感想程度しか思いつかないアニメを、いくつか書きます。
ネタバレです。
ただ「つまらないアニメ」とは別です。言う事があまり無いと言うだけです。
だからと言って「面白い作品」って訳でもないですけど。
まずが押井監督作品「天使のたまご」です。
大方の感想通り、つまらない作品です。
1985年の作品なので、実験的にも見え、そう考えると意味があったのかもしれませんけど、作品としたら面白くはない。
ああ、私は何かの暗喩とか「これは何々を表している」等と他人の説明が入る作品が、元来嫌いだったな、と思い出させてくれた作品です。
例えそれが何かを暗示したものであっても、それが分かって「だから何?」と思えたのなら意味が無いのです。この作品はこれですね。
分からないので、もっと言うと考える気が起きないので、wiki等ネットで調べて見ると、何を表していたかなんとなく分かります。しかし「だから何?」作品です。
押井さん自体も「これはダメだ」と最近の本で言ってたので、ダメでやってはいけない作品だと思っていい作品です。
ちなみに、押井さんは「漂うなんて事のない雰囲気がある時間」がある映画が好きだそうです。この作品で既にそれにチャレンジしてましたね。で、失敗です。
この人にかけられた一生の呪いです。この後も事ある事にチャレンジしていきますしね。
この漂う時間はゲームにはかなわないと思っています。ゲームなら「何かありそうだ」と思わせれば、何も無くても数時間もやってられるのです。
ゲームで、ちょっと暗めで、少し怖く、誰かに襲われそうだと思わせれば、何も起きなくても間が持つし、面白くなります。だからゲームでやるべき題材かと思っています。
水がよくある都市でしたね。
この水の音と言うのは、多彩で臨場館があり雰囲気も出るので、音で雰囲気を作り出すには最適ですね。
この変は流石に練られているのでしょうけど、それだけです。
まとめると、古い作品、と言う感想になります。
アメリカのアニメ「オーバーザガーデンウォール」
最後まで見ると、結構良く出来ていました。
まあ、ありがちだけど、丁寧に話を最後まで持って行ってる気がしました。
ただ地味ですね。
だからかなり前に見たのに、何も言う事が無く、ここで書いてませんでした。
これはハリウッドの実写で、CG全開でファンタジーっぽくシーンを楽しく見せられれば、うけると思います。
日本人が得意な、上っ面の映像的な面白要素の方が、足りないアニメでした。珍しいですね。
「SSSS.DYNAZENON」すなわち、アニメ「ダイナゼノン」の事です。
グリッドマンの続きです。話はほぼ別ですけど。
日常の生活での問題を解決していくお話。
実は昔から実写ヒーロー物も、戦う時以外は結構日常系をやって来るものですね。
その日常物語を推し進めた作品です。
そしてよく考えたら、ヒーロー物でなくても、時代劇なんかも最後以外はただのお話です。
昔の日活ロマンポルノは、何分かに一回エロ要素を入れれば何をやってもいいので、若手の監督が何でも出来るからと、やったりしたようです。
そう思うと、今回のダイナゼノンは普通の日常の生活の中の作品をやる為に、ヒーロー物をくっつけた作品にも見えました。
最後に派手に戦えば、それまでは日常の生活の問題を何をやっても良いと言われ作ったかのように見える作品でした。(実際はそうじゃなくても、そのように見える作品だと言う事です)
でもこれは難しい。
例えば、じゃあ戦うシーンを全て抜かしてみて「それでも見れる作品」であるのなら成功です。
でもそんな作品て何ですかね? 映画「リトルミスサンシャイン」位出来て、始めてこれで成立する作品になります。つまり大体無理なのです。
で、無理なら、他の面白要素を足して、全体として見れる作品にすべきです。
例えば、餃子だけだしてやれる店で無いのなら素直にラーメンも作るべきです。
そして、それが出来てたのがグリッドマンです。あっちは他の要素も足して、トータルで良く出来た作品でした。
ただ今回は違いますね。
始めエンディングを見て「やばいな」と思ったら当たってました。日常パートで押すには薄い内容なのに、その他の要素が今一な作品でした。
この作品もグリッドマンの様に、何か軽い謎が隠れているかもしれませんけど、それを探す気が起きない作品です。
何か気になる所があるから探すのです。気にならなければ裏に何かが隠されていても意味が無い。(世の中にはなんでも例外があります。ユリ熊は表はそうでもないのに、裏が分かれば面白い作品でした)
どうもグリッドマンとかけた続編でも作りそうな感じなので、そっちに期待します。
「伝説巨神イデオン」もちろん富野作品です。映画版を見ました。
古い作品です。
だからまだ富野さんの考えが微妙な時ですね。
近年、もう一度イデオンをやりたかったが、ダメだと言われたようですね。だから富野さん自体もよろしくないと思っていないのかな? と思います。
戦争の不条理さが良く出来てます。
もしかしたら富野作品でも一番出てるかもしれませんね。
双方が「戦わされている」と分かっても戦いを止めない。
しかも「双方が自滅するようにと戦わされているかもしれない」と思っても止めませんでした。
その結果、やっぱり「双方が皆死んだ」と言う物語でした。
分かっていても止めれない人は実際もいるので(特に二次大戦時の日本とか)良く出来ているし、ためになります。
それなのに、最後に宗教みたくなり、皆が裸になって飛んでいきます。
これだとまるで死んでも英霊になるので「全滅するまで戦ってもOK」と言う作品にも見え、気持ち悪い作品になっていました。残念です。
ちなみにこの後に出て来たアニメ「メガゾーン23」だと、同じSFで双方が戦い「戦いを止めた人々が生き残る」と言う作品になっていました。
これはイデオンの問題を分かりやすいように直した作品に見えるので、そうだったのかもしれません。こっちの方が分かりやすいですね。
この「巨大な神々の化身ロボット」と言うのは、富野さんの中でこの辺から定着したのかもしれません。
神の力を得た巨神の乗った主人公みたいな人、彼は最後まで執拗に戦いを止めませんでしたね。皆が死んでいって、全滅していってるのに止めない。
明かに力を得たが為におかしくなった人でした。
もし、圧倒的な数の敵に対し、戦っても勝てるかもしれないと思える力が無ければ、宇宙のどこまでも逃げ回って行くかもしれないじゃないですか? そうしたら生き残る人がいたのかもしれない。
しかし皆死んで、だが謎の精神集合体に取り込まれ、それでも幸せだと言う、不気味な作品でした。
アニメ映画「プロメア」
勢いはあります。勢いだけでしたが。
キルラキルの時もそうでしたが、勢いを始めからずっとつけると、後で息切れをします。だからペース配分って必要ですね。
「デウスXマーキナー」というロボットが出てきて、笑いました。
昔の物語で出て来る、機械仕掛け(大道具で出来ている)の神の事で、最後の方に急に意味もなく出てきて解決してくれる神の事です。今では、つまらなくなるので普通はやってはいけないやり方で定着しています。
このロボットも急に出てきて物語を解決してくれる。それを「分かっていてやってますよ」と言う事です。そこをギャグにしている。
この勢いがあるが、映画で短い話なら、そこをギャグにしてやってしまうのは良く出来ていたと思います。
映画で短い話なので、多くのキャラは出せない。だから絞る必要がある。
普通ならリオ(過激派バーニッシュのリーダー)を女にしますよね? そしてヒロインにするべきですね。
他に主人公の恋人らしき人を出し、その上その姉を敵側に出す、なんてする事するからブレるのですね。リオがヒロインで十分です。
このアニメ、悪く無かった筈なのに、あまり覚えてません。
覚えて無いのは、やはり上手くは無かったのでしょう。
さて振り返ると、今回の感想はあまり良くない事ばかりでしたね。
ただ一話や数話見て止めてる作品もある中では、良い方なのです。
アニメはまだまだ未来があるのが、最近見た「閃光のハサウェイ」で分かります。
アニメはこれからでもありますね。