アニメ「忘却バッテリー」見ました。
感想ですが、この作品と言うより、ここから連想された話を主に書きます。
まず、そこそこ面白いです。見れる内容です。
なのに前回ここで書くのを忘れてました。忘れるのだから「そこそこ」なのでしょう。
まず始めの思ったのが「野球漫画など描かない人が、書いてるのだな」と言う事です。原作漫画家の事です。
そして「だからこそ、今ままでとは違う目線の話が描けるのだろう」と思いました。
私はスポコンの同調圧力が嫌いです。やりたいなら、人の事など気にせずに、自分でやれば良いだけです。
そして今や世間でも嫌いなのでしょう。
だからこそ、このアニメの様な作品の方が、受ける世の中なのだと思います。
とは言っても「何かおかしいな?」と、不思議な感じがしてました。
これは何か?
見終わって知ったのですが、この原作者、女性だったのですね。なるほどね。
そしてネットの感想で「鬼滅の様だ」とあり、更になるほどと思いました(鬼滅は女性作家ですね)。
まず野球の話の進め方が不自然。
野球を知らない人にも分かるような説明があるかと思うと、盛り上がらない試合をする。
男と言う生物は、戦闘シーンに燃えるように、試合シーンには力をいれます。
なのに、そこに力を入れない。特に最後の試合の終わり方、雑、と言うかもはや書いてません。これは何だろう? とは思ってました。
どうやら原作では野球はあまり描かないようです(ネットのコメントを参考にしていて、漫画見て無いので、間違っていたらごめんなさい)。
大体はギャグマンガだそうです。
アニメ化に従い、野球要素を強く描いたのでしょう。
もちろん、アニメ制作に係わっているのは男でしょうから(たぶんですが)、男が男に必要な要素、野球要素とか試合要素を足していったのでしょう。
結果正解だと思います。これで、男と女の感覚の良いとこ取りが出来るからです
(ちなみにヴューティフルドリーマーは逆ですが、あれも男と女の感覚の良い所が合わさった作品でした。もちろんだからこそ、高橋由美子作品では無くなっていますが)
ただ限界があり、どうしても原作者の要素が強く出ますが、原作ありきなので、それはしょうがないでしょう(試合が弱いとか)。
女の人だから、試合よりも人の心が気になるのでしょう。
だから各キャラの内情を絵描き、過去に起きた事を振り返り、そしてそれを乗り越えていく物語でした。
そしてこの要素こそが、鬼滅っぽかったのですね。確かに同じだと思います。
鬼滅もそうだが、この忘却バッテリーもこの、今まである男漫画の要素「では無い」所が新鮮であり、受けたのだと思います。
ではこれは何なのか?
私は少女漫画をほとんど読んだ事がありません。だから感覚で言ってるだけなのは、始めに言っておきます。
たぶんですが、少女漫画だと、この「キャラの心情を描く」のが普通なのかな? と思っています。
昔、松潤主演の実写ドラマ「失恋ショコラティエ」を結構見てました(たぶん暇な時間が放送時間にあってたのだと思います。ただ最後などどうなったかは覚えてませんが。最後まで見たのかな?)。これも少女漫画原作です。
このドラマで印象的だったのが「キャラの心情を話し出す」と言うシーンが多い所です。キャラを立たせて、そこで声で心情を話させるのだが、もちろん本当は声は出ておらず、その時心の中でそう考えていた、と言うシーンです。
これって漫画だとよくありそうです。キャラを立たせ、キャラの心情を書いてあるコマの事です。
このシーンがドラマで多くあるのが印象的で「たぶん少女漫画だとこういうシーンが多いのだろう」と思って見てたのを、思い出しました。
少年漫画だとどうなるのか?
少年漫画はグダグダ考えず、行動するのです。
相手がいる時は話し合わず、殴り掛かるのです。
そしてボロボロになり草っぱで寝ころんで空を見ながら「お前もやるな」って言うのです。
さて、面白いのは「本当の少年はこんな事はしない」と言う事です。
本当の少年は、心でグダグダ考えたりもするものです。
しかし理想を追う少年漫画だと考えず行動をする。それが男だからです。
だから少女漫画でも、心で葛藤をするシーンが多いからと言って、本当の女がそうするとは限らないと言う事です。たぶん違う。
ただ、理想として、女が何も考えず行動に移るのは駄目なのでしょう。それに殴り掛かってはもっとダメです。
だから考えるシーンを入れがちなのでしょう。
結果、たぶんですが、元々少女漫画だと、頭で考え葛藤するシーンが多いのだと思うのです。
そうだとすれば、鬼滅と忘却バッテリーの「昔を思い出し葛藤するシーン」が基本になるのが納得できます。
これは本能と言うより、たぶん、なれでしょう(文化と言ってもいいけど)。
チラッと見たか、ガッツリ見たかは分かりませんが、少女漫画などの女物の話には、心の葛藤シーンが多かったのだと思うのです。
もう一回言うけど、男が葛藤する時は、行動するか殴るか叫ぶのです。そう言う物です。
せっかくなので、細かな他の気になった所も書いときます。
主役になるのか? すごいピッチャーいますよね。彼を見た時「少女漫画のキャラみたいだな」と思ったのです。見た目ではなく、作りがです。
「表情を変えず、ボソッとしゃべり、何考えているか分からないイケメン」って、必ず少女漫画には出て来ると思います。
こいつは何か?
これは、アスペルガーです。
確か「ホンマでっかTV」で言ってたのですが、「モテる男の三大要素」があるのだそうです。
「マキャベリスト」「ナルシスト」「サイコパス」の三大要素だそうです。
すなわち「目的達成の為には手段を択ばない」「自分が一番好き」「人の痛みが分からない」の三大要素の事です。
つまり「クソ野郎」の事なのですが、これが「本能的に女にはもてる男」なのだそうです。
なぜかと言うと、たぶんですが「この男の遺伝子を持った自分の子供が生まれれば、この子供は沢山子供を作るだろう」だそうです。
手段を択ばず、自分好きで、人の痛みが分からないのだから、確かにあちこちに子供をこしらえてくれるでしょう。
結果、孫が沢山出来るのだから、このクソ野郎の遺伝子を欲しがるのが女の本能だ、と言いたいようです。
で、この三大要素を持っている人ってなにか? これってアスペルガーの事じゃないですか。
だからアスペルガーはもてるのです(もちろん一見普通である必要があります。だからアスペルガーなら何でもいいと言う訳ではない)。
そう思えば、少女漫画には必ず「頭がよく、表情を変えず、物怖じしない、ボソッとズバッと言いたい事を言うキャラ」っているじゃないですか?(たぶん)
これって典型的なアスペルガーの特徴じゃないですか。
だから、もてるって言うのは、あっているのでしょう。
もてるキャラだから、少女漫画には必ず出て来るのです。
ちなみに少年漫画にはあまり出て来ない。出てきたら敵キャラです。
話しは忘却バッテリーに戻り、あのピッチャーってこれなのです。
少なくとも少女漫画にしか出て来ない作りのキャラです。
まあともかく、女性作家には男性作家にはない感性があります。
それを持って少年漫画を書くってのは、高橋留美子作品や鬼滅が、良い事を証明してくれてます。
それに加え、男が細かな所に手を加えればもっとバランスが取れた作品いなると思うのです(もちろん細かな所に留める必要があるけど)。
だからこの様な作品は、もっと増えても良いと思います。
更にちなみにですが、別に男と女だけではなく、何か違う感性を持った人が作りに関係する、と言うのは面白い効果を生むと思います。
例えば外国人とかです。
他にも、アニメや漫画など描いた事もない作家を、原作者にするとかですね(野島伸司はおしかったなあ。またやらないかな?)
など、ダイバーシティが進む事が、漫画やアニメにも良いのだと思うのです。