yahooニュースで出てきた「きつねダンスが流行った理由」に付いて、思った事を書きます。
流行っているのは知ってました。
数年テレビを見なくなったのに、私が知っているということは、結構流行っているのだろうと思ってました。
興味もなかったが、このタイミングで始めてyoutubeで見てみました。
見たので、個人的に流行った理由を書きます、と言いたい所ですが、参考になったのは実際の映像よりも、yahooニュースのコメントの方です。
まず第一に、
単純に、若い女が踊っているのを見るのが、おじさんは好きなのです。
野球なので、おじさんが一番多いでしょう。
だからおじさん受けは、必ず必要です。
しかもおじさんは若い子「達」が好きです。
沢山いると華やかになるし、誰か個人を見ているというやらしさが薄れ、ごまかせるのもあります。
人が多いと、種類が多いので、押しが見つけやすいというのもあります。
しかしおじさん受けだけでは、世間では流行らない。
世間ではやらせるには、おじさん以外に受けさせなくてはいけない。
第二に、
だから「きつね耳」が大事です。
あれで「可愛い子達」というより「きつねキャラ」になるからです。
どこかディズニーランドっぽくなりアトラクションになる。
子供向けのショーもあんな感じですね。
だから、女も子供も見やすくなるし、だからこそおじさんも気兼ねなく見れる。
第三に、
踊りやすい。誰でも踊れそうです。
だから真似しやすいし、愛着もでる。
すごい踊りでもいいけど「すごいなあ」とそこで終わってしまいます。
だからネット時代の広がりはない。
これも面白いのが、ただで見れるショーだという事です(球場だからただじゃないけど、この踊り自体に金を払ってはいない)。
これが金をとって見せるショーなら「すごい踊り」じゃないと文句が出ます。
だから、球場の間のショーだから成り立つのです。
では、細かな所を言います。
まずは踊らないと始まらない。
アイドルも踊りながら歌います。
まるっきり踊らないで歌う、多人数アイドルなんていませんよね?
だから踊るのは必須なのです。
衣装が、ほどよい。
あれより露出が多いと、おじさんしか喜ばなくなる。
あの位なら、AKBでも乃木坂でもありそうなレベルです。
だからあの位なら女の子でも受けると言うことだと思います。
髪が黒い。
これも上手いのは、流行りは「清楚系」だという事でしょう。それこそたぶん一番流行っている乃木坂です。
清楚系で、実は元気で踊れる。これが大多数の男の理想です。
それに女の人でも、派手な人より黒髪の方が好感が持てるはずです。他人であり、アイドルみたいな人にはです(もっと男受けしそうなのは、警戒されるからです)。
などの、流行る要素が満載なのが分かります。
ただ、あの音楽はいただけない。
あの音楽で流行ったのではなく、あの音楽でも流行っただけです。
もっと覚えやすい、出来れば歌えるような歌だったら、もっと受けたことでしょう。
しかしです。もっと受けたでしょうけど、元々は野球の間のショーなのです。
だからきつねダンスが受けるのは違います。
あくまで野球を盛り上げるパフォーマンスが基本です。
だとすると、あの今一な音楽の方が良い気がします。
程よく無視できる音楽で、盛り上げる音楽だから、脇役と言うのを通していて、元々は正解だったと思います。
で、yahoonニュースのコメントであったのが「受けた理由など後付であり、これを真似ても、二番煎じで受けない」と言うものでした。その通りです。
だから真似ても受けない事でしょう。
しかしです。
何かの作る人は、こういう受けた事を、理由も添えて引き出しにしまっておくことが大事だと思っています。
それらが、今は使えなくても10年後、20年後ならつかえる事があるからです。
そうじゃくても、その要素を理解しておくことで、他の事でも役に立つ時があるでしょう。
例えば、野球の間のパーフォマンスでは使えなくても、アニメなら? ゲームなら? 演劇なら? と他の事ならつかえるかも知れない。
そのまま使えなくても、その時々に応じて「黒髪が良いのか?」「茶髪のほうが良いのか?」などを考える時の参考になるはずです。
他にも「露出はどの程度が良いのか?」とか「踊りはどの程度の難しさがいいのか?」等を決める時の参考にもなることでしょう。
この「きつねダンス」だってそうです。
耳を付けて踊るなんて、秋葉原ではあったことでしょう。
簡単な踊りも、黒髪が流行るのも、露出が程々なのが流行るのも、今流行っているアイドルを見れば、予測が出来た筈です。
そこで、その要素がまだないパフォーマンスをやっている場所があったら、それを試したほうが良いと分かったはずなのです。
つまり、アンテナを貼っていれば、他の球団でも出来た筈なのです。
だから、他の業界で流行っていることは、理解しておくことが大事です。
別に踊りでなくても、なんでもそうです。
流行っている形でも色でも、受けているゲームでも、なんでもです。
他の業界で流行っている物の中に、成功が隠れていると思います。