号漫浪正大

輪るピングドラム ~物語を見直す

老害とZ世代

流石に岡田斗司夫さんは、面白い事を言う時がある。

「年寄りをまとめて、老害と決めつけるのは良くない」みたいな事を、youtubeで言ってるのを見付けました。まあそうでしょう。

 

ここで面白い図を出してたのですが、それがピラミッド型の図です。

ピラミッドの下のほうが昭和初期、それから上に向かい昭和後期、平成、令和を表していました。

それがピラミッドのように上が尖っていて、そのピラミッドの枠で囲まれた広さが、それぞれの人の持っている影響された物の大きさであり、だからその人の要素の事、だそうです。

つまり、年寄りは、下の方の昭和初期の影響がとても大きいが、上の方の令和の影響もちょっとはあると言うことです。

若い人は、ピラミッドの上の方だけで出来ている、と言う事でもあります。

 

これも人によってピラミッドの形が違うのだそうです。

上が尖っている人か、一番上も横に広くなっている人(つまり台形に形がなっている人)がいるという事です。

一番上の横が広いと言う事は、現代の影響も強いと言うことであり、昔にばかりこだわっている人ではない、という事です。

 

なので人というのは、年よりも現代の影響が無いわけではいし、若い人は上の方だけのピラミッドで出来ている、という事です。

確かにこの図の表し方はあっているように見えるし、分かりやすいですね。

 

それとは別に、たまに上と下を混ぜた方が良いとも言ってました。

ピラミッドの中の影響を、上と下別々にしとかないで、混ぜないと昔の影響がただの思い出になってしまい、今では通用しないものになるからです。

 

つまり岡田さんは「年寄りや若手というのは、別に線引きは出来ない」「年を取ると、段々ピラミッドが大きくなっているだけ」と言いたいようです。

これはこれで、あっているとは思います。

 

これを聞いて、私自身の事で分かったのが「私は老害と言う言葉が嫌いだな」と言う事です。

私も、自分より年寄りには文句があるので、思わず無視してきましたが、それでも老害という言い方は嫌いだったことに、今更気がついたのです。

 

「Z世代」と言う言葉を使う人がいます。大体は頭が悪い人です。

カズレーザーさんだったと思いますが、「世代に線引きなどない」みたいな事を言っていたと思います。そうですね。

 

元々線引きがない物を、わざわざ勝手に切ってそれで区別を付けている人は、そうしたい理由があるのです。

「Z世代」などという言葉を使う人は、大体が自分達に仲間意識を付けるために「他人達」と言う単語を作り、喜んでいるだけです。

「自分とは違う種類を作り、それが敵だと言う事で注目を浴びようとしている」くだらない人間である可能性が高いのです。

だからZ世代とか言う人のほとんどは、くだらい人間か、馬鹿な人です。

 

ただ何でも例外があります。

そうは言っても、世代間の感覚の違いがあるのは間違いがない。

だから便宜上、分けた方が良い時もあるのです。

アメリカ人と日本人みたいな分け方です。

「日本人だから」と言う理由で、個人を特定するのはおかしいとは分かっていると思いますが、全体からみた大体の特徴を言いたい時は、それでも当てはまります。

だから「大体の特徴」を言いたいが為に、その言葉を使ったほうが便利な会話の時に、Z世代という言葉を使うのはいいでしょう。

つまりY世代やX世代との特徴の違いを言いたい時に使うのは、間違ってはいない。

逆に言うと、Y世代やX世代が出てこない会話の時に、この言葉を言うやつは、大体が最近流行っている言葉を使って喜んでる馬鹿、なので注意です。

 

他の言葉で昔から言える事(この場合だと【若い人たち】)でいいのに、わざわざ新しい言葉を言って来る人は、大体は馬鹿だと言うことです。

その言葉自体は間違ってなくても「この時に、これを言う人のほとんどは馬鹿だ」と思われる事が分かってない馬鹿だ、と言うことです。

例えば「俺達、親友だろ」という友達は、大体はやばいやつだと言うのは、分かりますよね?

しかし日本中探せばこの言葉を言う「本当の親友」がいるかも知れないじゃないですか? この言葉自体は何も間違ってはない。

しかし、人生経験上、この言葉をあえて言う必要も無いのに、わざわざ言う奴はやばいやつだと言うのを、多くの人は知っているのです。

それと同じで、使う必要のない時に「Z世代」とか言ってるやつは、まともな人には「やばいやつだ」と思われていることすら分かってない「やばいやつ」なのか「馬鹿な人」なのです。

始めに「Z世代は新しい言葉」と言いましたが「新しくはない、一般単語だ」という人がいると思うので言っときますが「若い人たち」よりは新しい言葉でしょ?

それに差を言う時以外は、使う必要もない言葉です。

しかも普通の時に使っていい一般単語だと思っている時点で馬鹿です。カズレーザーさんが言うように、馬鹿が使う言葉だと、まともな多くの人に思われていると言う、一般常識が分かってない馬鹿なのでしょう。

私なら馬鹿だと思われたくないから、使う言葉は気をつけますけどね。

 

Z世代も老害も、大体は「敵を作ることで仲間を作り、注意を浴びたい、ただの馬鹿」が使う言葉、と思われている事は、覚えておいた方がいいでしょう。

岡田さんが言いたかったことも、大体はこの様な事だと思います。

 

だけどね。そうは言っても、年寄りが「最近の若いやつは」と言うのと、若い人が「老害」と言うのが同じではないのは、知って分おいたほうが良いでしょう。

年寄りの「最近の若いやつは」と言う事に対して思うのは、「若いやつとは、誰の子供だよ」と言う事です。

あなたの子供でしょ? あなた達の子供でしょ? 孫たちでしょ? もしそれで問題があるというのなら、お前達の育て方の失敗でしょ? なに勝ち誇っているの? と私は思います。

逆に若い人が「老害だ」という事に、責任はないのです。子供が親を、そう教育したのではないからね。

この考えを「一方的で、ずるい」と言う人は、どうかしてます。

子供の責任は親が取るが、親の責任を子供は取らないのは、当たり前です。

老害だ」と言い出す子供を、そう言う風に育てたのも親なのだから、ツケが回ってきただけでしょう。

 

岡田斗司夫さんが言うように、世代で決めつけるのは良くない。

年寄りだって若い人だって、おかしいやつはおかしいし、馬鹿は馬鹿です。年の問題ではないのです。

しかし、団塊の世代は、今や最高責任者達の世代です。つまり一番権力を持っている世代です。金も一番持っている。

日本の現状を作った、まだ生き残っている最高責任者が、団塊の世代なのです。

作ったのも彼ら、維持してるのも彼ら、変えれるのも彼ら、だと言うのなら、団塊の世代は責任があるのです。

だから老害と言われる事を、本当にしてるのなら、それは言われて当然だとは思うべきです。

年寄りが若い人に文句を言うのと、若い人が年寄りに文句を言うのは、同じでは無いことは理解しておきましょう。立場が違うのです。

 

だから成田さんが「年寄りは腹を切れ」みたいな事を言うのは、理解できます。

団塊の世代は腹を切ることすらしないので、尊敬すらされないと言う事実を知っておくべきです。

団塊の世代学生運動という祭りをしてた頃の敵だった、その親たちの世代、彼らは腹を切ることはやった世代です。命はかけていた。その命のかけ方が間違っていたとしてもです。

団塊の世代の親たちは「特攻行ってこい」と言われたら「はい」と言えた世代だからです。もう一度言いますが、その覚悟が間違っていたとしてもです。

しかしだから、学生運動も鎮圧したし、どこか世間に認められていたのです。

「怖いし横柄だけど、自分も死ぬ覚悟があってやっている」と思われていたという事です。

しかし団塊の世代は、学生運動という祭りで文句を言って、負けて、バブルという祭りで騒いで、また負けて、それでも変えられず、考えないで、数十年経ち、失敗したのに腹も切らず、寿命で死んで行こうとしてる、ように見えるのです。

考えが何もないけど腹を切る覚悟がある世代と、何もないけど腹を切る覚悟も無い世代、どちらがまだまともだと思いますか? どちらがまだ尊敬されると思いますか?

 

成田さんも「腹を切れ」というが、まさか本当に腹を切れとは思ってない。

その位の覚悟で、問題を解決してから死んでいく事が出来るのか? と言っているのです。

もし腹を切る覚悟で、問題を解決してから死んで行けたなら、私は死ぬまで親の世代を尊敬します。

もしその覚悟を見せないで死んで行ったなら、私は死ぬまで、くだらない世代だったと後世に伝えて、「ああは、ならないように」と言う言葉を若手に残して、死んでいくことでしょう。

 

(ちょっと追加、山田玲司さんは良くZ世代と言います。あの人は世代間の事をよく言うので、この言葉を使うのが染みついているのでしょう。だから、まあ間違ってはいないと思います。ただ言い過ぎな気もしますけどね。言い過ぎると馬鹿っぽく聞こえるので注意だと、個人的には思っています。

成田さんの方は、老害とよく言います。この言葉は「腹を切れ」と同じでわざと強く言って注目を浴びてるのでしょう。この人の場合は他の会話から「ただ注目を浴びたいだけの、他に何もない馬鹿」では無いのが分かります。だから、まあいいのでしょう。

私はここの文で「ほとんど」や「大体」と言う言葉を使っています。なので例外はいると言う事です)