号漫浪正大

輪るピングドラム ~物語を見直す

15 穿った見方をしたアニメ

色々な暗喩が分かった後で、もう一度始めから見なおせば分る事もあるだろうとは思ってましたが、流石に見なおす気力はありませんでした。

しかしYoutubeで毎週一話ずつやってたので、気楽に見なおせました。

 

アニメ「輪わるピングドラム」考察です。

 

見直したから分かる、細かな事を羅列していこうと思います。

 

っとその前に言い忘れてた事から。

シリーズ構成が伊神さんと言う方だそうです。この人はミステリー作家としてもデビューしている人だそうです。

だからこんなにミステリーなのですね。

そして多様な才能が合わさって出来たアニメなのでしょう。

 

アニメ後半に使われていたのが(バンド)ARBの曲のカバーですね。

石橋凌さんってバンド出身だったのですね。この人が1956年生まれ。

最終話の一話前のエンディング曲「HEROES〜英雄たち」の作詞が白浜さんと言う方で、1957年生まれ。

ARBは社会派バンドと呼ばれていたそうです。それもあってか「HEROES〜英雄たち」なんか、学生運動の頃の過激な左翼の事を歌った様に聞こえますね。

石橋さんも白浜さんも70年代の学生運動にはギリギリ係われない年ですね。あさま山荘事件が1972年なので、石橋さんで16歳位です。

でもリアルに感じ見てた世代であり。ギリギリ係われないと言うのが、この人らの人生に影響を与えたでしょうね。

だからこの頃の大きな社会問題、学生運動の影響を、感受性が強い年頃に受け、その時代の影響から出て来た社会派の曲がARBの曲とも言えるのかもしれません。

だからこそ、このアニメにはARBのカバーが使われたのでしょう。

学生運動の頃の影響から生まれた要素が係わっているのが寺山修司作品であり、寺山修司作品が係わっているのがエヴァであり、エヴァが係わっているのがピンドラであります。

なので間接的にARBの曲とピンドラがこれで繋がるのです。使う意味があったのです。

 

さて、前にこのブログでピンドラのキャラは、アニメキャラか実在のアニメ制作者の暗喩だと言いました。*1

その後に分かったキャラの元は誰か? に付いて話します。

 

夏芽真砂子(なつめ まさこ)

高屋法子さんですね。なるほど使いたくなるのが分かる面白い立ち位置にいる人でした。

この人の夫が樋口真嗣さんです。ガイナックスに昔いて庵野さんの盟友だそうです。

オネアミスの翼」の助監督で「シンゴジラ」の監督だそうです。

そして高屋法子さんはジブリ作品を主に仕事をしていた人で、ハーモニー処理をしていた人です。

風の谷のナウシカ」に係わってますね。だから庵野さんと同じです。

ガイナックスのアニメで庵野さんが監督の「トップをねらえ!」の主人公がタカヤノリコであり、この人の名から取ったそうです。つまり庵野さんと色々同じ所で関わっている人が高屋法子さんです。

夏芽家がジブリの事だとは、前に言いました。

ナウシカに係わり、しかしジブリには残らなくて出て行った人が庵野さんです。だから冠葉(かんば)は夏芽から出て行く。庵野さんが冠葉ですね。

そしてジブリに残った人が高屋さんなので、夏芽家に残ったのが夏芽真砂子になる。

マリオは細田守さんですね。たぶんイクニさんはふざけてますね。

高屋さんはサマーウォーズに係わっている様なので、だからマリオを救おうとするのが真砂子になるのでしょう。

ハーモニー処理と言うのは、アニメがセルの時代だと、セルの上から書き込んで絵画タッチにする事だそうです。これをやっていたのが高屋さんです。

真砂子の口癖「早く、すりつぶさないと」はジョークです。「早く、塗りつぶさないと」と言う事です。ハーモニー処理の事ですね。

アニメの前半で、赤い玉で記憶を消してましたね。不自然な演出でしたよね? これは「塗りつぶして元を無くしている」事の暗喩です。

記憶を無くされたキャラで久宝阿佐美(くほうあさみ)いましたね。雑誌シックスティーンのモデルだそうです。つまり16歳で、久しく宝だった存在で、冠葉がふった存在だと、ナウシカになるのです。ナウシカだから高屋さんが塗りつぶせる。

冠葉がふったとは、庵野さんがジブリから離れてジブリキャラを描く事は無くなった事の暗喩です。逆に陽毬にぞっこんになるのですが、だから陽毬はアスカなのです。

左兵衛が宮崎駿さんですが「すりつぶされんぞ」と鍛えてましね。駿さんは絵も書く人なので、日々鍛え「自分の絵は誰にも直させたりしないぞ」と言う事です。

 

渡瀬眞悧(わたせ さねとし)

サネトシ先生はやはりイクニさんですね。

だから冠葉を悪に呼び込み、テロを起こさせる。

テレビ版エヴァの最終回が、全てを壊すテロの様な物、と言う事にかけてピンドラではテロにしています。それをやるのが冠葉事、庵野さんであり、そう誘うのがサネトシ先生事、イクニさんなのですね。

ではサネトシ先生が逃げられ、追っかけるピンクの存在、桃果とは何か?

 

桃果(ももか)

私は安野モヨコさんかと思ってましたが、でもそうすると冠葉とのからみが少なすぎるとは思ってました。まあこの要素も含まれてる気もしますが、そこがメインではない気がしてきました。

トップをねらえ2!」の主人公っぽいピンクの髪の子が「アニメの象徴」だと思え、トップ2にもイクニさん係わっている。だからと言う訳では無いだろうけど、桃果も「アニメの象徴」の気がしてきました。

アニメ(桃果)を追うが拒まれ否定され、ピンドラの2011年まで社会に拒否られ世の中を呪う人(サネトシ先生)、ウテナからピンドラまで表舞台に出て来れなかったイクニさん以外いないですよね?

桃果はアニメの象徴だから悪い所が無いのです。そもそもが人では無いからです。

そしてファビュラスマックスとメガネ先生を救うのが桃果、つまりアニメになるのです。

 

多蕗桂樹(たぶき けいじゅ)今後ここではメガネ先生と呼びます。

時籠ゆり(ときかご ゆり)今後ここではファビュラスマックスと呼びます。

この二人が長らく分からなかったのですが、盲点でしたね。思い込みです。まだこの頃だと出て来るのは早いだろう、と言う勝手な思い込みでした。

出ましたこの二人「劇団イヌカレー」の二人ですね。

圭樹とは「月に生えてる想像上の木」の事でもあるようです。だからまどマギにもかかっているのでしょう。

良く見るとメガネ先生は色黒ですね。泥犬さんから来ているのでしょう。

そしてだからこの二人はペアなのです。

しかもだから桃果ことアニメに救われ、後世に愛(アニメ愛)を残す存在になるのでしょう。

ワンダーエッグ」も「レヴュースタァ」もイヌカレーさんです。大人気ですね。

だからピンドラ3話のカレー回でファビュラスマックは出て来るし、メガネ先生もカレーを食べるのですね。

 

鷲塚先生(わしずかせんせい)

昔にサネトシ先生が助手をしていたようです。

なので鷲塚先生は山内重保さんですね。東映時代のイクニさんの師匠に当たるのだとか。

ピンドラ18話だけ山内さんが演出してます。これもワザとでヒントでもあるのでしょう。

 

後細かな所で言うと、たぶん苹果(りんご)の友達の色黒の子、エヴァQから出て来た色黒のキャラ、長良スミレだと思います。

 

他は分かりませんでしたが、たぶん元はある筈です。

連雀とかエスメラルダとか黒兎の二人とか池部の叔父も、誰か元があると思います。

よっぽど業界を知らないと探すのは無理そうなので、もう私は止めますが。

 

さて各話を見て気が付いた細かな事を書きます。

 

3駅、カレー回です。

もちろんウテナのオマージュもあるでしょうし、イヌカレーのヒントでもあります。

他には「エヴァ破」で綾波がカレーらしきものを作ってましたね。あれはカレーじゃない味噌汁だ、いや味噌煮込みだ、とかも言われてますが、カレーと見えなくもないです。

エヴァ破では結局カレーを食べれないと言う演出だったので「ピンドラでは最後食べさせてあげよう」と言う事で、最後皆でカレーを食べてたのです。やるね。

 

6駅

苹果の家にあるカッパのぬいぐるみは、カラーの事でしょうね。ギリシャ語で「χαρά」と書くのだそうです。

子供の苹果がポニョの絵を書いてますね。ジブリが係わっていると言うヒントかな?

この回に出て来る年代とかカレンダーとかが、何かありそうだけど分かりません。年代の計算間違ってないかな? と思ってますが、何か分からない事にかかっているのかも知れません。

ちなみにピンドラでテロを起こした日が3月20日です。これはもちろんサリン事件に係っているのだけど、それだけでも無いようです。

エヴァのテレビ版だと25話から壊れた話になります。正確に言うとこの時はもう95年ではなく96年なのだけど、日付は3月20日放送でしたね。だからエヴァのテロの事でもあったのです。

 

7駅

ファビュラスマックスの舞台の役名がマリーでしたね。

毛皮のマリー」が係わっていると言うヒントです。

 

11駅

真砂子が絵を書きます。これもヒントです。絵を書く人だと言う事です。

この時エスメラルダも書きます。なら元に絵を書く人がいそうですが? 分かりません。

 

12駅

ここで出て来る女神の声の声優が、ナウシカの人だそうですね。これは直接的なヒントです。

この人をここだけ使うなんて、普通は意味が無いですからね。

メリーさんの羊の話で枯れた木はガイナックスの事ですね。

それを違法な事をして復活させたのが、ガイナックスの元社長だと言うのでしょう。

南極基地の写真が出て来ます。これも物語上だと意味が無いものですよね? だからセカンドインパクトの爆心地が南極だからじゃないのかな? と思います。

 

17駅

冠葉はタコ焼きを返すのが上手いようです。庵野さんが関西の人だからでしょう。まあ出身は山口県だが大阪芸大の人ですからね。

メガネ先生が、もう一つ自分達より少し立派なグラスにも酒をそそいでますね。桃果の分だと言う事でしょう。そしてそれを最後飲む。言葉では終わった事と言いながら、実はまだ桃果から離れられない事を暗示させます。上手いですね。

 

20駅

団地なのは左翼運動家の暗喩でもあると思います。つまりサリン事件と重ねておきながら、他にも暗喩があると言う事ですし、ここから寺山作品が関係している事になる。

ここでキリンの絵が壁に書かれているのが一瞬出るのですが、これは意味が分からない。ただカラフルな家の隣の公園にキリンとブタの遊具がありますね。だからガイナックス関連の何かか? 誰かか? ちなみに公園のブタはたぶんガイナックス初代社長の事でしょう。いつか怒られますよね?

子供ブロイラーが出て来ます。

粉々になるのはセルだからでしょう。つまり作られた子供とはアニメキャラの事でもあります。それが捨てられる所です。透明な存在になるのも、セルが透明なのにもかかっているのでしょうね。

 

21駅

話はずれますが、神社、ラーメン屋、タワー、ラジオが出て来るのがピンドラです。そしてそれらが出て来るのが「マギレコ」ですね。たぶん泥犬さんがわざとやったのです。

冠葉は残党から金をもらっている。これはカラーに移った庵野さんが、ガイナックスからエヴァ関連のロイヤリティーを貰っていたからでしょう。別に本当は悪い事ではないけど、物語上にかける為に悪くなってるだけです。

三ちゃんがタネを植えますね。これが最終話で芽が出て来る訳です。

夏芽家の文様が木ですね。ジブリの事でしょう。

カラーの芽が出てきて、いつの日かジブリの様に育つだろうと言っているのですね。

カラフルな家は「ミカちゃんハウスなのだ」と言う。もちろんリカちゃんハウスからきているのですね。だから「ワンダーエッグ」もリカなのか。そして桃恵が桃果で、ネイルが泥犬さん。つまり「ワンダーエッグ」はピンドラもかけていたのですね。つまり、やはりイクニ物語だったのかな? と思えてきました。

 

22駅

「いけピング 1997年」と書いてある銅像がありますね。元は池袋にある池フクロウですね。あそこ昔は改札があり西口に抜けれなくて不便でしたよね? どうでもいい話ですけどね。

1997年が「まごころを君に」の年であり「ウテナ」の年でもあります。だからヒントです。

真砂子が「あの男は呪いなの。この世のものじゃ……」と言います。サネトシ先生は本当に死んだ亡霊であると言う事でした。呪いの方は、陽毬とマリオは呪いにかけられていると言うヒントと、庵野さんにかけた呪いはイクニさんだったと言う戒めでしょうかね?

この回の題名は「美しい棺」です。これは夏芽家の事を言ってました。つまりジブリは美しい棺だと言うのです。あってますが、怒られますよ。

 

こんな所ですが、まだ言いたい事はあります。

それは声優の事です。

 

メガネ先生の声優が石田さんでカヲル君と同じでしたね。ここは直接的なヒントでした。

そうするとファビュラスマックスは? となるが、この声優の人アニメ「忘却の旋律」の忘却の旋律役でした。これもヒントです。忘却の旋律自体がガイナックスウテナの制作人を合わさった不思議なものだったので、ピンドラもそうだと言う事です。

剣山役が子安さんで、ウテナの冬芽だし、エヴァの青葉役でしたね。もっと言うと∀ガンダムのギンガナム役と言う面白い人ですね。どれも長髪キャラでした。

母、千江美がナディアのエレクトラで、セーラームーンにも出てるし絶望先生にも出ている。

絶望先生はシャフトで新房監督だが、一回エンドカードの絵でイクニさん出てたのですね。やはり繋がりはあるのか。

イヌカレーさんはガイナックスの「グレンラガン」にも少し係わり、絶望先生関連にも係わっていたようです。

まあアニメ業界は繋がりがあると言う事でしょうけど、他のアニメでも関連や影響があると思っていいと言う事です。なので「まどマギ」はやはりセーラームーンのオマージュと言うか、パロディでもあるのでしょうね。

 

冠葉役がジャイアン役の木村昴さんですね。

この人が、まあ下手な声優だったそうで、ならなぜ採用したのか?

もちろん声があっていたとか、下手さが庵野さんに雰囲気があっていたとかあるのでしょうけど、一つの要素として名字が木村だった事があると思っています。

晶馬役が木村良平さんですね。この人も木村なので、二人そろう事で双子性を表せる。

しかし「兄弟っぽいけど実は赤の他人だ」と言う事も表せられたから、木村で合わせて来たのだと思っています。

では昴さんの方を合わせて来たとすると、良平さんの方が先に決まっていたと思っています。なぜこの人なのか? ここからは信憑性が薄い私の勘です。

木村良平さんはアニメ「東のエデン」の主人公役でしたね。

私は「東のエデン」を見た時、ピンドラらしさを感じ取りました。しかしピンドラの方が後の作品なので、ひっかけて来たのはピンドラの方です。

東のエデン」だと「王子さまはいるんだよ」と言う物語でした。これはウテナと逆です。しかも「良く分からない裸の男にアメリカで少女が付いて行き、その男が王子様だったのです」と言う内容であり、危険な感覚を押しつけるアニメだと思ってました。

これをもしイクニさんが見たら気に入らないだろうと思ってましたし、もしかしたらだからピンドラでかけて来たのかな? とは頭に浮かびましたが、証拠がないので言わないでおきました。

しかし声優が「東のエデン」の主人公だと分かり、たぶんわざとひっかけて来たのかと、あらためて思いました。

東のエデンは間違っている」と言いたかったのだろうと、私は思っています。

ちなみにピンドラの久宝と言うキャラは、あまり意味が無いのに妙に目立ってました。この人の声優が「東のエデン」のヒロインであり、危ない男に付いて行く少女でしたね。わざとこの声優を使ってきたのでしょう。危ない奴に良く分からず付いて行くと、エスカレーターから付き落とされるぞ、と言う事だと思います。

 

こんな所です。まあ本当によくやりますね。

私は、この辺の暗喩は冗談に思えてたので好きではなかったのですが、考えが変わってきました。

実在の事を暗喩にする事で深みが増し、しかも実際に起きた事なので整合性が取れているのです。

だから実在の人や物事を暗喩で使う事は、物語の深みを増す良いやり方の様に思えてきました。

 

今現在だと、最後の2話はまだYoutubeでは出て無いのですが、個人的にもういいだろうと他のネット動画の方で見なおしました。

最後の2話になると、もう暗喩がどうとか関係がないですね。単純に良く出来てます。

本当にすごい作品になったのは分かります。

これの内容をいじって映画化ですか? よくやりますね。

期待半分ですが、不安半分です。どうなりますかね?

 

22年 3月 27日 追加

 

こんな所に追加しても気が付かないよ、と思った方、すみません。

でも少しなので、ここに足します。

 

「桃栗三年柿八年」と言う中吊り広告がありますね。

これがどこにかかっているのかな? と思っていまたら、初めの方に苹果の部屋から始まる回に、部屋なのに海の底みたいな映像の時がありました。

ここから歌「愛のため息」だと分かるのです。

昔の実写の原田知世の映画「時をかける少女」の中の挿入歌だそうです。

これは「桃果が時をかける存在だ」と言うヒントだと思ってました。

しかしもっと単純でしたね。

アニメの方の「時をかける少女」を作った細田守さんが関係してるよ、と言うヒントでした。

そう言えば山田玲司さんがネット動画で「プリンオブクリスタルの世界の映像がサマーウォーズみたいだ」と言ってたのを思いだしました。

これも同じですね。細田さん関連も暗喩として入れていると言うことでした。

 

本当に色々やりますね。

やりすぎですね。

だからこれらイクニ作品に触発された泥犬さんのマギレコは、訳の分からないくらいの色んな物を詰め込み大盛りにした物になってしまったのでしょう。

罪深い作品ですね。