22年 3月 19日 21時ごろ
今回は面白い話です。
だからこそ注意です。
ウクライナの事です。個人の一意見として聞いてください。
私は前に「プーチンがくだらない言い訳をするのはわざとだろう」と言いました。
くだらない言い訳を通すことで、力を誇示していると思ったからです。
明らかに白いものを「あれは黒だ」とプーチンが言って、周りの人々が「そうですよね。あれは黒です」と言ってるのを、横から他人が見ていたら「あの人は絶対権力者なのだな」と思う、という事です。
これに似た事をどこかで見た気がしてましたが、やっと思い出しました。ユヴァルノアハラリさんの本「21 Lessons」に書いてありました。
「忠誠心を試したいのなら、くだらない事を信じ込ませる」と言うような事が書いてありましたね。
例えば嘘を言うとして、正しそうな嘘を信じても、それはその嘘を信じただけです。
しかし明らかに嘘なのを信じ込ませれたのなら、それはその言った人を信じたという事です。
ここで最近出てきた、プーチンの言葉が思い出せます。「ロシアの人々は愛国者とクズ、裏切り者を見分けられる。口にはいったハエのように吐き出すのみ」と言いましたね。
これは裏切り者は分かる。そして決して許さない、という脅しですね。
それと同時に、プーチンは「裏切り者を気にしている」と言う事実が分かるのです。
プーチン自身もそうですし、KGBもロシアの権力者も、皆嘘つきで信用できなかった事でしょう。だからこそ皆嘘つきに見えるし、裏切り者の怖さを知っているのです。
さらに「裏切り者を見分けられる」と思っている、という事です。
ここでプーチンが言うくだらない嘘が効いてきます。
このくだらない嘘を信じるかどうかで、忠誠心を図っている可能性があるのです。
そしてそれを知っている人がいて、わざと乗っかっている人もいる事でしょう。
だからスケート選手が「プーチンを信頼している」という話がありましたが、あれは「本当に信頼している」かも知れないですし「忠誠心を試さされている事を知っていて、わざと乗っかっている」かも知れないことは、頭に入れておきましょう。ロシアは邪魔者を殺す国なのだから、そこに親も家族も友達もいるでしょうし、本当の事が他にあっても言えるわけはないでしょう。
プーチンが最近演説しましたね。ここで気になった言葉があります。
それは「我々が設定した計画の全てを必ず実行する」という所です。変な言い回しですよね?
プーチンは嘘が得意です。そんな事ばかりして今の地位に付いたと言っても過言では無いことでしょう。
だからよく分かっている。嘘で大事なのは「なるべく嘘を言わない」事です。
例えば、スパイとして別人になりすましていたとする。
「兄弟はいますか?」と聞かれたとする。
本当は兄が一人いたとします。
ではなんと答えるべきか? 「兄がいます」と言うか「妹がいます」と言うか「兄弟はいません」と言うべきか?
「妹がいます」と言うやつはバカですね。いもしない妹の話からボロが出やすい。
「兄弟はいません」と言うやつはマイナスはない。でもプラスもない。
「兄がいます」と言うべきですね。嘘を言うときほど、必要のない所はなるべく本当の事を言うべきです。
これで兄についての事が喋れる。「だらしがない兄で」とか「真面目で立派な兄だが、そのため惨めな気がしていた」など、聞いた人が本当だと思えるエピソードをいくらでも話せます。そもそもそこは本当だからです。これで相手の信用をえられるかもしれません。ここに個人的な本当の感情を入れれば尚更「この人は心を開いて本当のことを言っている」と丸め込ませれるでしょう。
ここで「兄が二人、弟と妹が一人ずつ」などという奴は死んだも同然です。次にまた聞かれた時は覚えていないで違う答えを言うことでしょう。
だから嘘を言う時は、なるべく本当のことを言うべきです。
ではプーチンは? 「計画の全てを実行する」と言うのは本当です。それがなんであれ本当だからです。
嘘を気持ちを込めて言うのは難しい。よっぽどの役者じゃないと気持ちは込めれない。
しかし「計画を実行する」と言った時は、プーチンの頭の中では本当の計画が頭に浮かんでいる。だからこそ演じなくても気持ちを込めて言えるのです。
たぶんプーチンはこれは染み込んでいる。だからなるべく嘘にならないような話し方にしてしまうのでしょう。
今回の戦争で改めて思ったのは「人は、自分が思いたい方向に答えを合わせてきて、それを信じようとする」という事です。
プーチンが悪い。ロシアが悪い。と信じたいので、マスコミも人々もそっちばかりしか見ないし、全てそっちに持っていこうとする。ロシア兵は民間人を殺して回っているような論調です。ナチスドイツや731部隊じゃないのだから、そこまでしない。
ロシアは戦争が下手だ、と言えばそれを信じる。敵は弱くて味方は強くあってほしいからです。
しかし人が信じるのはいい事ばかりではない。気になっている悪いことも信じるのが人です。
ノストラダムスの大予言です。世の中が滅ぶと言ったらそれが気になり、嫌なのに信じてしまうのが人です。
だから「核を使うかも知れない」と言う恐怖は、人を信じ込ませるのです。プーチンは使うだろうと。
これは化学兵器もそうですし、原発を爆破させるのもそうです。まだ分かりませんが、今の所は杞憂ですね。
更に人は「自分が導きだした答えを信じようとする」という事です。これもプーチンは上手い。
つまり匂わせ、相手に答えを出させる。答えを出したのが敵なら疑うが、自分が出した答えなら「正解だ」と思ってしまうのが人です。
ロシアは「ウクライナは化学兵器を持っている」と言う。そこで西側は「ロシアが嘘を言うのは、逆に自分が使うからだろう」と言う答えを出す。自分が出した答えなのだから、あってるに違いがないと信じてしまうのです。
このヒントを出し、相手に答えを出させ、嘘を信じ込ませるというやり方は、今回の戦争で本当に多く出ていると思います。全てを信じてはダメですよ。
特に今回はロシア側からの情報漏れが多すぎます。これが本当なら、いくらなんでもバカすぎるでしょ?
などと言うように、本当に諜報戦、情報戦、心理戦は上手い。
元KGBのプーチンはそれらが得意なのだから、そこは気を付けないと痛い目にあいますよ。
ロシアが極超音速ミサイル使用したらしいです。
これがロシア側からの情報なのがミソです。
このミサイルは核弾頭も搭載可能だそうです。
そして極超音速ミサイルだと迎撃は無理でしょう。
つまり脅しです。「西側は忘れてきてる様に思えるが、プーチンは核を使えるし、それを止めることなど出来ない」と言う事です。
ぜレンスキー大統領がロシアに首脳会談を呼びかけたようです。「会う時がきた」と。これがまた面白い。
ここでゼレンスキーが出てくる行動はあっている。
前に言ったけど、戦闘が停滞している今は、ロシア側から一方的に攻撃が出来ると言うことです。このままだとウクライナ側の一般人が一方的に死ぬだけです。
だから終わらせるためには出て行かなければならない。だからゼレンスキーはまともな人だと言えます。
しかし言い方が上手い。「今こそ会って話すときだ」という事で、世間には負けているという印象を与えない。何か格好いいシーンですよね? 表向きわね。
でも実際はあぶり出されたようなものです。これはプーチンには分かっていることでしょう。だからプーチンは嬉しいに違いがない。
ではプーチンは出ていくのか?
すぐに出て行くと、プーチンも余裕がないと思われてしまう。あくまでプーチンはこのままでもいいのだ、と思わせたいでしょう。だとしたらしばらくは出て行かない事でしょう。
さて、プーチンに遊び心があるのか? どこまでも笑わない人なのか? がこれで分かりそうです。
笑わない人なら、一週間は放っておくはずです。それまでも軽い爆撃をして、勝っているのはこっちだと印象づけるでしょう。
しかし、もし遊び心がある人なら、数日で首脳会議が決まることでしょう。「おもしろい。相手になってやろう」という事です。
私の考えが、ある程度でもあっていたのなら、今回は明らかにプーチンの得意技での戦争です。
これはもしかしたら、死ぬ前に自分の能力を世に示したい。後世に残したい。試したい。と言う感情がなかったのか? と思えてきました。それほど見事です。(これがプーチンの思惑通りならですが)
だとしたら、ここでゼレンスキーに乗っかって見ようと思うかも知れないと、思えてきました。
さて、どうでしょうか?
始めに戻り、今回の話を面白いと思った方は注意です。
面白いので「あっていると思いたい」と思ってしまうのが人だからです。
そう思えば、正確な判断を迷わす事になるのです。
自分の心さえにも嘘を付けるのが人なので、心理戦には気をつけましょう、と言う話でした。
22年 3月 20日 21時ごろ
ちょろちょろ「このままだと、ロシアが北朝鮮になってしまう」と言う人が見受けられます。
ならなんで「ロシアの北朝鮮化が狙いだ」と言う可能性を言う人がいないのでしょうね?
別にあってなくても、その可能性は言っても良くないですか?
全世界でなぜ誰も言わないのか?(もちろん何処かの国で、誰かは言ってる気がしますけどね)
これは「悪役プーチンの思惑通りに進んでいてほしくない」と言うベクトルが働いているのでしょう。
もう一つは民主主義に対する幻想ですね。「まさか民主主義から外れて、北朝鮮などになりたいと思う奴等いる筈がない」と言う幻に目がくらんでいます。
何を言ってるのか? 北朝鮮の制度で明らかに面白楽しく人生エンジョイしてるやつがいる事は、全世界中の人が知っているのに、そこから目をそらしている事の弊害ですね。
それは誰か? もちろん金一族です。おじいさんから孫まで、楽しく生きている事は誰でも知っている事実です。
金一族は最高権力者です。だからロシアの最高権力者プーチンが思い描くのは金一族でしょう。
だとすればロシアの北朝鮮化は、プーチンの金一族化であり、上手く行けば人生バラ色だと、普通は分かるでしょ?
プーチンにとってロシアの北朝鮮化を目指すとしたら、誰が敵になりそうか?
野党議員も経済界の大物も、刑務所に入れれるのがプーチンですし、実際してます。
もちろんそうなれば、国民の全て誰でも捕まえようとすれば捕まえられる。
残りは軍隊だけです。軍隊だけがプーチンに反抗が出来るのです。
だからこそ軍隊のトップらを何とかしないといけない。
だからこその今回の戦争だと、私は睨んでいます。
ちなみに、何度も言ってるけど、各国の首脳もう気が付いています。
もちろんアメリカは良く分かっているし、ヨーロッパ各国も分かっている。言わないだけです。
核で脅されたのだから、各国全てが存続がかかった情報戦だった筈です。
国の全てをかけてでも、プーチンの思惑を察知しないといけない。
流石にそこまで行けば、馬鹿ではないので色々分かったのです。
何が分かったのか? は分かりませんが、確かなのは各国の首脳の反応が、始めとは明らかに変わったと言う事です。(もちろん私はまだ、社会主義化と軍人粛清を信じてますけどね)