A long time ago in a sexy far, fer away……
「マッチ……マッチを買ってくれませんか……」
寒さに耐えられず、マッチをすって、少女は暖を取ります。
「さむい……ああ……お金もちはしあわせそう……」
「おばあちゃん……やさしい、おばあちゃんが生きてくれてたら……」
「でも……おばあちゃんは、オオカミ卿に食べられてしまった……」
「ああマッチがもう少ない……このままじゃ死んじゃう……なにか燃やすものがあれば……いや……あるじゃない……燃やす物……燃やして良い物……いや、燃やすべき物!」
数年後
警官「おい! いたか? 犯人はどこに逃げた?」
「ふん、捕まるわけないじゃない。マヌケども」
少女は大きくなり、【怪盗 赤ずきん】と呼ばれる犯罪者になっていました。
赤き衣を被り、政府に反抗して、革命を起こすつもりなのです。
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「いつか、あのオオカミ卿を捕らえ、腹をかっさばき、おばあちゃんを取り戻してやる!」
そんなある日、情報が手に入ります。
オオカミ卿の娘がいるのですが、どうやら赤ずきんと瓜二つだと言うのです。
「よし捕らえて、娘になりすませば、オオカミ卿に近づける!」
娘「あなた、こんな事してただで済むと思ってるの?」
赤ずきん「黙ってなさい! しかし……本当に似てるわね……」
赤ずきん「よし! これで、娘にしか見えないわね。待ってなさい、オオカミ卿!」
赤ずきんは、難なくオオカミ卿までたどり着けました。
オオカミ卿「どこに言ってたの? 探したわよ」
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オオカミ卿「そう言う事か……お前は誰だい! 私の目は誤魔化せないよ!」
赤ずきん「お前は知らないかもれないけど、昔、おばあちゃんを食べられた、その娘よ! 腹を裂いておばあちゃんを取り戻してやる!」
オオカミ卿「そうか……生きていたのか……確かにお前のおばあちゃんを飲み込んだのは私だ……しかし殺してない」
赤ずきん「どういう事だ?」
オオカミ卿「私が、あなたの、おばあちゃんだからよ」
赤ずきん「そ、そんな……」
皇帝「何を騒いでいるの?」
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皇帝「ほう……お前のもう一人の娘か。大きくなって。どうだ、お前も仲間にならないか?」
赤ずきん「仲間なんかになるものか!」
皇帝「そうか……じゃあしょうがない、焼かれて死んでしまえ!」
赤ずきん「ああ……熱い……おばあちゃん……助けて……」
オオカミ卿「ああ! 赤ずきん!」
オオカミ卿は皇帝に抱きつき、一緒に奈落の底へ落ちて行きました。
こうして、オオカミ卿も皇帝も、この世からいなくなり、平和が訪れます。
しかし数十年後、実は皇帝は生きていたのです。
皇帝は亡霊です。死ぬ事は無かったのです。
そして、段々赤ずきんをむしばんでいきます。
先代がいなくなり、今や最高権力者になった赤ずきん……
ただ今や、赤くはなくなり、ましてや黒でもなく、白でもない……
ただの抜け殻のように余生を送り、亡くなって行くのでしょう。
本当に皇帝を倒せる日が来るのか?
それを達成するのは、赤ずきんの子供か? もしくは孫か? いや、未来永劫来ないのかもしれません。
それは、まだ誰にも分からない、未来のお話だからです。
おしまい
「解説」
普通はプロは解説しません。
ただ私は素人なので、解説します。
見ての通り、色々な物のパロディです。
「怪盗 赤ずきん」とは 赤に染まって政府と戦う者の暗喩です。つまり学生運動家の事です。
皇帝は本当にプロンプトに unequal society emperor と入れて作ったのですが、「格差社会皇帝」と言う意味です。
「皇帝は亡霊であり死なない」と書きました。つまり先祖代々受け継がれてきた、この国の格差社会の象徴の事です。だから死なない(ここはピンドラの真似です)。
見ての通り、フード姿であり、火を使い赤ずきんを攻撃します。これは赤ずきんその者の事です。
つまり心の中で、格差社会の魅力である皇帝に抵抗して、戦っていると言う事です。
黒く染まったオオカミ卿も、団塊の世代の親の世代の事です(もしくはもう一個前の世代でもいい、役がおばあちゃんなのでね)。
最後皇帝と道連れに死ぬが、オオカミ卿もまた、自分の中に皇帝がいるので、自分が死ねば皇帝も死ぬと言う事です。
最後、子か孫の世代の為を考えて、生き残らせようとしたおばあちゃん世代の暗喩です。
なのに、まるで何もなかったかのように、格差社会を肯定してます(肯定、こうてい、皇帝、つまりダジャレです)。
そして何もなかったかのように、死んでいこうとしている、私の文句の物語なのです。
つまり、ただの愚痴です。
物語の作り方のサンプルも含め、簡単に作りました。
参考になれば、幸いです。
ちなみに、分かっていると思うけど、前回の「桃太郎」はイラク戦争の事です。
(stable diffusion の ベースは counterfeitxl と kohakuXL を使用してます)