号漫浪正大

輪るピングドラム ~物語を見直す

東京の庭園

桜を見に皇居に行き、そこで庭に感動する年になったのに気が付いたので、ここ数か月東京の庭園などを回りました。

 

結論から言うと「皇居東御苑」と「明治神宮」以外で、また行ってみよう、と思う物には出会えませんでした。

 

最近行った所

 

文京区「六義園

江東区清澄庭園

新宿区「新宿御苑」(ほぼ庭園ではないけど)

文京区「小石川植物園」(この名は通称です。それに庭園ではない)

文京区「小石川後楽園

港区「旧芝離宮恩賜庭園

中央区浜離宮恩賜庭園

 

です。

(この途中で、明治神宮二回、皇居東御苑は三回行ってますけど)

 

まず、個人の感想です。

それに庭に詳しい訳ではない。植物も分からない。

だから、ただの見た目の美しさの事です。

それは、悪く言えば素人意見です。

よく言えば誰にも当てはまる「見た目の美しさ」の感想になります。

ただ「見た目」とは主観的であり、個人的です。

だから誰にも当てはまるものでは無いのは(分かっているだろうけど)言っておきます。

しかも、季節によって感想は変わるかもしれません(紅葉の時とかの事です)。

 

では、何が気に入らないのか?

どこもそうだけど、我にかえるのです。

例えば、見て回ってる時の感想です。

汚い所、汚い所、普通の所、普通、美しい、普通、汚い、美しい、普通……

と言うように、途中で汚い所が入り、我に返るのです。

つまり、手が行き届いてない庭である、と言う事です。

(汚い、と言っても、庭としての汚いです。本当はそこまで悪いわけではないでしょうけど、綺麗な物を見た後だから、汚く見えるのです)

 

ただ、もちろんしょうがないのは、分かっています。

これらは大名庭園と言われる物で、広いです。

だからお金がかかる。

なので、全てを美しくなど、土台無理なのです。

 

だから「まあしょうがない」となる筈だけど、「本物を見る」ともう駄目です。

本物を見ると、偽物では納得がいかなくなるのです。

だから皇居を見たのがまずかったのでしょう。あれを見なければ頭に来る事は無かったでしょう。

だた、頭にこなくても「また行ってみよう」と思わない事には変わりません。

だから、ダメな物はダメなのです。

 

ただ、どこもそうだけど、入り口付近は綺麗です。

そこから池に行き、そのあたりからの景色までは、大体綺麗に出来てます。

だから、お金なのでしょう。世知辛いですね。

せめて、皆が見る始めくらいは綺麗にしておこうと言う、苦肉の策ですね。

 

逆に言うと、皇居東御苑は奥まで手が凝ってます。

だから素晴らしいのです。

本当に隙が少ない作りなので、良く見て下さい。

この隙の少なさは、他と比べると、感動するレベルですよ。

 

細かな感想も言っておきます。

 

新宿御苑は庭園では無いですね。

ちょっと何がしたいのか分からないごちゃ混ぜなので、もっとまとめてほしいです。

ただ、大きな木があったり、金をとる公園だと思えは悪くはないです。

ただここにも日本庭園だと言っている場所があるのですが、本当やめてほしい。

新宿御苑は外人の観光客が多かったので、あれが日本庭園だと思われたら恥なので、本当に名前を変えてほしいです。呼び名は、ただの「池」にして下さい。

他に温室もありましたが、これは良い。

植物が分からなくても、面白く見れるようになってました。

 

小石川植物園は、あまり頭にこなかったです。

いっその事、庭園だと言わなければいいのだな、と思いました(ここは本当に庭園では無いのだけどね)。

ほとんどの木に名前が書いてあったり、植物園と言う意味では、また言ってみようかな? と思わせる良い所でした。

ただ、ここに行って自分の心に気が付きました。

植物の木の一本一本は悪くない。しかし何も感動がしないのです。

だから、私は本当に「庭」が好きなのだな、と言う事に気が付きました。素晴らしい「木」ではなかったのです。

 

小石川後楽園は、流石に元が水戸藩だったりするからか、凝っています。

水道橋のあたりだからか? 流れる水も豊富だし、作りが凝っているので、飽きにくい作りなのは良かったです。

ただ私が言った時は、コンサートで東京ドームがうるさかったですけど。

 

芝離宮は、芝が多く綺麗でした。

お金をかけずに綺麗に見せるには、あれで正解な気がします。

ただちょっと「最近金持ちが作った庭」の様な感じにはなりますが。

それに狭いので、ちょっと周りのビルが邪魔すぎです。

 

浜離宮も、少し芝離宮と似たような面があります。

池の周りの芝が綺麗だけど、深みが無い様にも見えます。

ここは海に面しているので、少し潮の香りもして、他とはちょっと雰囲気が違うのも良かったです。

 

六義園清澄庭園は、まあ普通。

だけど、他と比べて劣ってる訳でもないでしょう。尖ってないだけです。

 

 

あまりに東京の庭に感動しないので、家に帰りyoutubeで京都の庭を見たりしてました。

なんであんなに差が出るのだろう? と思い考えました。

 

まずは、京都の庭は(大体が)広さが無いので、比べられませんね。

観光地で客も多く、見るにも高い様なので、金をかけれるのでしょう。最後は金です。

 

歴史も東京は浅いです。

とは言っても、江戸が日本の中心になってから何百年も経っている。なのになんで差が出るのか?

と思ってたのですが、あっちこっち言って、歴史紹介の看板を見て回ると、一つの理由が分かります。

どこに行っても、まず書いてあるのが「関東大震災で焼けた」か「空襲で焼けた」か、「二度焼けた」です。

つまり、どこも焼けて再建されているのです。

だから歴史が無く、木々の作りに「すごみ」がないのですね。

なので、しょうがないのでしょう。

 

ただ京都は映像でしか見てません。

なので実際見てみないと分かりませんね。

物には「映像の方が良く見える」時と「実際の方が良く見える」物の、両方がありますからね。

皇居東御苑なんかは、実際に見た方が良い物の典型です。

東御苑もいくつかyoutubeに出てますが、どれも10分の1の良さも出てませんよ。

だから、行ける人は行ってみてください。

そしてじっくり見て下さい。

じっくり見ないと、良さが分からない所でもあるからです。

分かった時には、ゾッとする事、請け合いです。