号漫浪正大

輪るピングドラム ~物語を見直す

来年は、空を飛ぶ事を、願う年末

さて、2022年も、もうすぐ最後です。

この2が多く続く年も終わり、後は200年後ですね。

 

来年7月に、宮崎駿さんの新作が公開するようです。

 

この事は前にも言ったのですが、このブログで消してしまったのと、最近可能性が高まってきたので、もう一度書きます。

 

前から岡田斗司夫さんがジブリの新作は「ナウシカ2」じゃないのか? と言っています。

私も可能性はあると思っています。

ただ「そうは言っても、50パーセントもないだろう」と思っています。

 

なので「可能性がある」と言うより「そうあって欲しい」と言う、願望の方が高い予測です。

でも私はナウシカ自体が好きな訳ではありません(嫌いでもないけど)。

好きだから続きを、と思ってるのではなく、そうであった方が宮崎さんにも世間にも、良いと思っているから言っているのです。

そもそもナウシカは映画版で綺麗に終わっているので、下手に触らない方が良いでしょう。

漫画版みたく、病んだ思想が絡んでくる前に、綺麗事で終わらせている映画版で良いと思っています。

 

私は「風立ちぬ」が嫌いです。

あれは宮崎さんの自分擁護の遺書です。他人のおじいさんの遺書なんて見るものでは無い。

あんな物で、司馬遼太郎さんも高畑勲さんも納得させれると思っているのか?

あの内容なら、宮崎駿さんではなく、もっと上手く描く人だっている事でしょう。

自分が下手で高畑さんに文句を言われたからと言って、高畑さんを追ってもしょうがない。

宮崎駿さんしか作れない物で、高畑さんを納得させれる内容にして、初めて唸らせる事が出来るのです。

 

もちろん、もう司馬さんも高畑さんもいません。

だからこそ、宮崎さんが自分で納得するものを描けば良いのですが、本当にあれで納得がいったのだろうかと、ずっと気になってました。

 

テレビで宮崎さんの引退会見を見ていた高畑さんは、納得がいかなかったようです。

「引退会見なんて、する方がおかしい」と、どこかの動画で言ってました。

理由は一つでは無いのでしょうけど、私には、高畑さんがまだ納得がいってないようにも見えたのです。

 

やはり高畑さんは月です。宮崎さんは太陽です。

花鳥風月と言うように、月は風情があり心を打ちます。

太陽は、子供がぐるぐる太陽を絵に書くように、少し馬鹿っぽいです。

しかし月は太陽があるから輝くのです。

その事に、高畑さんは分かっていたと思っています。

かぐや姫の物語」で、いつもはしない空を飛ぶ演出をしたように、宮崎さんには空を飛ぶことを願っていたように思えるのですが、どうでしょうか?

 

だからこそナウシカです。

ナウシカこそ宮崎駿が最後描く物語だと思えて仕方がないのです。

 

ナウシカは「マスクがないと生きられない世界」です。

これを今書かないで、いつ誰が描くと言うのでしょうか?

戦争も自然災害も行き過ぎた科学も含まれたナウシカを、今こそ描くべきなのです。

 

さて、7月公開の新作は、情報が何も出て来ません。

これは異常ですね。

鈴木プロディーサーが「スラダン方式で行く」と言ったようです。

映画スラムダンクも直前まで情報を出さず、それでヒットしてますからね。その方法で行くと言う事なのでしょう。

 

そもそも、スラダンは宣伝がいらないのです。なぜなら、既によく知られているからです。だから宣伝がいらなかった。

ナウシカはどうでしょうか? もちろんスラダン所ではない位、宣伝がいらない物です。

題名を出せば、それだけで勝手にテレビもネットもSNSも爆発的に盛り上がる事でしょう。

逆に、公開直前に出し、盛り上がっている状態のままの方が、効果が高いでしょう。

あまり前に言うと、公開前に疲れて覚めてしまうからです。

 

大赤字の「かぐや姫の物語」もあったし、三鷹の森美術館のクラファンとか見ると、お金が有り余っている訳ではないでしょう。

お金があれば、ジブリパークの事も含め、何でも出来るのだから、あった方がいいのです。

宮崎さんも、もう最後だろうから、最後にお金をなるべく残そうと思っていても不思議ではない。

だからお金の問題も含めて、内容公開を遅らせているように思えるのです。

そして遅らせて、逆に効果があるのが、ナウシカだと思うのです。

 

金曜ロードショージブリ作品をよくやります。

大体、春夏秋冬と別れていて、最近は秋はないですかね。

2020年の12月にナウシカです。

そこから2022年の最後までにやったのが、ラピュタ、トトロ、魔女宅、豚、もののけ千と千尋ハウル、ポニョ、風立ちぬ、とジブリ宮崎駿監督の作品全てです。

では、2023年の一月は? と言うとまたハウルだそうです。

次は春です。

そして映画が7月公開だとすると、夏のテレビでは間に合わない。

つまり、7月公開前のテレビ放送だと春しかない。

これは、春は「ナウシカ」だと思いませんか?

 

もし新作がナウシカ2なら、絶対に、7月公開の前にナウシカをテレビでやるのです。

そして絶対、春のテレビはナウシカなのです。

これは来たかな? と思うでしょ?

 

実は宮崎監督だと、カリオストロの城もあるのですけど、ルパンはねえだろう。

もし新作ルパンなら、ボケたのかな? と思うだろ。

 

さてさて、まだ本当に新作の可能性もあります。

ただ私はナウシカ2しかないと思っています。

これは「そうだろう」ではなく「そうあるべきだ」と言う妄想です。

 

結局は最強は宮崎駿なのです。

今、世間にも世界にも製作者サイドにも、夢も与えれるのがナウシカしかないと思っています。

宮崎駿さんには、伝説を残していってほしいのです。