号漫浪正大

輪るピングドラム ~物語を見直す

【メッシ】 ワールドカップ 【PK】

2022年のワールドカップは、アルゼンチンの優勝で終わりましたね。

個人的な感想をなどを書いていきます。

 

私はサッカーはド素人です。

そして、こんな時ばかり注目するエセファンです。

なので、軽く聞いて下さい。

 

今回のワールドカップは、色々と面白かったと思います。

 

まずは、意外性で盛り上がる所もあり、それでも結局最後は、強い所が勝っていくのもありました。

想定外の所が勝ち上がっていくのは面白いものです。

しかしスポーツというのは、基本は、強い所が勝つべきです。じゃないとギャンブルでしか無いですからね。

この度合いが丁度いい大会でした。

 

これの理由は、世界中で段々、国別のレベルの差が無くなっていってるのが原因でしょう。

これは皆気がついているはずなのに、どうしても無視してしまいがちです。

自分達だけが強い国なのだと、いつまでも思いたいのです。

これは頭が良い悪いではなく、ただの感情が生み出す幻です。

この幻に惑わされていた国は、痛い目をみましたね。

しかしアルゼンチンのように、初め負けてもそこから立ち直っていける国もあり、そういう国が強かったです。強い国だから立ち直れた、とも言えますけど。

 

立ち直れる国、すなわち修正出来る国が勝った、とも言えますが、まだ直せるチャンスがある時につまずいた国が、勝った様に見えます。

アルゼンチンもフランスも負けてますからね。

 

ただこれは、後付けな見方なのは間違いがない。ポルトガルもスペインも負けたのに、勝ち上がってはいけませんでしたから。

だからこそ、負けた時に直せたのか? が大事になります。

スペインは守っていく日本に負けたのに、その後直せず、守っていくモロッコに攻めあぐね、苦手なPK戦で負けてます。

なので、修正出来た国が勝てた気がするのです。

柔軟な考えが出来る監督達と、それに文句を言わなず対応出来る選手。それに変えていける良い雰囲気が元々ある国、チームが、勝ち残る確率を上げれた事でしょう。

 

前にもいいましたが「油断」が一番の敵なのは、大体分かってきました。

大勝したりすると、その後やばい時が多いですね。

ポルトガルもブラジルも、大勝後に負けてます。

スペインのPK戦も、スペインの監督が日本のPK戦のお粗末さを指摘した後で、PK戦で日本より酷い結果を出しましたから、これも油断の一つだと思います。

自分らがPK戦が弱いと自覚が足りなかったのでしょう。

もちろん弱いのはしょうがないのですが、それを理解していたなら、もっとやりようがあったと思います。

「俺らは上手いんだ、強いんだ」と監督が強く言うことが、選手のプレッシャーになったことでしょう。

 

今回のを見ていると、チームとしてまとまっていいる国が、躍進したように見えます。

日本やモロッコやアルゼンチンです。

クリスティアーノ・ロナウドポルトガルは、怪しいように見えてましたが、結果も今一な試合で終わりました。

外から見ていても、チームとして良くないように見えてましたね。

これは年寄りで名選手のクリスティアーノ・ロナウドが、やはり悪いのでしょう。

あの立場なら、まとめる立場にならなければいけないのに、彼がバラバラにするような態度でしたからね。

 

それと比較出来たのが、メッシです。

彼はおとなしく淡々と仕事をするタイプだし、リーダー的でもなかったと思います。

その彼が、今回は皆の心を引っ張っていってるよに見えましたね。

尊敬される選手が、精神的に引っ張っていければ、国が強くなるのは間違いがないのですが、それを見事に見せてくれました。

あのメッシが、最後は結構走って守ってたりしましたからね。明らかに今までとは違う雰囲気でした。

尊敬されるレジェンドが、国を引っ張っていくことが、そのまま国を強くするのだと見せれた今回のワールドカップは、本当に面白かったです。

 

だから、やはり今回は、メッシのワールドカップだったのでしょう。

世の中そんなに上手く行くことはないはずなのに、メッシが35歳で成し遂げたワールドカップ優勝は、この内容も含め、歴史に名を残しました。

 

メッシと比べられる、残り二人、ネイマールとエムバペ、この二人も良かったです。

二人共、それらしい見せ場を作り出しましたからね。

特にエムバペは、明らかにメッシより存在感がありました。

まさに世代交代をはっきり見せてくれました。

今やメッシよりすごいエムバペのフランスが負けて、アルゼンチンが勝ってしまう所も劇的でしたね。

強いフランスよりも、最後までまとまったアルゼンチンが勝ったのが、素晴らしいシナリオでした。

個人技の最高峰メッシが、年取って弱ってきて、だけども、いや、だからこそチームで勝つ事の意味を認識して戦い、結果を残した。

団体競技の面白さ、良さを見せれた大会でした。

 

さて、細かな気になった所を書きます。

まずは、今回より交代人数が多く出来るようになりました。

これを上手く使うことが、今後強くなれるかの分岐点です。

誰かが「カードゲーム化した」と言ってましたが、まさにそうで、カードを切って手を変えて行く戦術が、強く出るゲームになったと思います。

特に、まだ皆が交代人数増加の使い方を熟知してない今回こそが、差が出る要因になった筈でした。

しかし、どうも上手く使えた国があまりなかった気がします。

そこで日本ですね。日本は狙ったと言うより、しょうがなくこの交代人数増加を使わざる得なかったのでしょうけど、結果他国より上手く使うことが出来たと思います。

11人いてもキーパー抜かせば10人で、しかも後ろの守りは大きく変える必要はないでしょう。

そこで前の5人を変えてしまえば、まるっきり違うチームが出来上がります。

これを活かせれば、明らかに力になることでしょう。

今回の日本は、チームを変えてしまうことで相手を翻弄できたので、上手かったのです。

 

それに日本のように、走り回れる人を作りやすくなりました。

交代人数が、3人から5人になった今回は、2人分よけいに交代が出来ます。

つまり11人中2人は、前半後半で交代することを前提にすれば、ずっと走っていても成り立つのです。45分持てばいいからです(延長もあるから、そこまで単純ではないでしょうけど)。

だから今までと比べ、ずっと走っている選手を2人作っても成り立つし、それを生かすことが戦術の一つになって行くことでしょう。

日本は、上手くないので、走り回るしか無く、だからこそこの2人分よけいに変えられることが、上手い具合に作用したと思っています。

 

敵が疲れてきた後半に、足が早い選手を入れるという戦術が、今より流行るはずです。

日本の三苫はまさにそれでした。

「なんで三苫を前半から出さないのだ?」と言う人がいますが、あれはあっていたと思います。

45分全力で走って欲しいというやり方なので、あっているでしょう。

ちなみに、上手い選手なら話は別ですが、上手いと言うより速い選手なら、後半起用も間違ってないことでしょう。

だから勢いがある堂安も、後半起用の方が良かったと思いますけどね。

久保や鎌田も後半起用、と言いたいところですが、世界の選手相手になれている彼らに、守りなどの泥臭いことをやらせないといけなかったのが、今回の日本です。

彼らしか対応が出来なさそうなので、攻撃できない使い方をされてましたが、それが日本の限界ですね。

彼らの生きる使い方が出来る国にならないと行けないという事です。

 

今回はメッシのワールドカップでしたが、PKのワールドカップだったようにも見えました。

もしかしたら、キーパーの戦術が上手くなっていて、止めれる割合も増えているのかな? なんて思いました。

 

yahooニュースで出てたのが、jリーグでのPKでの結果です。

右下、左下、真ん中、右上、左上、等と分けて見ていて、何処が入る割合が多いかと統計を取ってました。

結果は、右上か左上だと大体入る、と言う内容でした。

つまり今後は、右上か左上を蹴れるように練習しろと言うことだと思います。

これはまさに技術の問題で、だから練習が必要です。

 

でも、今回のワールドカップのPK戦は、どの国も外しすぎです。

あれは明らかに精神的に負けているのでしょう。

つまり精神的になんとかしないといけないと言うことです。

しかし、あの緊張場面を作ることは出来ないと言います。そうでしょう。

だとしたら、やり方を変えるのがいいと思います。

 

さて、ここからは私に個人的な考えなので、あまり本気に聞かないで欲しいと思いますが、方向性はあっていると思いますので、参考として聞いて下さい。

 

私が考えた、ワールドカップ前のPK戦の練習方法です。

バラエティ番組でよく使う、ビリビリする機械ありますよね? 健康器具を強くして使っているのでしょうね。

あれを体に付けて、PK戦の模擬戦をするのです。

五人位ずつに分けて、トーナメントがいいですかね?

で、外したやつは、即刻ビリビリです。

それで最後まで勝ち残ったチームは、監督コーチチームと対戦です。監督も外したらビリビリです。

監督チームが勝っても負けてもいいのです。勝ったら「やはり上手いな」と思わせ、別に負けても茶化されるだけでしょう。

大事なのは、同じ土俵で、同じ目線で戦っていると思わせる事です。レクレーションでもあります。

 

これで大事なのは、外したやつがビリビリして、周りが笑っている時間です。

この印象を残しておく。

 

そして本番です。ワールドカップでPK戦になったとします。

ここで、模擬戦の時の順位や結果で、ける人を決めてもいいです。

本番前に模擬戦をして上手いやつが蹴るのだから、誰も文句は無いでしょう。

もし外しても、模擬戦で負けたやつは文句は無い事でしょう。蹴りたかったら勝てばよかったからです。

 

そして必ず誰かが「外したらビリビリだぞ」と冗談を言うはずです。

模擬戦でビリビリしてるのが盛り上がっていたら、この冗談はマストでうけると思います。

うけて笑えれば肩の力が抜けます。

気持ちの持ち方で大事なのは、リラックスしている時の感情を思い出させることです。

音楽などがそうですね。その音楽を聞いていた過去を思い出し、泣いたり微笑んだりするものです。これはその時の感情を思い出しているからです。

PK戦も、リラックスして笑っていた時を思い出すことにより、リラックス出来るのです。

 

なので、練習で緊張を再現できないのなら、本番でリラックスを再現するのはどうでしょうか?

結構いい練習になると思うけどなあ?