寺山修司をネットで検索していると、たまに出て来る言葉がある。
「振り向くな、振り向くな、後ろには夢が無い」
私はこの言葉が嫌いです。
今日ネットで見付けたのですが、落合陽一さんが一年近く前に言ってた事です。
「ウクライナ戦争で出て来る情報は、偏っていて、危なくないか?」と言うようなニュアンスだったと思います。
どうも、味方であるウクライナの方からの情報が、全て正しいかのようなニュースの出方なのが気になるようです。
これをちゃんと言う、名のある人がいる事は、本当に大事ですよ。
落合さんも言ってたけど、ある程度は分かる。どうしても味方を鼓舞して盛り上げる必要があるので、ある程度偏るのはしょうがない。
しかし、戦争と言う命がかかっている所で、偏った情報のみを出すニュースも、それを鵜呑みにする事も、とても危ないのです。
私も、ウクライナ関連の、大本営発表かのような、偏り過ぎているニュースに危険を感じ取っていたので、これを声高に言う有名人がいたのは良かったです。
寺山修司の名言として、ネットで出て来るこの言葉、「振り向くな、振り向くな、後ろには夢が無い」。これって名言ですか?
本当にネットの言葉でも、他人の言葉でも、全てを信用してはダメですね。
ある程度、出来る程度では、自分で調べる必要があります。
この言葉は寺山の詩「さらばハイセイコー」と言う内容からの一節だそうです。
ハイセイコー、競馬が好きでもない私でも知っている馬の名ですね。
この詩を読むと分かるけど「振り向くな」と言っておきながら、ハイセイコーの思い出をうたっている詩じゃないですか。めっちゃ振り向いてるじゃないですか!
もう過ぎた思い出であり、振り向てもしょうがない、何も生まれない、だから新たな夢は無い。だから振り向くな、と思いながら、振り向かざる得ない事を、どこか喜んでいる詩ですよ。
この部分だけを取って「寺山の名言」と言ってる人って、何を言ってるの? 字を読めないの?
振り向く事は、悪い事ではない。
ただ、振り向いてばかりだと、前には進めないのも事実なので「あまり」振り向くな。もっと前を見ろ。と言う意味でしょう。
別に、まるっきり振り向くなとは誰も言ってない。寺山も言ってない。
振り向く事も良い事です。
ただの思い出でも、いいです。
特に、社会や歴史の事は、振り向く必要があります。
しかし、振り向いた所で、過去は変えられない。
例えば、二次大戦を考えても、負けた歴史は変えられないのです。
しかし、二度と同じ間違いを犯さない為には、必要なのです。
今の日本は、振り返らないから、そして総括しないから、何度も間違えるのです。
さて、ウクライナ戦争の事です。
もっと言うと、プーチンの戦争の事です。
どう考えても、プーチンの行動を止められる手立ては思いつきません。
それは、核で武装した国に立てこもった、最高責任者の行動を、止められる手立ては無いからです。
もし可能性があったのなら、もっと昔に何かしら手を打っておいた方が良かったのでしょう。
ただどうしたら良かったのか? は分かりません。
もし、分かったとしても、過去は変えられません。
しかしそうであっても、考える必要はあるのです。
それは、もう二度と同じ間違いは犯さない為です。
ウクライナ戦争前には、まさかプーチンが本格的な戦争をするなんて、誰も思って無かった事でしょう。
しかし後から考えてみたら、確かに理にかなってました。
だからプーチンが理にかなった行動として、ウクライナに戦争をふっかける事は、ある程度予測が出来た筈なのです。
だから、考える必要があったのです。
そうは言っても、予測が出来たとしても、たぶん防ぐことは無理だった事でしょう。
それは、だとしても、本気でプーチンが戦争をすると、誰も信じなかっただろう、からです。
しかし、今後は違う。今後はこの様な、突拍子が無い事でも、信じる人がいるでしょう。
だから変えられない過去であっても、考える必要があるのです。
どの時なら? そして、どのようにだったら? プーチンを止められたのか? をです。
後になって見れば、自爆テロで飛行機がビルに突っ込む事は、ありえると思えます。
なぜ思わなかったのか? の方がおかしいぐらいです。
ただ、起きる前に言ったとしても、誰も信じなかったでしょうけど。
そして311の我が国の地震でも同じです。
あの時の津波からの原発事故も、後から思えば予測が出来ましたね。
最近のトルコの地震でもです。
あれも、後から思えば地震の可能性があったでしょうし、その時はあれほどの被害が出る事は、分かっていた人もいるでしょう。
これらも、後から考えても、過去は変えられないのですが、今後また、同じような事が起きないように、考えておく必要がある物です。
これは、国等の大きな事でもなく、会社などの組織でもそうです。
とても中身が腐っている会社が、結構あると思います。
しかし、それは外からでは分かりずらい事が多い。ただ中の人間は分かっている。
そして、変えないと将来会社が傾くなどが、中の人間には分かる時があるでしょう。
しかし、長い時間をかけて出来た、固まった組織内では、変える方法がもはや見つからない時もあるのです。
「どうすればいいか?」を考えても、何も出来ず、傾いていく事を見ているしかない会社員だって、世の中には多い事だと思います。
後は、傾いて、倒れる前に立ち直ってくれるのを、願うだけですね。
会社なども、昔のある地点だったら、変えられる地点があったはずなのです。
もちろん平社員だったら、いつの地点でも変えられないのですが、変えられる可能性がある地位の人なら、その地点なら変えられた、どこかの地点がある物です。
それが10年前なのか? 50年前なのか? 分かりませんが、どこかにはあった筈なのです。
もちろん、変えられる様な人が、どの地点にもいなかった、と言う事もあるのですが、どっちみに過去は変えられないので、それは同じです。
未来の為、そしてその会社の為でも良いし、違う会社の為でも良いので、間違えた地点を考え、同じように傾いたり潰れたりしないように、考えてみましょう、と言う事です。
プーチンが戦争を始めて一年経ちました。
たぶんですが、プーチンは戦争自体がしたいのでしょう。
そして外部から止める方法は無さそうです。
寿命で死ぬまで待たなくては、いけなさそうです。
日本にとって、すぐ考えなくてはいけないのは、ウクライナの方ではなく、中国と北朝鮮です。
個人が出来る事としては、中国人とは仲良くしておく方が良さそうです。
中国は大きいから、プーチンの様に、個人が極端な力を持つ事はないでしょう。
だから、中国人が戦争をしたくないと思わせておく事が大事です。
まあ、もうそう言う風にはなっていると思いますが、もっと人のレベルで仲良くしておく方がいいでしょう。
西洋人やアラブの人より、やはり中国人の方が、まだ日本人と感覚的には近いのですからね。だから中国とは、そこそこ仲良くやって行く可能性は、残ってると思います。
残りの、北朝鮮の方が困ったものです。日本と接点が、あまりないからです。
北の核ミサイルは本当に困ったものです。
何度も言ってるけど、10年後ならどこに飛んで行っても不思議ではないですよ。
それが、日本でも、アメリカでも、中国でも、ロシアでもです。
内政がおかしくなり、政情不安になり、核ミサイルを誰かに売って、その買ったやつが撃つかもしれないからです。
将来、ミサイルがロシアに飛んで行って、その報復でロシアが世界に撃つこともあるでしょ?
例えばプーチンなどが、自分が死ぬと分かった瞬間に、世界を道連れもあると思います。
ありえないですか?
ありえないと思われた戦争が、ウクライナで起きてるのです。
だから、今までありえないと思ってきた事が起きて来た、と言う話をここでしてきたのです。
振り向いて下さい。
時には、振り向く事も、人には必要なのですから。
事件や事故が起き、それを上手くおさめた人の事を、人はヒーローと言います。
しかし、一番のヒーローは、未然に防いだ人の事です。
そして未然に防いだヒーローは、誰にも気づかれず、誰にも褒めららず、下手をするとウザがられたりします。
教訓を胸に、未然に防いだヒーロが褒められる世の中であるべきだと、私は思います。