号漫浪正大

輪るピングドラム ~物語を見直す

AIが仕事を奪う未来

AIに仕事を奪われる事と、ベーシックインカムについて、最近の考えを、まとまめて書きます。

まず大事なのは、私は素人です。疑って下さい。

考える「たたき台」として聞いてもらえば、良いと思います。

 

AIに、約半数の人は仕事を取られると言われています。

これがあっているとします。

 

一人当たりのGDPが、日本だと約4万ドルです。円だと400から500万円って所でしょうか?

 

AIに仕事を奪われるが、新たな仕事が生まれる、とも言われます。

しかしそんなに多くは無いでしょう。

どの位か? たぶん失われた人の10分の1もあったらいいかな?

なので、一回無視します(あとで調整します)。

 

「国民の半数の人が仕事を奪われる」とは「国にとったら、今と同じように回っている」と言う事です。生産性も何も変わってない筈です。

だとすれば「失った半数の人達に、今と同じだけの給料を与えても、成立する」と言う事です。

もちろん、ありえないし、やらないでしょうけど、それでも国全体としたら成立すると言う事です。

 

一人当たりGDPが4~500万円だとすると、仕事をしない国民の半数の人達に、年間4~500万円払っても成立する、と言う事です。

 

しかしそれを半数の人達ではなく、国民全体に平均して与えたとします。

そうすると「その賃金分の仕事をしてない国民全体に、一人あたら200万から250万円与えても、国として成り立つ」と言う事です。

 

ベーシックインカムとは「その金額分の仕事をしてない人にも、金を与える」と言う制度なので、この「200から250万円与える」と言う事が、そのままベーシックインカムになるのです。

 

ただ、始めに「新たな雇用が生まれる」分を無視したのを、ここで調整します。

それに、そうは言っても、浮いた分200から250万円を、新たに収入が多くなった人達(つまり自分の仕事は残り、AIを駆使し、給料が上がった人達)から、全て取り上げるのは無理でしょう。

これらを考慮しても、年間120万円位なら、国民全員に配れそうだと思いませんか?

年間120万円配るとなれば、月10万円のベーシックインカムになるのです。

 

つまりAIに仕事を取られる未来とは、月10万円のベーシックインカムを成立させる未来かもしれない、と言う事です。

ベーシックインカムが出来る可能性が出て来た、と言う事です。

 

月10万円貰えれば、あと月10万円分バイトでもいいので働いて稼げれば、貧しくはない生活は出来ます。

10万円分くらいなら、バイトでも何とかなりそうでしょ?

時給を千円にすれば、一日6時間で6000円。20日で12万円で、手取り何とか10万円いくかな? って所です。

 

夫婦ならベーシックインカムで貰えるのが20万円になるし、子供がいればもっと貰えます(子供は10万円はいらないと思うけどね)。

なら父が10万円働けば、夫婦二人暮らしでも30万円にはなるので、普通の生活は出来るでしょ?

 

これは母子家庭とかでも成立します。

一人子供がいて、例えば月15万円貰えれば、あと10万働けば、人らしい生活は何とか出来るのです。

 

10万円ならバイトで何とかなると言う事は、つまり「縛られない」と言う事です。

ブラック企業で働いている人だって、いやならすぐ辞めれる。

暴力をふるう旦那と別れる事だって出来る。子供がいても出来る。

これで無茶を言うブラック企業や、旦那が干される事になるのです。

 

ちなみに、10万円稼げれば良いのなら、ちょっと地方に行っても成立するかも知れない。

つまり都心にこだわる必要がなくなる。

都心は土地が高いのです。家賃が高い。生産性がまるでない土地代に皆多くの金を払っているのですが、ただの無駄です。

都心の人も、ちょっと郊外に行けば、ワンルームでも2~3万円は家賃が安くなるでしょう。元の家賃がもっと高ければ、もっと安くなる。

この浮いた分は、収入が多くなったと同じ効果を生む事でしょう。

(例えば、夫婦で20万円分もらえるのなら、地方に行き旦那の給料が20万円下がっても同じだ、と言う事ですし、家賃で浮いた分もっと給料下がっても良いと言う事です)

 

それと同時に、ベーシックインカムで最低保証をしてしまうので、仕事を守る必要もなくなる。

つまり、会社だって「誰でも、いつでも、首を切ってOK」にするべきです。

給料分働かない社員が世の中に多すぎるのです。無駄です。

考えて下さい。1000万円でいるその社員、800万円でやってくれる人が、他にいないのでしょうか?

500万円の彼の仕事、400万円だと誰も出来ないのでしょうか?

たぶん、いらない社員が多すぎるのです。

だから。いつ首にしても良い事にして、それで晴れて本当の実力主義になる事でしょう。

 

これはこれで、雇う人だって「あまり考えず雇える」と言う事でもあります。

つまり首にもなりやすいが、雇ってもらいやすくもなる。

それに「雇っても、会社の未来を考えると……」等と考えなくなり、人が足らなければすぐ雇い、いらなければオサラバにすれば、本当の会社の利益が出るようになる事でしょう。

つまり、本当に足りない所に人が行き、無駄がないと言う事です。

 

でも、じゃあ金持ちや権力者に優遇し過ぎじゃ無いのか? と思う事でしょう。

しかし「AIで仕事が無くなったのに、ベーシックインカムが始まる」と言う事は「金持ちや権力者の税金が、馬鹿みたいに高くなる」と言う事です。

どう取るかにもよりますが、今より2倍は税金を取られるのは、間違いがないのです。

 

税金が高くなると言うと「能力のある人が、この国からいなくなる」などと言う人が、必ず現れます。

いなくなれば良いのです。彼らが死ぬわけではない。

 

昔のアメリカの映画界は、ユダヤ系が多いと言われます。だからユダヤびいきな映画が多く作られたようです。

他にもユダヤ系は、人口は少ないのに権力者や金持ちに多く、だからアメリカはユダヤ系の母国イスラエルびいきだとよく言われますね。

金持ちで能力がある人々が、日本から出て行って世界にバラまかれる事自体は、何も悪い事ではないのです。

他国で金持ちでいられたのなら、その二世でも三世でも、日本に愛着がわいてくれるのですから。

金持ちや権力者が外国に根付く事は、日本にとって利益なのです。

だから「能力がある人が国外に行ってしまう」と言うのなら、行かせればいい。

 

ではどの位の人数がいなくなるのか? 100万人ですか? 200万人ですか?

例えば、単純計算で120万人出て行ったとしたら、人口の100分の1なのです。

 

私の子供の頃は、学校のクラスの人数が36人位でした。

つまり、大体3クラス合わせたら、100人位です。

「その中の、優秀な一人がいなくなったら、後の残された人々はやってはいけない」と言ってるのが、120万人が日本から出て行った世界をなげく人達です。

例えば、二組の人が「一組の田中君がいなくなったら、残りの三クラスは生きて行けないよ」と言っているようなものです。それではダメでしょ?

 

だから出て行きたい奴は、行かせればいい。

戻ってこなくていい。

残った人達で、やっていける国を目指すべきだし、やっていけます。

 

さて、細かな話ですが、前にも言ったので簡単に言います。

月三千円くらいをスマフォ代としてベーシックインカムで支給して、皆にスマフォを強制的に持たせます。

指紋も顔認証も網膜も、全ての国民のを取らせます。

そうすればスマフォを無くしても、すぐ近くの交番か役所などで、何とかなる事でしょう。スマフォ屋などでも、再発行が出来るようにしてもいい。

 

ベーシックインカムでは、使える用途を絞るべきです。

生きていける保証なので、衣、食、住で必要な物に絞るべきです。

そして食べ物代は月4万円まで、とか上限も決めるべきです。繰り越しも出来ません(持ち家の補修代とかは、繰り越しも考えるべきですが)。

それを可能にするのがスマフォです。それで決済すればいいのです。

選挙も、役所に行く事も、銀行に行く事も、それらから来る情報も全てスマフォで済ませるべきです。もちろん「基本は」ですが。

さっき言った個人認証をしていれば、最悪スマフォを無くしても指紋や顔認証で問い合わせれば、食べ物などは店で買えるようにも出来るでしょう。

 

最近のニュースで、電車の乗り降りで顔認証をするようですね。良い事です。

それをスーパーとかでもやれば良いのです。

全ての国民が顔認証を取っていれば、誰が来たのかが分かるのです。

もちろん、国が分かるべきで、店は分かる必要はありません。

これで可能になるのが、万引きがなくなる事です。

細かな事に聞こえるでしょうけど、つまり昔からの監視カメラを、多めに置いとけば、自分でバーコードをスキャンして買っていい、と言う事です。

万引きをしたら、誰がしたかすぐ分る。店ではなく、警察がです。

そしてすぐ捕まるのです。

 

盗んだ奴は、牢屋に入れればいいのです。

その時間は10万円かからず生きて行けるはずです。家賃は国持ちなのだから。

その差額分、損した人に返せばいい。

それでも返せる限度があるけど、高額の店以外がセキュリティーをゆるくする筈だから、いいのです。

逃げたら? その時はベーシックインカムが貰えて無いのですから、その分を返してもいい。

 

事ある事に、顔認証の装置を置いとけば、犯罪がしにくくなります。

店や駅や通りでもです。

それが嫌な奴は、ただの犯罪者です。

 

顔認証の店は、やるかは店が決めればいい。

「そこに行ってたとバレても恥ずかしくない公共的な店や施設のみ」と置けれる場所をしぼってもかまいません。

もう一度言うけど、店が分かるのは「Aさんが来た」と言う事だけです。Aさんが誰かは国にしか分かりません。

買った物も国に情報が残りますが、それはベーシックインカムで買った物だけです。つまり衣料や食品などだけです。

 

国に監視されるのが嫌だ、と言う方は選挙に行きましょう。信用できる人を選びましょう。

国民は、監視される事じゃなく、監視の仕方を注意深く見ておいた方がいいのです。

警察などがAさんの行動や買った者を調べたとしたら、ちゃんと全てログを残すべきです。誰がどういう理由で何を調べたのかをです。それを後で弁護士などは見れるようにしとくべきでしょう。

 

等の事から、AIが人々の仕事を奪うと言う未来自体は、私にはバラ色に見えます。

そこからベーシックインカムをやり、人らしい自由で公平な社会を目指す事も可能です。

その中で、どこにいるか? 何を買ったか? を知られたくないと言う自由を求める方は、犯罪者です。なぜ警察にも知られたくないのか?

なので早くAIが普及する事を願います。

 

 

おまけに、AIの可能性が見えて来た事の理由の一つとして、「汎用AI」だと言う事です。AGIだと言う事です。

応用がきくからこそ、専用機でなくてもよく、だからこそ急激に多くの仕事に普及が可能なのです。

 

なので、もう一つ大事なのは「汎用ロボット」だと思っています。

そして大事なのに出て来ないのが「ロボットの腕と手」です。

足はいりません。タイヤでいい(もしテロロボットが作られたなら、足は不幸を呼ぶ事になるでしょう)。

タイヤはあるし、自動運転も可能性が出て来たので、移動は何とかなりそうです。

後は「手」があれば、人の仕事の多くをやれる事になります。料理でも掃除でもなんでもです。

手こそが「汎用である」と言う証しなのです。

なので、汎用が大事であり、だから手が大事なので、手をもっと頑張って開発するべきだと思っています。