号漫浪正大

輪るピングドラム ~物語を見直す

最近の(特にAI関連で)思ったこと。

23年 2月 10日、最近は書くことがない。

最近の気になる事として、AI関連が主になるのだが、漠然とした予想や、今まで言った事の焼きまししか思いつかない。

それでも少し書こうと思いました。

 

ChatGPTと言うのが流行っているようです。

自然言語で聞くと、自然言語で答えてくれるAIですね。

専門家が言ってたけど、別に新しい物でもなく、急に発展した物でもない。

ただ素人は新情報をいつも気にしてるのではなく、飛び飛びで情報を見てるから、急にすごいのが出たと驚くのだろう。

しかしここに、シンギュラリティーの特徴があらわれている気がするのです。

 

シンギュラリティーとは特異点です。つまり点でしか無い。

横を時間、縦を科学力、という漠然としたグラフにした時に、科学力が段々上がってくグラフになるので、斜めに線が伸びていく。

その縦の線で、ある点を超えた所がシンギュラリティーですね。

 

科学の良い所として、再現性があります。

イチロー大谷翔平が現れたとしても、次々彼らレベルが出てくるわけではないが、科学は一度成功したら、何度でも成功する。

自動運転も、運転技術と値段が「割に合う」と言う点に達したら、急激に自動運転ばかりになることでしょう。

それがいつかは分からないけど、変わる時は急に全てそれになる事は、気にしとくべきです。

逆言うと、その点の少し下でも大して変わらないから「まだ大丈夫」と思っていたら、その点を越えて急激に全て変わる時もあるという事です。

 

私が覚えているのは、液晶テレビの時です。

私は家電が好きでもないし、家電売り場によく行く訳でもない。

なので昔、まだブラウン管のテレビが主流の頃、たまたま家電売り場を通ったら、売っているテレビの2割位が液晶テレビになっているのを見て「液量テレビが出てきたんだな」と思った。

その後何日経ったか? 何年経ったかも分からないのだが、次に家電売り場を見たら半分は液晶テレビになっていて、「増えたなあ」と思った。

そしてまた後日、次に見た時は、8割以上が液晶テレビになっていた。

家電を好きな人や、売っているプロ以外は、私と同じ感覚だったと思う。

「出てきたなあ」と思っていたら、いつの間にか、ほぼ液晶テレビに変わっていたのだ。

 

ChatGPTを見ていると、この液晶テレビの出始めを思い出します。

もちろん、同じになるとは限らないのだけど、いつも気にしている人以外は、急激にAIが世界を席巻したように見える世の中が、すぐそこまで来たのかもしれないのです。

 

医者とか弁護士とかが、AIに変わりそうだと言われ始めました。

そう言うと「医者も弁護士も、なくならない」と言う人が出てきます。

なくなりはしない。最後は人が見なくてはいけないでしょう。

しかし半分になるかも知れない。

半分になったとしたら、それはシンギュラリティーではないのだろうか?

 

うちわを作るのに、まだ竹を割って手作業で作っている人もいるようです。

でもうちわ職人は、最盛期の百分の一も残ってないことでしょう。

たぶん、ほとんどの職業がなくなることは無いので、なくなるかどうかは関係がなく、どの位なくなるか? が大事なので勘違いしないように。

 

コンビニのレジや、会社の一般職や、運転手などもそうだが、ゼロにはならない。

ただ「とても少なくなるだろう」って事です。

すぐに、全てなくなるとは言ってない。

 

「学校のレポート等の提出物などで、AIが使われ始めている」というニュースが出てきてます。

ずっと前のニュースで、テストで携帯で答えを見付けた人がいて問題になった時、大前健一さんだったと思いますが、良い事を言っていました。

「ネットですぐに答えが出てくる物を、テストでやっても意味がない」というような事を言ってました。まさにそうです。それは必要な時に、ネットで探せばいいだけの物だからです。

だから学校の提出物にAIが使われ始めたのなら「その提出物を出させる行為には、もう価値が無いのだ」と理解する必要があるのです。

そこに気がついてないから、まだ今後意味がなくなる提出物を出させたり、意味のないテスト勉強をさせているのでしょう。

 

「とは言っても」というのはあります。

やはり少人数であっても、頭で理解している人はまだ必要です。

プロは、毎回わざわざ検索をしなくても頭に入っていて、パッと言えないといけない物もあるのは事実なのです。

なら、これからは、それが必要な人には「言葉で問題を言い、その場で速攻で話して答えを返してもらう」という事をやる必要が出て来ることでしょう。

 

もっと言うと、この事自体も、AIで出来るようになる事でしょう。

言葉で問題を言って、速攻で答える事も、AIの方が優れるようになるからです。

だとしても「最低限の事を知っている生身の人が、まだまだ必要だから」という理由で「人が出来る必要がある」のです。

これは「完璧に人が何も分かっている必要がない」と分かるまでの数十年は、必要になるはずです。

だから「分かっている人を残す為のテスト」は、まだまだ残る事でしょう。

だと言っても、それは最後のセキュリティー的な物であるので、とても少数の人で良い事になるでしょう。

 

AIは日本人の約半数の仕事を奪う、と言われています。

早く、そうなるようにするべきです。

あぶれた半分の、またその半分が、残った今ある仕事に付けば、仕事量は三分のニになるのです。体と精神を使う、残った大変な仕事も、仕事量が三分のニなら、なんとかなるかな? と思います(国全体で考えると、生産性は変わってないのだから、仕事量が減っても給料は同じだと仮定してのことです)。

残りの全体の四分の一は、研究開発とか物語制作とかゲーム制作をしてもいいし、警官を増やしても良い。

警官は民事不介入になっているが、今後はやってもいい。近隣トラブルや子ども虐待に対応する人が、何百万人も作ることだって可能なのだ(もちろん警官でなくて役所の担当係でも良いのだが)。

だから国全体としたら、AIが仕事を奪うこと自体は、良い事しか無い。

だから早くそうするべきです。

 

細かな事だけど、仕事であぶれる人が出てくるので、ベーシックインカムは、やはり必要になるでしょう。

ベーシックインカムのお金は、使える用途を決めるべきです。

例えば、月三万までは食事代でしか使えない、とかです。

後は必要なのは、光熱費と家賃と衣類ですかね。それらも最大の金額は決めるべきです。

そのなかで、月三千円くらいを、スマフォ代で支給します。

それで、国民全員にスマフォを強制的に支給してしまう。

それで買い物をすれば、用途を絞った支払いも出来る事でしょう。

皆支給してしまえば、スマフォで選挙の投票もさせればいい。やりたければ、国民投票を毎日だって出来ます。

スマフォも携帯番号もマイナンバーも保険書も免許書も、全て統一すればいい。指紋も網膜も、皆取ればいい。

それが嫌だという人は、ただの犯罪人です。

 

生きていけないから犯罪をする。

だからベーシックインカムで「生きてはいける保証」をしてしまうのがいい。

もちろんそれでも犯罪をする人がいるけど、だから警官でも役所の人でも増やせるのがいいのです。

アメとムチ両方が必要であり、それを可能にするのがAIだという事は、認識しておきましょう。

 

(言い忘れてたので、少し追加します。例えば、20代で未婚で子供もいない人は、月10万円分働いたら10万円ベーシックインカムを支給、等は必要でしょう。若い内から、まるっきり働かない人を防止する為です)

 

さて他の話、

山田礼司さんが「AIが漫画を書くのはまだ無理だろう」みたいな事を言ってました。まあそうでしょう。

ただ、さっき言ったように「出来る時は、急激に出来るようになる」ので注意は必要です。10年後は分からない、と言う事です。

それに「絵を書く必要はなくなるもしれない」のは注意でしょう。

もし、メタバースが急激に流行り、3Dデータが簡単に手に入るようになった時は、絵を書く必要はなくなるかもしれないのです。

3Dでショットを撮り、それをアニメ調や漫画調に加工するのも一発で出来るでしょうからね。

 

そう言うと「手で書いたのとは違う」と言う人が、必ず出てきます。

もちろんそうですが「手で書くのがどうしても必要なのが、どの程度残るのか?」と言う事は、考えておいた方がいいでしょう。

 

昔の話だけど、パソコンで絵が書けそうだとなった時の話です。

パソコンで当時でも、水彩風とか油絵風とかで描けたのだが、それをテレビの人が「あんなのは本物の水彩とは違う」とか言ってたのを覚えています。

私は「何を言ってるのだ?」と思っていました。

仕事でやっている人で、本当の水彩が必要な人が、どの程度いるのか? が、分かってないのかな? と思っていました。

結果は見てのとおりです。本当の水彩画が必要な画家なんて、ほとんどいなかったのです。

だから絵を書く人はパソコン画に移っていきましたね。

 

3Dで漫画を書く事もそうです。

手で書く人が残るのは間違いが無いのだが、最後は半分以上いなくなるだろう事は、予測出来るのです。

つまり、絵を書く必要がないので、漫画家が増えるし、だから漫画家の価値はもっと下っていく事でしょう。

 

これは漫画家だけの話ではなく、今でもAIで音楽を生成出来るようですし、今後はもっと増える事でしょう。

 

つまり、AIなどの技術革新で仕事を取られるのは、事務職だけではないという事です。

 

さて、他の事も書きます。

メタバースを頑張ろうとか、どうのこうのって、日本は国をあげてやってるようです。上手く行くかな?

前から言ってるけど、可能性としたら「メタバース提供会社」の方が上手く行く可能性が高いでしょう。

「誰でも気軽に簡単にメタバースが出来ます。作れます。」と言うのを提供する会社が、です。

セキュリティーや決済も含め、どこかの会社が3Dデータも含め、まとめて提供する方がいいでしょう。

これも前に言ったけど、それが一番出来そうなのは、マイクロソフトですね。

だから「マイクロソフト、とっととやれよ」と思っていますが、やりませんね。分かってないのかね?

 

 

全然話は変わりますが、ウクライナの事も少し書いときます。

各国から戦車が提供されるようです。

これが「ゲームチェンジャーだ」とか喜んでいる人がいますね。

それはいいのですが「もしゲームチェンジャーなら、プーチンおとなしすぎるだろ」とは誰も言わないのですね。

もっと鬼のように怒って、核で脅しをかけてきても良くないですか?

やはりプーチンは戦争をしたいのでしょう。終わって欲しくはないのです。

それに負けてもいいのかも知れません。元々自国で無かった所が取られ返されても「だからなに?」って事なのでしょう。

元々何もなかった所から、妥協点を生む、というやり方は本当に上手いですね。

最近は「プーチンNATOが隣に来たから怒ったんだ」と訳の分からないことを言う人もいなくなりましたね。言っていた人は、今の状態をおかしいと思わないのかな? 今の状態のことは無視ですかね?

 

このウクライナ情勢を語っている人の多くは、AIでかまわない人ですね。

本当にいらないから早くAIに変わってほしいです。

人が馬鹿言ってると、頭にくるからです。

 

今後10年位で、多くの戦闘員がAIに変わるかもしれません。

そうなると、人が戦う大きな最後の戦争、になるかもしれません。

 

ただそうなった後でも、殺されるのは人でしょう。

攻撃するのはAIでも、殺されるのは人になる可能性が高いのです。

人が殺されるのは、片方が核で守られている時でしょう。

そうじゃ無ければ「ただの国民の殺し合い」になるからやらないでしょう。

つまり、相変わらず核が大事な要素だと言うことです。

 

核の大事さ、危なさは、アメリカはもちろん知っています。

だから北朝鮮を脅しているのでしょう。

「核実験をするぞ、するぞ」とニュースになっていたが、未だにやりませんね。

それは、その時がアメリカが爆撃してくるときだ、と分かっているからでしょう。

中国の台湾侵攻より、北朝鮮爆撃の方が、今は可能性が高い気がします。

 

その中国は、アメリカに気球を飛ばしてましたね。

どんどん中国は怖がられ、嫌われていってます。

日本にとったら、それは良い事でしょう。

中国の世界制覇を拒んだのは、中国自身だと、後世に語り継がれていく事でしょう。

日本がすることは、中国人とは仲良くして、中国とは一定の距離を置くことでしょうね。

 

ただ、中国もロシア問題も含め「AIで国民が幸せそうに暮らしているのを見せる」事が、世界平和に繋がるのは、覚えておいた方がいい。

ぬくぬく暮らしていければ、危険な戦争などしたくなくなるからです。

AIは危険だが、平和ももたらす可能性が有ることは理解して、上手く使って行こう、という話でした。