゲーム上で貰える、もしくは増やせるとなり、規制がかかる可能性が十分ある)
この辺もメタバースに近づいていると言う事です。
リアルなお金と、ゲーム内通貨と、その中間の金の様な物、これら種類が違うお金の様な物が色々参考になる事でしょう。
これらを分かっていて目をつけたのなら? そして提携が進んでいるのなら?
マイクロソフトの怖さが見え隠れすると言う事です。
さて、他のメタバースみたいな物の事も書きます。
VRchatとかNeosVRとか言うのがあるようです。見ると面白そうですね。
これらはメタバースを目指す企業の参考になる事でしょう。
ではこれらが天下を取るのか? たぶん無理です。
3Dの物は力技です。力、つまりお金が物を言います。
グランドセフトオートが流行ったとして、なぜ誰も追随できないのか?
ファイナル・ファンタジーもそうだしPSO2などもそうだけど、なぜ真似がすぐ出てこないのか? 単純にお金がかかるからです。つまり金持ちしか勝負に出れない。
VRchatもNeosVRも参考にはされる。もしかしたらGAFAMに取り込まれる。しかしこれらが勝てる事はないでしょう。
面白いのは、これらはゲーム内でプログラムも出来るようですね。他人がいじくって世界を作れるようです。これも参考にされる事でしょう。
しかしプログラムでもそうだし、使える3Dアイテムだってそうだけど、その基本アイテムをどれだけ用意できるのか? が大事になっていきます。そしてこれらも力技になると言う事です。
「やろうと思えばなんでも出来る」と言うのは、ほとんどの人に対し「何も出来ない」と同義です。誰でも「簡単に」出来るようにしなくてはいけない。
「鉛筆と紙があれば漫画は書き放題、小説も書き放題」と言われて納得しますか? 「丸太と道具を用意して、机でも棚でも家でも作り放題」でどれほどの人が出来るのか?
せめてプラモデル程度の初期設定は必要です。ガンダムをプラの塊から作るのは普通の人ではやれない。しかしプラモデルなら作れる。しかもやろうと思えば改造も出来る。この程度の基本があり、初めて素人が手を出せるのです。
それをメタバースをやる会社は用意をする必要がある。簡単にリアルな世界を構築できるのを用意出来る力のある会社でないと勝てない。
面白いのは、やはりマイクロソフトです。マイクロソフトはエクセル等でVBAを出して、実績もノウハウもあります。
たぶんメタバース用のVBAを出す事でしょう。
エクセル自体も同じようなものはもうフリーソフトで大体出来る。ネックはVBAですね。これを使っているとなかなかエクセルを手放せないのです。よく出来てますね。
メタバースもそうで「VBAを使えば簡単にリアルな世界が構築できます」とやる事により、客を取り込み、そして逃げれなく出来ます。
だからやる事でしょうし、商売としたら正解です。
ちなみに、VBAって基本ベーシックだしインタプリタだし、とても取っつきやすいですね。この取っつきやすい所がマイクロソフトの怖さです。
そして個人にも会社にもメタバースを簡単に作れる場、としても提供を始める事でしょう。
大手でもクラウドサーバーのaws等を使うのが最近の流れです。
大きな会社がまとめて用意して管理するほうが効率がよく、低コストになります。
メタバースの様な3D素材なら尚更、誰かがまとめてやった方が低コストになる事でしょう。
そしてクラウドサーバーの様に、使用料を取るのです。
そして「どうせならクラウドサーバーも一緒にやると安いですよ」と言い出す。だから怖いのです。
そしてこれらを鑑み、一番近い所にいるのがマイクロソフトに見えますね。次点がアマゾンです。怖いですね。
素人や小さな会社も、製作者側に取り込むのが得策です。
仲間にしてしまい、こっちの知識を得てしまい、逃げれなくするのです。
自分の世界を作らせ、会社の世界を作らせ、ゲームを作らせる。
それにゲームはそのままでもシナリオとかマップを自分らで作れるようにする。スーパーマリオの面を作れるようにするのと同じです。
そしてひろゆきさんが行ってたように、消費者だと人生飽きやすい。製作者側になると飽きにくく人生が面白い。
つまり個人が出来るレベルの制作を、個人に任せてしまうのです。絵がかけたら絵を、3D素材が作れるならそれを、物語がかけるのならゲーム内のミッションを作らし、決まったアイテムが元であっても街を作るのが上手い人なら街を作らす。
これで皆が製作者になれ、飽きにくくなり、面白くもなる。
そしてメタバースの会社はそれらを自分らの力に変えてしまい、取り込む事にもなる。
会社側が欲をかかなければ、WIN-WINの関係になれる事でしょう。
(セカンドライフがうけなかったのは、グランドセフトオートのように撃ち合わないからです。ではいっつも撃ち合いたいのか? と言うとそうでもない。どのレベルで平和を味わいたいのか? 撃ち合いたいのか? は客に任せてしまうのです。自分らで作って勝手にやっていけという事です)
メタバースとして成功した時は、さっきも行ったように、セガのACのようなパソコン内通貨が使えるようになる。
そしてそれでなんでも買えるようになる。本でも動画でも音楽でもです。そしてしまいにリアルな買い物すらです。
これは既にアマゾンが実践してますね。
だからこそ、アマゾンに抵抗するにはパソコン内でいつも課金してためているお金が大事になる。面倒くさいので出来れば一緒にしたいものですからね。
(カード決済なら面倒くさくない、と言うかも知れません。しかし金を払うのがそのメタバースの会社だけではなかったとしたら? 3D素材を素人から買うようになるかも知れない。色々な知らない人にカード番号を教えるのは嫌でしょ? ならメタバース会社にだけ教え課金しておき、そこから引き落とされる事にしたくないですか?)
今、色んなリアルな物を、アマゾンと同じ金額で売っても勝負にならない。
例えば、マイクロソフトのブラウザ、エッジも悪くはないと思いますが、一度逃げられた客はもう戻ってはきません。よほど良くないと戻っては来ないし、それは至難の業です。だからエッジの使用率はとても低い。
しかしメタバースで成功したら、同じ金額にすれば勝てるようになるという事です。アマゾンと同じ金額、同じ規模でやるにも難しいですが、可能性はあると言う事です。
これはまた検索エンジンでもそうです。皆、同じであってもgoogleを使い続けることでしょう。
しかしメタバースが流行り、それの基本検索エンジンが他のものであったとしたら? それがgoogleと同じくらいのレベルが出せれば勝てるという事です。
基本検索エンジンにする、と言う囲い込み戦略は、google自体が携帯のアンドロイドでやってる事ですね。これもその真似がメタバースを取れれば出来るということです。
つまりマイクロソフトとしたら、これら先に取られた物を取り返すチャンスがメタバースです。それこそもうチャンスは無いかも知れないし、今の所強みがあるのがマイクロソフトです。
マイクロソフトはXBOXも持っています。もしメタバースが流行ればそれに特化したXBOXを売る事が出来るのです。
もちろんPS5も任天堂も初めは無視は出来ないのですが、段々と自分の有利な方に持っていく鍵を握れる。
ゲーム自体も、比較的簡単なものは、メタバース上のVBAで作れるようになる。
もしくはプロ用にもう少し特化したプログラムも用意するでしょう。
あくまでメタバース上で動くが、3Dで動かす基本の要素がもう揃っているので作りやすくはなる。
もっと凝った物を作りたく、しかも力のある会社は自力で全て作れるが、そうじゃない会社の方が多い事でしょう。
だからメタバース上のゲームが増えるかもしれない。
そしてそれは、いつからかXBOXでしか出来なくなるかもしれない。
などなど、考えれば考えるほど、マイクロソフトが強いですね。
問題はスマフォの能力ですね。
結局多くの人を取り込むには、スマフォである程度は出来ないといけない。
ただスマフォも能力が上がってきてます。だからこそ今更メタバースと言われ始めたとも言えます。
スマフォがどうなるかまだ分かりませんが、まあ、今から勝負に出る意義はあるかな? と思います。
ゲーム機の方はスイッチで世界で全部で1億台、PS4でも1億台位、旧XBOXは4500万台。
そして一人が何台か持っている事もありますが、今後だと2億人位の可能性はあるのではないでしょうか?
メタバースがキラーアプリになるのなら(だからこそ基本無料でないと無理)だいたい世界で1億人は呼び込めないだろうか?
ただYoutubeで20億人位見てるようなので、それでもまだまだとも言える。
でもゲーム機を買う人はゲームを買う余裕があったり、時間も金も使う可能性が大きいと思います。
今はまだまだではありますが、これも将来を鑑みれば、勝負に出ても良い頃だとは思います。
そしてテレビは各家庭にある。
ネット環境も良くなってきている。
そしてクラウドゲーム環境が整うのなら、急げきにメタバースが普及することも、まあ、なくもない。
これはスマフォでもそうです。映像を流すだけなら高性能スマフォはいらない。ただネット通信料はかかるけど。
やはり、天下を取る可能性はあるのがメタバースだと思います。
ただ、基本はもう出来る筈の物の寄せ集めです。
それが出来てないのは、難しいのです。
事細かなすり合わせが必要なのです。
だからこそ日本人のようなバカ正直に頑張り、基本の学力はある国民が役に立つと思うのですが、どうでしょうか?
とにかく可能性がある会社の人は、見誤らないように気をつけましょう。
特にゲーム会社の事です。セガとかスクウェア・エニックスとか任天堂などの事です。
日本国内でウジウジしてるうちに、全てアメリカに持ってかれてニッチもサッチも出来ないとならないように気をつけてほしいですね。
せめてどこかに乗ってしまった方が良いと思います。
そして出来れば乗っ取られない事を願います。
全てがアメリカ型というのは、決して良い未来だとは思えないからです。