号漫浪正大

輪るピングドラム ~物語を見直す

なぞなぞ

映画「TENET」と「十三人の刺客」と「攻殻機動隊」とかで、気が付いた細かな事を書きます。

 

難解な漫画、アニメに「攻殻機動隊」があります。

昔にいくつか見ましたが、内容は良く分かりませんでした。

問題は、良く分からないのだけど、それを分かろうとする気が起きない内容だと言う事です。

 

これは未来の携帯電話の使い方が分からない様なものです。もしくは未来の社会状況が分からない。

つまり物語ではなく、初期設定が分からないから難解なのですね。

これは説明しろよ。と言うものです。

 

これは何かに似ているな? と思っていたら、皆でやるクイズの様なものが昔からありますね。

コップを上や横に傾けながら「これは赤」「これが黒」と言って「じゃあこれは?」と言うような奴です。コップの傾きは関係なく「は」とか「が」が関係していて「これは?」の時は「赤だ」とか言うやつです。

つまり何か共通の事項を探すクイズです。

私は昔からこれらの共通事項探しクイズは苦手です。そして嫌いです。

苦手だから嫌いなのではなく、嫌いだから苦手なのです。つまり考える気が起きない。

共通事項に意味が無いので、現実でも意味が無いものですね。それでも暗号解読では役に立ちそうだけど、逆に言えばそれだけですね。

普通は共通事項には意味があります。

何処かの交差点が他より事故が多いのだとしても、何かしら意味があります。しかも夜に事故が多いとか、夕方に多いとかです。夜に多いのはただ暗いからかもしれず、夕方は夕日が目に入りやすいからかもしれない。つまり理由があるので探す意味がありますね。

それと現実にあるものだと探す意味も出てきます。例として、昔の「生類憐みの令」の時は水たまりの水を道にまいたら「水中のボンフラがが死ぬだろ」と言われて罰せられそうになった、などと言われてます。これは冗談かもしれませんが、昔の文献で「水たまりの水をまいたら捕まった」とあったら「なぜだろう?」と考える訳です。同じ時期に「犬を叩いたら捕まった」と出てきたら。これが関係ありそうだと思う。これらは今の法律や社会状況から見ても考えても意味が無いものですが、昔には意味があり筋が通るものです。

 

しかし物語はフィクションであるので、どうとでもなる。

しかも「攻殻機動隊」は未来の事なので、なお更それを考えないといけないのが腑に落ちないのです。

ただSFで未来にもありそうなので「そんな未来が来るかも?」と言う物語は意味があると思います。

しかしその初期設定は教えるべきですね。

あと考えられるのは、SF作品をよく見ている人だと分かるのかもしれません。ただこれはそれでも分かりにくすぎると思いますけどね。どの位の人が分かってるのでしょかね?

あとは作者が説明を書くのではなく「誰かがやってくれ」と思っているのかもしれない。この作品は売れているので「そのスタンスでやってます」と言われたら、誰も文句は言えないものですね。

そうなると「作者が解説書いて漫画に付けてくれ」と言うのは、ただの私の感想になります。でも多くの人はそう思ってないのかな?

 

似たもので「2001年宇宙の旅」もあります。

私はこれは数年前に見たのですが、これも良く分からないけど、考える気が起きない物でした。

これも未来で宇宙で、しかも人間の科学力を超えた存在が出て来るので「それを考えて意味があるのか?」と思えてならなかったのです。

ただこれも結局は私の感想です。これを考えるのが楽しい人はやれば良いだけですね。

 

つまり結局は好き嫌いの問題ですが、意味が深いのか浅いのか? そもそも意味があるのか? は別の問題で「多く人にとって探す意味がある難解さ」を目指すべだと思いますが、どうでしょうか?

ちなみに「探す意味」と言うのは「ただ面白い謎」も含まれますけど。

 

さてここで「多くの人にとって探す意味が無い謎に、気が付いたかもしれない事」を書きます。

 

2010年版の映画「十三人の刺客」を昔見ました。

何気にネットでの感想を見ると、伊勢谷友介演じる役が「死んだのか、生きてるんか?」と言われてました。

私には死んでいる確定だったので、不思議でした。なので私の意見を書こうと思います。

伊勢谷は死んでいるのだが、じゃあ亡霊か? 亡霊でしょう。

そもそも亡霊を見ている山田孝之演じる役も、死んでいるのでしょう。

山田孝之は奥さんと別れる時の演出が「根性の別れ」ですね。

(ちょとうろ覚えで間違ってらごめんなさい。)そして家を飛び出て行くとき「盆には戻る」と言い捨てます。

これは死んでしまうが、幽霊としてお盆には戻ると言う事ですよね。

だから最後のシーン、ドアを開けると奥さんがいるシーンだが、山田孝之は映しませんね。変な絵ですよね?

最後山田も他の人も、どこで死んだのかさえも分からない様な状況だと言う事です。それが戦争ですね。そして地縛霊ですね。

演出として、これで山田だけが生き残る意味が無い作りです。これが伊勢谷ならまだ分かる。もしくは山田がもっと子供だったりしたらまだ分かる。しかしこの作りで山田だけ生き残り理由はただ一つ「救いを出し客に安心して映画館から帰ってもらう」ただそれだけですね。(もっとメタ目線で原作がそうだった、とかスポンサーの意向も考えられますが)

 

そして映画「TENET」見ました。

分かりにくい映画です。しかしこれは「メメント」の様に構造が分かりにくいので、頑張れば分かるのじゃないでしょうか?

ただ私は、やはりこれも細かく分かろうと考察する気が起きないもです。これも未来を描いたフィクションですからね。

ただ「メメント」もそうですが、これはアトラクションとして楽しむようなものです。それでいいのじゃないでしょうか? それで言えば、よくやった物だと思います。

 

細かな事は他のサイトを見てください。私は気が付いたどうでも良い事を書きます。

この主人公ヒゲですね。なぜか?

髭顔の絵で、顔を反転させても顔に見える、ってありましたよね? それじゃないのかと思っています。馬鹿らしいですけど。

そうすると口が目に見え、一つ目の男に見えませんか? だとすればサイクロプスですね。

悪人の名がセイター(SATOR)で。どうもこれはサターンとも取れるそうです。

突拍子もなくゴヤの贋作が出てきます。ゴヤの有名な絵で「我が子を食らうサトゥルヌス」があります。

サトゥルヌスがサターンの事であり、wikiによるとサターンはクロノスと同一視されてるようです。

知らなかったのですが、クロノスは名が同じだけで、いわゆる「時間の神」と言われているのと、ゼウスの父親とは別の存在だと言う事です。

しかしそもそもサターンとクロノスが同一視されてる事自体、元々別のものじゃないですか。だからクロノスが名が近いだけで同一視されてきている現在も同じじゃないのかな? と思っています。

そうするとクロノスには時間の神、と言う意味とティターン最高神と言う意味の二つがあると言う事です。

映画のセイターは時間を操る存在でボスなので、たぶんここから来ていると思います。

そしてクロノスは父ウラノスの性器を切り取っているので、劇中でも「切り取るぞ」と脅したのでしょう。

そしてクロノスは母ガイアに裏切られる。ガイアはゼウスにサイクロプス達と手を組めば戦いに勝てると言い、サイクロプスらを味方にしたゼウスにクロノスは負ける事になる。

母ガイアは自分の子のサイクロプスなどを邪険にするクロノスが気に入らなかった。同じようにクロノスの妻レアーも、自分の子をクロノスに邪険にされていた。だからここは同じ様な大地の神ガイアとレアーを重ねたのかな? と思っています。

ちまみにレアーの象徴する動物はライオンです。だからキャットなのかな? と思ったりします。

 

これがあってたとして、だから何なんだ? って思うでしょう。そうですね。

だから意味が無くてもただ面白いと思えれば、その人にとったら正解だと言う事なのでしょう。

 

でもクロノスの絵はどれも髭ですね。

だからセイターも髭なのかな? と思えます。

それに口周り短めの髭の男を出そうとしたら、黒人がしっくりしますね。だから主人公級の男も黒人なのかな? と思えます。

奥さんも妙に身長が高いのも、これにも巨人や大地の神の印象が入っているのかな?

つまりどうでも良い事だけど、絵作りに影響されてるかもしれないと言う事です。

 

2021年 1月 25日 追加

 

よく考えたらプリヤが「ガイヤ」ですね。

プリヤが初めにメインキャラクターの名もなき男を誘うのだから、ガイヤになるのでしょう。

そしてこのプリヤと言うキャラが「あまり登場する意味が無いな」と思っていたのですが、ガイヤ役としてどうしても登場させる意味があったので、出て来たのですね。

最終決戦の場所スタルスク12は山っぽかったですね。オリンポス山なのか? だとすれば12はオリンポス12神の事なのかな?

スタルスクはスティクスからだろうか? wikiによるとスティクスは地下に流れる大河だそうです。

キャットはクロノスの奥さんだからティターンになるのだが「巨大な体をもつとされる」とあるので身長高いのでしょう。

そしてクロノス事、セイターの息子がマックスですね。マックスは「最大」ですね。最強の息子だからゼウスでしょう。

ネットによるとマックスがニールじゃないか? と言われているようです。

なんでもMaxは愛称だから本名はたぶんMaximilienだろう。そして逆から読むとNeilと出て来るので、ニールだろうと言う事です。そしてニールの俳優は金髪じゃないのに役作りの為に金髪に染めてるのも、マックスに似せるためだと言われているようです。

私はこの意見合ってると思います。なぜならそうなるとニールがゼウスになるからです。

ニールを誘ったのが名もなき男ですね。つまり名もなき男がニールに戦う力を与えたと言う事です。サイクロプスがゼウスに雷霆と言う武器を与えたので、サイクロプスがゼウスに力を与えたと言う事とかぶる訳です。

そして最後の決着が付いた時にいる三人が、名もなき男とニールとアイヴスです。

つまりこの三人が勝ち取ったと言う絵ですね。その中にゼウスがいる事が大事であり、だからニールがいる事が大事なのです。

ではアイヴスは? この人も急に出て来たのに、最後に残る不思議なキャラです。名もなき男がサイクロプスならアイヴスはヘカトンケイルじゃないのかな? と思っています。

ヘカトンケイルサイクロプスを奈落から解放したのがゼウスです。それと合わせる為にも、ニールが最後奈落に落ちそうだったこの二人を救ったのでしょう。

その後アイブスは「これを持って何処かに消える」と言うような事を言ってましたね。ヘカトンケイルも戦い後地上から消えるので、合ってる気がします。

 

ちなみにニールがゼウスなら死んでない気がしますね。別に死ぬ必要はない。アイヴスが見てたのでそれをニールに教えればいいだけです。しかし整合性が取れないと歴史が作られないので、起きた事と同じようにふるまうようには言う筈です。つまりニールは撃たれて死んだふりをして寝ころんどけと言う事です。

つまり整合性があってればいいだけです。アニメ「シュタインズ・ゲート」と同じです。

 

そしてこの映画がうけていればノーラン監督は次をやりたかったのじゃないのかな?

たぶん、死んだプリヤのかたき討ちに巨体な息子たちが、名もなき男に仕返しをする話です。そして実は生きていたとニールが出て来る話なのです。

これはギガントマキアです。そして最強の敵テュポーンとの戦いがまってる……筈でしたね。しかし興行的に失敗したのでないでしょう。最大の敵テュポーン興行収入でした、と言うオチです。