書籍「バカと無知」本文の感想と、個人の意見を書いていきます。
1なんでみんなこんなに怒っているのか
面白いですね。
人は動物なので、進化の過程で、「良い事」より「悪い事」に強く反応するように出来上がった、とあります。
なので、悪いニュースに強く反応するそうです。
それと同時に、学校のイジメなどもそうで、元々の原始人だた頃の人で言う組織内でのイジメとは追放であり、すなわち「死」であると言うのです。
なので学校にイジメに合うと、死を予感して強く反応してしまう、とあります。
実は学校内でのイジメなど、今現在で言えば死ぬわけでは無い。少なくとも逃げる事や、学校に行かないと言う選択肢もあるからです。
なのに、本能的に「これはも死んだも同然」と思い、自殺する人が出る、と言いたいのだと思います。
これは、人が遺伝子的に今のように出来上がった頃、すなわち原始人みたいな生活をしていたころには有用な本能だった、と言う事です。
そして、それは今現在では意味が(あまり)無い本能だ、と言う事です。
これはアレルギーと同じで、今の社会には適合してない本能だと言うのでしょう。そうだと思います。
つまり、昔は有用だったが、今は悪い作用をする(必要以上に強く作用すると言う事で、だからアレルギーと同じです)と言う事です。
こういう事があるので、頭で考えて、それが本当に「今現在にも当てはまる本能なのか?」を考える必要がある、と言う事です。
今現在なら「学校でのイジメなど、死を考えるほどの事でもないだろ」とか「その悪いニュースも、そこまで強く考える事も無いだろ」と言うように、今では強く反応し過ぎで、適してない本能がある事を「頭」で考えて対処しなくてはいけない、と言う事です。
ちょっと足しておくと、
イジメが普通にあるのはなぜか?(これは裏を取ってない、どこかで聞いた仮定です)
どうも群れで暮らす動物は、弱い者(部族にとって役に立たない物)も生き永らえてしまう。
しかしそれは部族にとって損失です。
原始人の頃だと、皆が生き抜く事さえ至難の業です(だから人口があまり増えない。たぶん昔は三人以上は夫婦で生んでいるのにです。つまり多くが生まれた後、育つ前に死んでいる)。
だから、部族にとっていらない人は、早々切ってしまった方が良かったのでしょう。
だからイジメをする。つまり弱い者を部落から出してしまうのです。
そして部落から出された人は、まず生きてはいけない。
少なくとも、子供を作り増やしていく事は無理です。
だからイジメにあう事は、部落から(最終的に)追い出される行為であり、だからそれは「死」なのです。
せっかくなので、もっと足しておきます。
昔は有用だった本能が、今や強く反応してしまい、有害である、と言う話でした。
しかし逆もあるで、社会とは難しい物です。
すなわり「ストレス」の事です。
「ストレス」とは、そもそも「死の予感」だった筈です。
だからそれから逃れようとして生きてきて、それで生き抜いた人の末裔が私たちなのです。
しかしなぜか今は「ストレス」が会社や学校であるのが当たり前だ、と言う事になっています。
しかし、そもそも長時間ストレスにさらされていた人は滅んでいるので、長時間強いストレスにさらされて生きて行けるようには、作られてないのです。
だから本来は体や精神を壊さないように「ストレス」に長時間さらされないようにするのが大事なのです。
しかしどうでしょうか? どうもこの国ではストレスにさらされるのを防ごうとはしません。それは弱さだと言うのです。
私は愚かな国だと思っています。何も分かってはいない。
もちろん「いらないストレスは与えない」と言う事ですし「強いストレスも与えない」と言う事であり、何もストレスはあたえるな、と言う事ではない。仕事上しょうがない事もある。
しかし何度も言うけど、それを防ごうとすらしてない場合が多いのが、愚かだと言うのです。
なんで日本のスーパーなどは、レジの人は立って仕事をするのが当たり前なのでしょうね? これはただの一例ですが、皆が見ているよくある風景で、だれも何も言わない所が、この国を象徴していると思うのですが、どうでしょうか?
2 自分より優れた者は「損失」、劣った者は「報酬」
これもまた、面白いですね(今のうちに言っておきますが、この本は前半が面白いです)。
人は集団で生きる動物だ、とあります。これを理解する事が大事ですね。
だから集団から追い出されてしまったら、それは「死」であると言うのを本能的に持っている、と言うような事が書いてあります。
なので、「1 目立ち過ぎて反感を買うと放逐されて死んでしまう」「2 目立たないと性愛のパートナーが取得できない」とあり、この相反する両方を取得するようにしてきて、上手く行った末裔が我々だ、と言いたいようです。
あってはいると思いますが、分かりづらいので、補足します。
「目立ち過ぎて反感を買うと……」とありますが、目立つのが悪いのではなく、反感を買うようなリスクがある時に、目立つといけない、と言う事です。
なので、陰口と噂話が流行り、だからSNSなどが流行るのでしょう。
群れで過ごすのに邪魔なのが、「抜け駆け」する奴と「ただ乗り」する奴、だと言います。
ルールを守らないと、組織として成り立たなくなるし、何もしない奴は部落にはマイナスなだけでしかないからです。
で、優れた者は損失、劣った者は報酬と、人は認識する、と言う話が出て来ます。
人は、最下層に行って、そこから「いらない者」と、村からはじき出されてしまってら「死」であると思っている。
だから自分より劣った者がいるのが安心するし、優れた者が落ちてきたら安心する、とあります。
だから陰口などで「劣った者を叩き」「優れた者の足を引っ張る」事に、快感を得るのでしょう。
なのでSNSでは、弱い者を叩くし、有名人や金持ちを叩き落とそうと、皆でやっているようです。なるほどですね。
この叩く時に大事なのが「自分が反感を買わない事」です。
だから「抜け駆けする人」「ただ乗りする人」が部落にとって悪であり、「正義の名の元」言っていると言う、言い訳が欲しいのです。
その言い訳ある事で、気持ちが良い事「足を引っ張り」「弱い者を叩く」事が、安心して出来る、と言う事らしいです。
しかもここで大事なのが「目立たない事」です。
例え正義でも、叩く人や叩き方が間違って、自分に矛先がいけば、たまったものでは無い。
だから「匿名」である事が大事になるので、「陰口」になり「SNSなどの匿名で言うのが流行る」と言う事になるのです。
これで何が分かるかと言うと、有名人を叩く事は本能的に普通に出て来る物だ、と言う事であり、それが匿名であれば流行るのが当然だ、と言う事です。
つまり本当に今流行っている「人を消すほど叩く行為」が悪いのだというのなら、この辺を直さないといけないと言う事です。
ここで個人の意見です。
ただたんに、匿名を止めればいいと思っています。
私は個人認証が良いと思っていますが、たぶん世間的にはそこまでやらないでしょう。
だからYahooニュースみたく、携帯番号登録義務、位は必要かと思います。
もちろん、それでも匿名です。ただ、何かあるとすぐ誰かバレる、と言う事実が、人にブレーキをかける事になると言う事です。
さてせっかくなので、もっと私の意見を書いときます。個人の意見です。
個人認証が良いと言いました。
これは政府などがする必要がある。
サイトは「誰々さんが、この暗証番号で良いかと言ってきたけど?」と政府のサーバーに問い合わせ、あっていれば「それは12345さんです」と帰ってくるだけの話です。
サイトには「12345と言う人だ」としか分からず、政府にも「どこのサイトに誰が認証したか」しか分からない、と言う事です。
これで、もし殺人予告などをしたら、警察に言えばすぐそれが誰か分かる。
もっと大事なのが「すぐバレると、使っている人が強く認識して書き込みをする」事です。
他にも大事なのが、複数アカウントが取れない事です。どこまでも12345さんだと言う事が付いて回るのです。
(別に12345さんと言うのは変えれても良い。変えたら12345番は死に番号になり、12346番に移行する。政府は12345さんと12346さんが同一人物だと言うのは分かっている。十数桁あれば国民一人が100個番号があっても出来る。問い合わせの時の名前【もちろん偽名】と暗証番号だって、いつでも変えれます)
複数アカウントが取れなければ、個人のブラックリストに載せれば、自分のSNSにはずっと出て来なくなるのです。
これを使うかは、サイトが決めれればいい。
それに、個人が「認証している人だけのコメントを見えるようにする」と決めれればいいのです。
だからサイト自体が「認証してない人でもいい」とも出来るし、個人個人が認証してない人の扱いを決めれる、と言う事です。
だから芸能人などは、認証してない人のコメントは載せないか、そもそも書き込み出来ないようにすればいいのです。
これを言うと出て来るのが「人のアカウント乗っ取り行為が出て来る」と言う人です、そりゃ出て来る。ただこれでは、アカウントを無限には作れない。分かれば警察が止めればいい。それにそれをした時点で「犯罪者」です。捕まえればいいし、罪を重くすれば良いだけです。
そしてまた出て来るコメントが「政府が信じられない」と言う事です。政府が信じられない事は、基本は政府を変えようとするのが筋です。信じられない政府は、国が死んだも同然だからです。だから失敗してもやって行き、直していく事が大事です。しかしそれでも限度がある。取り返しがつかない事はやるべきではない。だから原発や憲法第九条改定は「やって失敗」では済まされないので、そう言う事は「まずやれ」では無い事は言っておきます。
話は戻り、「人の足を引っ張るのが、人にとっては快感だ」と言う事を理解しておこう、と言う話でした。
つまり、だからこそ法律なので止めないと、この問題は直らないと言う事です。
だから止める方法を考え、書きました。
それと同時に、もう一つあるのが「他の事でもめていたら、自分は安全だ」と言う事です。
これは政府がやりがちです。芸能人の不倫でもめている時は、政治問題でつっこまれない、と言う事です。
それにガス抜きにもなる。「人を叩き落とす」と言う行為を、芸能人に対ししていれば、政治家や金持ちには文句がいかないだろう、と言う事です。
だから、政治家がこれを真剣に直す気が無い事は言っておきます。
そもそもその時点で、権力者に騙されている事が理解してない人が、どうでもいい芸能人を叩いているのです。
3 なぜ世界は公正でなければならないのか
勧善懲悪の物語が流行る通り、人は公正さを良しとする。
それは泥棒がいたり、詐欺師がいたりする世の中では、生きてはいけないからだ、とあります。
しかし、とは言っても、世の中正義が必ず勝ち上手く行くばかりではない。
だから誤魔化すのが人だ、と言いたようです。その通りです。
まず、人は悪い人をネットなどで叩く。そうする事で自分を納得(安心)させるのだろう。
次は、誤魔化す。「煙草は体に悪い」が「長生きする人だっている」と誤魔化そうとする。
はたまた、叩ける悪い人が見付からない時は、被害者の問題を叩く。「レイプ事件の被害者が、肌を露出してるのが悪い」等の事です。
これで大事なのは「人は自分にも嘘が言えるし、誤魔化せる」と言う事です。
だから「いや本当にそう思っているんだ」と言いながらも、深層心理ではただそうすると「自分の気持が楽になる」からやっている人が、結構いると言う事です。
だから注意なのですが、これは自分で自分を戒めないといけないので、難しいのです。
自分に嘘をつき誤魔化す癖がある人は、他人には誤魔化しきれて無い、と言う事が分かってない人が多いのも注意です。
つまり「正義感から悪い人をSNSで叩いているのだ」言って「本当にそう思っているだからしょうがない」と本気で思う人もいるのだが、よく知っている他人には「あれは方便だ」と気づかれている事に、気が付いてない、と言う事です。
自分を誤魔化せるほどの嘘なのだから、他人にも効いていると思ったら大間違いです。
近しい人で、頭のいい人にはバレてますよ。
だから、まともな人に程バレていて、だからまともな人が遠ざかっている事が気が付いてもいない人になります。注意です。周りから良い人が寄り付かなくなったら、自分のせいだと思った方が良いです。
前にも言ったけど、また言っておきます。
学校の先生で「怒りたくない」と言いながら怒る先生がいます。嘘です。
ただ、「怒らないで済むような生徒ばかりであってほしい」と言う意味で「怒りたくはない」のは本当です。
しかし、怒るような生徒がいる時は「怒りたくて怒っている」のです。
つまり誤魔化しです。
「自分は怒りたくないのに、しょうがなく怒っているのだ」と言う誤魔化しを言う為に「怒りたくない」などと言うのです。言う必要がない言葉なのにです。
「怒らないで済むような生徒であってほしい」と言う意味での怒りたくないは本当だ、と言いました。じゃあ嘘ではないだろう? と思った方へ。
しかしこの言い方だと普通は「怒りたい事なんかない」と言っていると思うのが普通です。
つまり文章的に間違ってないが、普通伝わる意味では違う理由に聞こえる事をあえて言う。それを人は嘘を言う詐欺師と言うのです。
「これは100万円の価値がると思う壺ですよ」と1万円の壺を売って、「価値があると【思う】と言ったでしょ?」と言う人は、ただの詐欺師です。
なので、人は自分にも嘘が言えるし、自分に詐欺行為も出来ると言う事です。
では問題はどこか?
人の人生と言うのは、全てが上手く行くわけではない。
その中で誤魔化し、それでも生きていく事が大事なのも、事実なのです。
だから大事なのは誤魔化す事ではなく「それに他人が関係しているか?」と言う事です。
自己完結の誤魔化しなら、別にかまわないのです。
だからこの本でも最後に言うのです。「塞翁が馬」のように「それが本当に悪い事がどうかなんて、後になって見ないと分からないさ」と自分の中で思う事で、結構幸せになれますよ、と。
もう一度言います。
他人に影響が出る誤魔化しは、通常、他人を不幸にします。
そしてそれは頭のいい、まともな人には、バレているのです。
そして頭のいい、まともな人が、あなたから段々遠ざかっている事に、あなたは気が付いてないだけです。
嘘を一回言っても、それで自分が不幸になるとは限らない。
しかし嘘ばかり言っている人は、回り回ってくると、思うでしょ?
それと同じで、他人に影響がある誤魔化しばかりしている人は、回り回って自分も不幸にいている事に、気が付きましょう。
長くなったので、この辺で切ります。
この本は40のネタ、プラス書き下ろし2、で出来上がっています。
まだ3です。
ただ段々速足になって行くとは思います