号漫浪正大

輪るピングドラム ~物語を見直す

栄光の赤きヒトデは一度死にました、が……。

アマゾンプライムビデオで出て来た映画「エヴォリューション」見ました。

考察です。書く事はほんの少しです。

 

「エコール」を見てちょっと気になってた事があり、同じフランス映画と言う事で「エヴォリューション」を見たのですが、監督同じじゃないかい。

じゃあ似てて当たり前なので、ちょっと肩透かしです。

 

とするならば、さっさと行きます。

 

この少年、プーチンに似てません? たぶんわざとです。

赤いヒトデはソ連の国旗の赤い星ですね。

死んでいる人を見付ける。ソ連は死んだのです。

その後の少年達とは、分裂したソ連の国々が、新たな子供として育っていくと言う事。

子供とは? 民主主義国家としては子供と言う事です。

未熟であり、民主主義や資本主義が良く分からない子供が、新たな国々です。ウクライナとかロシアなどです。

その良く分かってない子供達に何かを産み付ける。これは会社などの事です。

そしてその国々で大きく育ち、それが生まれ大きくなっていく。ロシアのマクドナルドとかユニクロとか車会社とかです。

しかしそれはその国の子供ではなく、元の他の国の子供達です。

つまりG7の国々の子供達であり、それが育った所で元の国の子供が育っただけです。

だからこの子供達には何も利益が無い。

子供は海では生きられない。海とは生命が沢山集まった世界であり、資本主義です。資本主義になれてない子供達では生きられず、死にかけるのです。

大人は子供たちの母ではない。G7だからです。途中の夜に女が外で裸で集まってウネウネしていたシーン覚えてますか? 7人でしたよ。

 

最後逃がしてもらえます。あの逃がした女はフランスの事かな? フランス映画なので美化ですかね?

ただ映画として終わらせただけかもしれないけど。

エヴォリューションとは進化の事です。それは技術や制度の進化等の事も含まれているようです。

色々あり、無理やり資本主義に飲み込まれ死にかけたりもしたが、最後は何とか上手く行き遠くに工場が見える。つまり新たな工業などの成功が未来に見えたのです。

 

これはある一面だけを見ただけです。だから偏っている。

しかし面白いのは、今だからこそこの映画が皮肉に見えるのです。

ロシアがウクライナに戦争を仕掛けました。

ロシアは資本主義として失敗したのです。経済を強くする事は出来なかったし、このままいっても無理でしょう。

もちろんそれは自業自得でもある。他国から飲み込まれたと言うよりは、自国内での腐った腐敗による失敗です。

ちなみにウクライナも中の状態は同じで、腐敗で腐っていて、一部の金持ちが金を牛耳っているので、ロシアと同じです。

そうは言っても、資本主義になれている他国が、彼らを上手くあしらっていた事実もある事でしょう。利用していたのです(まあ双方でしょうけど)。

そして今回のプーチンは資本主義からの脱却戦争だと、私は思っています。

 

とまあ、この監督は暗喩物語を描く人なのが分かりました。

暗喩物語に付いては、この次に書くつもりです。

この監督がフランス人であるのが面白い。

61年生まれであるのも面白い。イクニさんと大体同じ年代だからです。

 

もしこの監督が、この映画を今描いていたならもっと面白くなっていた事でしょう。

あの少年が怒って、ヒトデ人間に仕返ししようとするが、ヒトデ人間に味方する別の少年がいて、そいつをぶっ殺そうとする。

その後ヒトデ人間たちを島ごと吹き飛ばすぞと脅しながら、笑って終わりだったかもしれない。