号漫浪正大

輪るピングドラム ~物語を見直す

Bing Being Bring

ChatGTPってのが流行っているけど、試してません。

マイクロソフトからのメールで「bingのチャットやらねえかい?」と書いてあると思われる物が届いてたので、応募しました。

確か二日くらいで「もうやってもよろしくってよ」と返答が来た気がしたので、やってみました(マイクロソフトからのは英語なので、たぶんそう言ってると思われる、と言う事です)。

 

マイクロソフトのブラウザEdgeの検索エンジンがbingですね。

Googleと比べ、使いにくい事で有名です。

だから巻き返す為に、ChatGTPの元のチャット機能を取り込んだようです。

なので大体はChatGTPと同じような事が出来るらしい(もっと言うと今時点ではChatGTPより進んでいるようですが)。

 

少し触ってみて分かったのが「これは、ネットコンシェルジュだな」と言う事です(触らなくても分かる事なのですが)。

コンシェルジュとは「案内係」みたいなものですね。ホテルの使い方や、観光地情報などの相談に乗ってくれたり、それにタクシーを呼んだりもしてくれるものだそうです(金持ちじゃないので、見た事も無い幻の存在だけど)。

 

「bingはコンシェルジュ」と言ったのは二つの意味があります。

一つは「何かを新たに作る訳ではない」と言う事です。

つまり、あくまでネットから取って来た情報を「まとめて」くれるだけです。

なのでネットに載って無い事は、まるっきりダメですね。

「ネットに載っている事」と言う事は、概ね「人が書いて載せている物」でしかなく、それを探してまとめてくれてるだけです。

だから間違いもあるし、新しい事や珍しい事は無理だし、そもそも「人がまだまだ必要じゃん」と言う事です。

 

ただパソコンコンシェルジュのすごい所は、制御できる情報量が多いと言う事です。

もっとすごいのは「その情報から、何かを構築する時間が早い」と言う所です。

これが生きる所では、人のコンシェルジュだと太刀打ちできない事は、できます。

今の所、それが分かるのが「プログラム」ですね。

人の言葉から内容を判断し、プログラムを書いてくれるなんて、流石に普通のコンシェルジュだと無理でしょう。

ただ、まだまだではあるようなので、あくまでサポート程度だと言う事です。

将来的には、プログラムコードではなく、実際に動作する機能も取り込む事でしょう。

アレクサなどがそうらしいですが、電気をつけたり、タイマーを付けたり、音楽を鳴らしたり出来る事でしょうけど、将来動くロボットが出来れば、その分何でも出来るようになるでしょう。料理とか。

ただそれは、買える値段の高性能ロボット自体が、いつ出来るのか? と言う問題の方が大きいので、まだ時間はかかりそうですが。

(今はまだAIは新たに何かを作る訳ではない、と言っておきながらプログラムを作ってくれる話をしてます。なので、正確には何かを作ってはいるのだけど、今はまだブロック状のものを並び替えてくれる程度であり、そのブロック自体は人が作る必要がある、と言う事です。まだゼロからは作らないと言う事です)

 

二つ目は「概ね、AIとはコンシェルジュでかまわない」と言う事です。

それは「人の言葉から、やってもらいたい事を理解するだけが、ロボットには大事だった」と言う事です。

頭を使う人の仕事をこなす事は、ほとんど人より優れているのだから、そこだけが出来てしまえば良かったのです。

 

落合さんが言った様に「静的な仕事は、人から奪っていくだろう」と言う事です。

つまり、もうやるべき事が決まっている仕事の事です(ちょっと違うけど、始めの方はこう言う事だと思います)。

事務仕事とか弁護士とかの、考えての行動は必要だが、やるべき事は決まっていて、成功例を示せるようなものです。

弁護士などの仕事は、ルールで決まっている事と判例から判断するので、人の言いたい事が理解出来たのなら、AIは人より効率的に仕事をこなすかもしれない、と言う事です。

専門分野の事を知ってるだけの学者とか評論家もいらないですね。彼らは、的確に情報を取り出す事が出来たから、いただけの存在です。AIが聞いている事の判断が出来たら、いらないのです。

(AIが本当に、人の言いたい事が理解出来るのか? どうかは分かりませんが、理解出来ている様に見えたら、それでいいのです)

 

bingのチャット機能で大事なのは、この「人が言っている事から、何をしたいか分かる機能」だと言う事です。

「言ってる事で嘘がある」などは、たぶん、どうでもいい。

それは与えられている情報が、ネットからなので嘘を言うだけでしょう。

例えばAIで弁護士を作る時は、嘘のない情報だけを与えればいいので、それは問題ではないのです。

ネットの嘘情報から嘘を言うと言う事は、人が自分で検索して調べても、嘘を掴まされると言う事なので、同じなのです。

ただ、まだAIの方が嘘に引っかかりやすいとは思いますが、どれが嘘情報か? を判断する機能が高まれば、人より高性能になる筈です。

それでもネット上に嘘情報しかないのなら、やはり嘘しか言わないのだが、それは人が自分で調べても嘘しか出て来ないものであり、同じでしょ?

さっき「(たぶん)どうでもいい」と言ったのは、嘘情報が、ネットの情報からではなく、自分で判断して嘘を言うようになっていたら、意味が違うので、そう言いました。

例えば「私の前世は?」と言う質問に対し、適当にでっち上げる機能を付ける可能性もなくもないかな? と思うからです。

これは話相手になる為の「適当性」さえもシミュレートするように作られた時は、そう言う行動も可能だ、と言う事です。

 

「ネットからの情報なので嘘がある」と言う事は「雑談は、もう出来る」と言う事でもあります。

人と話していても、間違った情報は良くあるのだから、同じだと言う事です。

ただ人相手では「確かそうだったような?」的な、間違いの可能性が分かっていて話したりするので、まだ嘘に気が付きやすい。

ただそれ自体もAIが「あっている可能性」を示すようになる筈です。

これは人でも同じで、ネットで検索した時「多くのサイトからの情報は安全」とか「大手企業の情報はあっている」などを考えて判断してます。

AIもそれを調べれば「あっている可能性」を視覚化して表しながら、話してくる事も可能なのです。

 

これに音声認識が加わわれば、雑談が可能になります。

ちょっと不気味ですが、近い将来にAIと雑談する事が普通になる気もします。

 

二次元に浸かっているオタクで、アニメキャラを「俺の嫁」と呼ぶ種族が日本には存在してます。

でももう少しで本当に、彼らの「俺の嫁」は話しかけて来る事でしょう。

そして近い将来に「俺の嫁」は、朝起こしてくれて、飯も作ってくれて、ネットでバレンタインのプレゼントも買ってくれて、君の誕生日も忘れない事でしょう。停電の時以外は。

ちょっと怖いですが、10年もしないで、そこそこ流行っている可能性が出て来ましたね。

大人はそれでもいいですが、怖いのは子供ですね。

子供の面倒が面倒くさい親は、AIに任せるかもしれない。五、六歳位からだと、ほとんどAIに任せているだけで、子供が生活出来るようになりそうです。

AIと相談や会話をして育った子供は、もしそのAIを失ったら、死んだ時の様に悲しむはずです。話を聞いてくれて、育ててくれたからです。

で、問題は「その子供がまともに育つのか?」と言う事です。

いや、問題は「人が育てるより、ずっと、まともに育つかもしれない」と言う所です。

 

人は神が作った、と言う人がいます。

しかし人が神を超える日が来ないと、誰が分かるのだろう?

そしてその時は、何が起こるのだろう?

それを死ぬまでに見る事が出来るかもしれないと、思えてきました。

しかし年寄りは、もうどうでも良く、若い世代が大変かもしれないし、楽園かもしれません。

さて、AIはどんな未来を持ってくるのでしょう?