年末なので、ちょっと今年思った事を書きます。
頭の体操の様な物です。
youtubeで出て来て「面白そうな事を言ってるな」と言うのがあったので、それから考えられる事を書きます。
箕輪厚介さんと言う方が言っていたのですが、「ジブリの宣伝をしないのは、コンセプトを打ち出す時代は終わったからなのに気が付いたから」と言う様な内容の動画でした。
始めは「コンセプトの時代が終わった」と言ってる動画かと思い、そうなると「新しいな」と思ったのだが、見たら「宣伝」の事ですね。
宣伝としてコンセプトを言う時代は終わった、と言いたのだそうです。
これはこれで、宣伝とかに係わる職業についている人は必要な考えです。
例えば「タピオカ屋が終わり、高級パン屋が終わり、唐揚げ屋が終わり、次は何屋が流行るだろう?」と言うのは、食べ物屋をやっている人には意味がある問題です。ただ一般人にとったらどうでもいい問題ですね。
同じように、宣伝でコンセプトがを打ち出すのが終わりだとしても、関係がない商売の多くの人には、どうでもいい話です。
だから、私にはどうでもいい話でした。
ただジブリの場合は「宣伝をしない」と言うやり方であり「コンセプトを出さない」のでは無い事は言っておきます。違う物です。
つまりコンセプトを出さずに宣伝は出来ただろう、と言う事です。
例えば映画館でやり始める一週間前に、インフルエンサーを集め、試写会をやる。
そして、内容の事は映画公開前には言わないでいて、と言っておく。
ただの感想は言っていいとは、言っておく。
他にも、映画を見た後で、集まった人で映画について話し合ってもらう。
その場面を映像で撮って置いて、その場面を宣伝として流す。金をかけたくなければyoutubeでもいいし、そもそもマスコミも流してくれる事でしょう。
「えー分からないよ」「いや、こういう意味だよ」「なんで分からないんだよ」「いや、誰にも分からないよ」みたいな、討論の断片を流すのです。もちろん内容は分からないようにです。
それで視聴者は興味をいだいたはずです。「分からないとはなんだんだ?」とか「いや、俺なら分かるだろ」などと思い、見ようとした筈なのです。
だから前にも言った様に「宣伝をしない」と言う宣伝は失敗です。もっと上手いやり方はあった。
ただ、宣伝うんぬんかんぬんより「何も情報がなく見て欲しかった」と言うのが鈴木さんのコンセプトなら、あれでいいとは思います。
箕輪さんが言うには「コンセプトなど、もう出尽くしていて、新たなものなど無い」、なら「コンセプトなどを押さずに、客に決めてもらう様にした方がいい」と言うような事だと思います。あっています。
ただこれは「宣伝」だけの話ではなく、全ての物がそうなって来てる。しかもずっと前にです。
新たなものなどほとんど無いのだから、客がコンセプトを出せるようにする時代に入っている事は、理解しておくべきです。
しかも、コンセプトもそうなのだが、他の事もほとんどそうなっている。
物語自体もそうだったりするのです。
これは何か?
すなわち、一般人が得られる情報量が多くなり、新たな、誰も見た事も無い物語、コンセプト、味、絵、音、哲学的な教え、などはもうないと言う事です。
だから、偉いグルが、皆に教えを伝えていく時代ではないと言う事です。
これはすなわち「みんな主人公」と言う時代だと言う事です。
そして分かると思いますが、その時代はずっと前から来ている、と言う事です。
ドラクエなどのゲームが流行ったのもそうで、自分が主人公になりたいのです。
それから更に進み、対戦ゲームや、大人数でネット上で協力してやるゲームが流行る。これは作られた要素が更に少ないと言う事です。
個々での楽しみが、作られた話ではなく、他人との関係性から作られる物、すなわち自分自体でオリジナルで作る世界だと言う事です。
これからはAIの普及もあり、更に構築するのが容易に出来るので、この自分で世界を作るのが推し進められていく事でしょう。
だからこそ、メタバースが流行ると、ずっと言ってるのに、気が付いてないのかな?
メタバースで必要なのは、自分が主人公で、世界もお話もキャラもゲーム要素も、全てを構築できる世界であり、それが他人にも共有する世界が作れる事です。
もう、少数のプロが作るのでは満足できず、個人が世界を構築する時代になるのです。
ただ、そうは言っても、個人が作るには限界がある。
だからこそ、メタバースの様に、個人が簡単に作る事をサービスする会社が必要になるのです。
これは、現実世界でもそうです。
旅でも、スポーツでも、ボードゲームでも、お花、お茶、ただの食べ歩きでも、何であっても、それを誰でも入れるような世界を構築する会社が、流行ると言う事です。
ただこれは、ずっと昔から出来るのに、大きな職業になって無いのは、難しいからです。
だから実際会社を作るのは難しいのだが、それこそ有名人が構築しないと出来ないと、私は思っています。知らない人だと胡散臭いのでね。
会いに生けるアイドルもこれに近い。
見てる人が、参加できるようになってるからです。
これも、そこから推し進めていくべきだが、そうはなってない。コンセプトが分かって無いからじゃ無いのかな?
それに、昔ながらのアイドルでも稼げるから、人気が出たら昔ながらのアイドルに戻って行ってるだけですね。
これも次に行くのなら、見ている客も主人公になれる要素を、どうやって構築するかがカギだと思います。
さて、これらのどこが新しいのか? そう、どこも新しくはない。
ただ、一般人の得られる情報量が、ますます多くなっているの事の影響はある。
パソコンから皆が持っているスマフォになり、更に皆がネットに繋がっている様になった昨今だから、更に得られる情報が多くなってきている。
そうなると、良い事を言う動画など、いくらでもすぐに見られるようになる。
だから、新たな、素晴らしい情報などどんどんなくなって来てるだけに過ぎない。
結局、みな飽きて来たのだ。
その飽きた中で、もう新な物を出せる人など、あまりいない。
だから、個人が自分で構築するしかない。
自分での経験なら、大した事がなくても面白いものだからだ。
例えば、他人から見たらつまらない恋愛物語でも、自分が関係している恋愛事なら、そのありきたりで十分なのです。
「これからの商売は、コンセプトなどを客に与えるのでは無く、自分で何かを生み出せる状態を提供する事が、更に大事になって行く」
この事を箕輪さんは言ってるのかと、動画を見る前は思ったので「新しい」と言ったのだが、実は宣伝の事でしたね。
じゃあ新しくも面白くもない。
でも、始めに言った様に、宣伝を商売にしている人には大事な話です。
(新しくはない、と言うのは「あえて逆を行く」と言うのは、昔からやりがちだからです。前に言った様に「この映画は宣伝をしないからうけた」のではなく「宣伝をしなくてもうける作品だった」だけの話です)
映画などは、一か所に人を集め、同じ方向を見て、同じ物を金をとって見せる、と言う娯楽です。
だから、そもそも自分で何かを構築するコンテンツではない。つまり古いコンテンツです(古いから悪いと言う訳ではないけど)。
だから映画の宣伝の事で、この「コンセプトを提供しない」と言う事を論ずるのは、どうもちぐはぐな気がします。
コンセプトを提供するのが古いのなら、そもそも映画自体が古く、長い目では同じく寂れて行く世界だからです。
だから、あくまで今現在の宣伝と言う商売での、小手先の話だと思ったのです。
なので「タピオカ屋が寂れた、と言うのと同じだ」と言ったのです。
(「君たちはどう生きるか」自体には、もちろんコンセプトがあります。だからコンセプトを提供しないと言うこの動画での話は、映画自体の話ではなく、宣伝の話なのです)
(例えとして、ちょっと未来のお話作りについて話します。
例えばナウシカの物語をフルCGで描く。
それでオープンワールドの様な世界で、ナウシカの物語を進めていく。
それを映像として追ってもいいし、邪魔をしても良い。
自分を透明にしてナウシカを追っていけば、ナウシカの映画の内容がただ見れるだけです。しかしどの角度から見るかは決められる。
他のキャラの行動をずっと追ってもいいし。
しかも邪魔をすれば、内容が変わる事も出来る。
それにフルCGなら、ナウシカを黒人にも白人にも出来るし、男にも出来る。
この様な事など、今だったらもう出来るでしょ?
つまり次世代の物語作りなど、今とは全然変わっていると言う事を言いました)
私が見たのは切り抜き動画の方で、ここで後半なぜか他の動画もつながっていて、そこで成田さんの話の事も言ってました。
「意味があり、未来の事を目指す商売が流行っている」と言う内容です。
この小難しい言い方を言うのが、成田さんらしいとは思いましが、別に間違ってはいない。
ただ当たり前の事ですね。
昔は衣食住などの、生きる為の事が大事だった。
しかしそれが充実して行ったら、その次は?
その次は、意味があり未来に向かった事が流行るのは、当たり前です。
今が充実してるのだから、未来に向かう。
意味が無くても生きる為の物は必要だが、生きて行けるのあら、意味が無いとやる気は起きないですね。
未来に向かう事自体は「株価で儲けたい」もあるから、なお更です。
もちろん、将来お金の価値が少なくなれば、株価も大事ではなくなるが、それはまだ未来の話ですね(AIで全てやってくれて、ベーシックインカムで生きて行ける未来になれば、お金も要らなくなると言う事です)。
動画では、「AIは、この意味がある未来の事は苦手だ」と言う話だったと思います。
確かに難しい。
でも、難しいだけです。出来ないのではない。
人々が興味を湧きそうな事をネットで探し、意味がある未来の事を構築する事だって出来るでしょ?
そもそも感情が無いAIが、なぜに人の興味を引く絵を描け、良いと思える音楽を作れるのか?
それは、人が良いと思っている作品を真似ているからです。
だから人が良いと思えるものをネットで探せるのなら、それは不可能ではなない。
AIが勝手に探し出し「こういうのはどうか?」と出し、そこから人の反応を得られたなら、そこから調整して「意味がある未来の事」を構築する事だってできる事でしょう。
これは山田さんが言ってた「AIでは、漫画などの制作は無理だろう」にも当てはまります。
人の意見が入ってる物が手に入るのなら、AIが感情を理解する必要はないのです。
「理解しなくても、感動する事を作り出す事が出来る」それがAIの怖さなのです。
他の事、
頭の体操なので、思った事をただ書きます。
年末なので、今年も終わらなかったウクライナの事を少し。
軍事の専門家が長引くと言ってたじゃないか。
戦え戦え、と言っていた人達に言いたい。これで良かったのか?
どんなに頑張ってもロシア領には攻めていけない。それは始めから分かっていたろ?
どんなに勝ってもプーチンをしとめれないのです。
「妥協するな」と勇ましい事を言っていた人に聞きたいのです。どうなると思っていたのか?
結局、好き勝手言っていた人は、最後は黙るのみです。だからあてにならないし、聞くだけ無駄です。
ゴジラー1.0が、外国で妙に流行っています。
私は文句を言っていた人に言ってほしいのです。「間違ってました」か、もしくは「あんなのを褒める外人は本当に馬鹿だ」のどっちかをです。どっちです?
結局、彼らも黙る。
イジメてた相手に強い味方が現れた時の、いじめっ子の行動と同じです。
黙るのです。だから聞くだけ無駄な人達です。
イスラエル問題を一回も話してませんでした。
それは言う言葉が見付からないからです。
ただ思ったのは、ハラリさんも言ってましたが、イスラエルが間違えたのは、間違いが無い。
起きた事を上手くおさめるのは難しい。そもそもその方法が無い時もある。
だから、起きないように日々頑張るしかない。
つまり抑止力です。それしかない。
イスラエルは、イスラム方を自分の味方に出来るように振舞うべきでしたね。
それで防げたかは分かりませんが、防げたかもしれない可能性はある。
今は自業自得だと思われている、残念な状況です。
これはガザ地区の方もそうです。皆が味方になってくれるわけでは無い。
結局、悪くない人が死んでいく。
起きた事にはどうすればいいかは、私には分からない。だから言葉が見付からないのです。
「ルトワックのクーデター入門」と言う本の始めの方だけ読みました。
ここの序文に「敵を判断する為に、わざとクーデターを装う人もいる」とさらっと書いてあります。
この本は有名らしいです。その序文でさらっと書いてある、敵をあぶりだす為にクーデターを装う、と言う一文。
ロシアのプリゴジンの行動はそうでは無いのか? と思わないのかな?
素人はともかく、マスコミなどのプロがこの可能性を言わないのは、実は素人だからです。だから彼らもまた、あてにはならない。
大事なのは、自分で考える事です。
すでに、素人でも、レベルの低いプロ並みの情報が得られる世の中だからです。
だから、既にプロもあてにはならない「時がある」事は理解しておきましょう。
「考える事」も、自分が主役な時代が来たのです。