事件が起きた時に大事なのは、何が大事かを分かっているのか? という事。
そして結局それらが分かってるらしいのが、ひろゆきさんだと言う事でした。
逆に言えば、それ以外は何を見て、何を考えて生きているのかな? と思える内容の記事ばかりです。
もちろん、マスコミで仕事をしている人などは自分の意見が言えないので、もしかしたら思っているけど黙っている人もいるでしょう。
しかし相変わらず、言えることが多いはずの識者と思われ世に出ている人でも、何を言ってるのかな? という人ばかりです。
大きな事件、つまり多くの人が興味を持ち、そして皆が同じ事に対して物を言う時に、この国のレベルが見えてくるのでしょう。
皆さんは、はたしてどう思ってるのでしょうね? レベルが高い国だと思っているのかな?
選挙がありました。レベルが高いと思っていようが、低いと思っていようが、この国民が選んだのが自民党の大勝ですね。
そしてガーシーさんと言われている人も受かりました。
もう一度言いますけど、レベル高い国なのですかね?
さて事件の事に話を戻します。
元自衛隊が犯人で、安倍さんが銃で撃たれた、となると何か政治的な感情があったのかな? と思える事件でした。
しかし、もう皆分かっているように、関係なかったですね。ただ有名な人だったので狙われただけです。
だから皆急激にこの事件の関心がなくなってきてます。まあそうでしょう。大した事件ではなかったからです。
ひろゆきさんも言ってたように、今回の事で防犯がどうのこうのと言ってる人達はどうなのかな? と思います。
戦後この様な暗殺なんてなかったのだから、それを予測するのは難しいでしょう。
防犯の前に、まずこの事を強く言っている識者の意見の方は、どうなのでしょう?
もちろんその道のプロは気にするべきです。警察などはです。
もしくは守られるべき人達は気にするべきでしょう。
しかしそれら以外が警備がどうのこうって言うのはどうでしょうか? 何を知っているのかな?
知らないまでも調べてから言うべきですね。
そもそも「暗殺をするのは簡単だ」と言われています。難しいのは「やってから逃げ切る事」だと言われています。この事自体を聞いたこともない人は何も言うべきではないですね。
もちろん、いつも命を狙われている人は別です。アメリカの大統領とか、もちろんプーチンとか各国の首脳などです。これらの人達は、いつも狙われているので、いつも暗殺されないようにしています。だからこれらの人達は難しい。
しかしそれ以外は簡単です。
簡単なので、それでも狙われる人は「雲隠れ」します。だから今回の犯人が「宗教関係者を狙ったが無理だった」と言ったのはそういう事です。そういう人達は、命まで狙われるかは分かりませんが、暴漢に狙われる事があるので雲隠れしますし、それであっています。
もう一つ、それでも狙われないようにするには、狙う価値を下げることです。
普通の政治家が狙われないのは、その一人を殺せても、何も変わらないからです。そして犯人が組織なら、その後潰されるからやらないのです。
つまりその一人を狙う価値が無ければ、やらない。
だから今回の「逃げる気がない」し「ただの通り魔的な犯行」(つまり誰でも良い)と言う特殊な状況でなければ、成立しなかった事件です。
今回は手製の銃だったので、確かに上手く警備をやっていれば殺されなかった事でしょう。
しかし「手製の銃で狙われる」のを予測出来た者がいたのか? いないでしょ?
これはプーチンがウクライナに本気で戦争を仕掛ける事を誰も予測出来なかったのに「ゼレンスキーのせいだ」と言っている人と同じくらいな馬鹿な理論です。
誰も(プロも)分からなかったのだから、それが起きたのを防げなかったのは、誰それのせいだ、という人は馬鹿ですね(ちょっと話はズレるが、原発事故は一般人は分からなかったが、ある限られたプロは可能性があるのは分かってたし、後から見てもあれは危険だと分かっているべきだったと思えるので、あっちは別です。逆にあの原発事故が予測不可能でだれも咎められないこの国の方がおかしいですね)。
暴力団関係者は銃を持っていると、この国の国民は皆知っています。これは「犯罪も辞さないある大きさの組織なら、銃くらい持てる」という事実を表していますし、皆知っていることです。
それに忘れているかも知れませんけど、ちょっと前までボーガン普通に買えたのでしょ? あれだって小型の銃より大きく、連射が出来ないだけで危険性は変わりません。
どっちも有効射程で2〜30メートルはあります。
ならもし安倍さんの時に、後ろをカバー出来ていても、前から撃たれる可能性があるという事です。
まさか街頭演説で50メートルも民衆から離れてやらないでしょう。
つまり、もしちゃんとした銃(アメリカのウォルマートで売ってる銃でもいい)やボーガンで、練習してる人なら、前から撃って殺せたという事です。
だからどうせ前から撃たれたら殺せるのだから、後ろをおろそかにするのは、ある程度しょうがない。それならそもそも前から撃たれることも想定するべきだからです(もう一度言うけど、まさか手製の銃で撃ってくることなど誰も分からなかった事が大事です)。
そして前から撃たれるからというのを防ぐなら、街頭演説など出来ないし、やるべきではない。だからひろゆきさんが「アメリカでは街頭演説などしない」というのです(ちなみに、ライフルだったら100メーターを超えた有効射程はあるので、建物が建っている街中などでは、尚更街頭演説など出来ない)。
前から撃てば、撃たれる前に誰か気が付くだろう? と思うかも知れないけど、小型な銃だったら、撃たれると思ってない今回なら防げなかっただろうし、後ろに爆竹でも仕掛けておいて、後ろを皆が向いた瞬間ならボーガンでも撃てた事でしょう。つまり死も恐れず本気になれば、姿を表す人を殺すことは出来ると言う事です。
だから、今回の事で防犯がどうのこうのと言っている素人はどうなのだろう? というのが私の感想です。そもそも他に気になること無いのか? と言いたいです。
模倣犯が出てくるから、今回の手製の銃の細かな事はニュースには出ないことでしょう。
気になるのは、火薬はどうしたのか? という事です。
単純に花火などの火薬でも出来たのかな? というのが気がかりです。
もし花火でも出来たのなら、防げませんね。いくらでも誰でも作れる。
じゃあ危険か? と言うと危険度は今と変わらない。さっき言ったけど少し前までボーガン買えたんですよ。なら普通の人相手ならそれでもっと正確に撃てる。
銃よりも、弾を作る方が難しいとニュースでも出てました。そうだと思います。
だからどうしたのだろう? と思っていたら、散弾銃方式でしたね。なるほど考えられている訳です。
あれなら銃の砲身の中の大きさに、弾を加工する必要もないし、そうするとまっすぐとばなくなるけど、その分弾の数で当たりやすくする。理にかなっています。
そしてあの作りなら、確かに素人でも簡単に作れそうです。
簡単に作れても、やはり危険度は今と変わらない。
例えば今回の犯人は始め爆弾で殺そうとしてようです。しかし殺せないと分かり銃にしたようです。
じゃあ、例えば殺せなくても爆弾を作り、それを後ろから投げて、安倍さんの前で聞いている人達にぶつける。そして爆発して聴衆が怪我をするから「医者です。大丈夫ですか!」と言いながら後ろから駆け寄る、フリをして安倍さんに近づきナイフで刺す、などの事もやろうと思えば出来たという事です。
つまりやり方はなんであれ、やろうと思った人が本気になれば「いつも暗殺を気にしている人」以外は殺せる、と言う事です。
なので自分が死んでもいい人が、本気で殺そうと思えば、大体の人は殺せるという事です。
だから、まず第一に、今回の事件を防げなかったのは、そんなに攻められるべきだとは思わない、という事。
そして第二に、だから「死んでもいいから誰かを殺そう」と思う人を減らしていく事でしか、この様な事件を減らしていけないと言う事実を、理解しておくべきです。
「なぜこの犯人は安倍さんを狙ったのか?」を分かっているのかな? と言う報道の仕方ばかりです。
この犯人は「誰でも良かった」のです。勘違いしてはいけません。
有名であり、つまり狙うべき価値があるような手頃なミッションとしての人物である事。
しかも狙うにも言い訳が欲しいし、狙う気持ちも保ちたいので、恨むべき人物を仮定するのです。
本当に恨む人物は宗教関係者なのでしょ? なら安倍さんは関係がない。
安倍さんとの関係があったからだ、などと言ってたが、あれは言い訳です。
宗教関係者が狙える所にいないから、狙えそうな所に出てくる人物で代わりにと見つけただけです。
だから「逆恨み」だと思われているようですが、そもそも「恨んですらいない」のです。勘違いしてはいけない。
これは秋葉原で人を殺して回った奴と同じです。小学生を通学中に殺した奴とも同じです。
彼らが狙った人達は、関係がない人達です。知りもしない人達を狙ったのです。
しかし彼らに聞けば理由を言う。それらを狙ったのには意味があると。
これは逆恨みですが、直接殺した人達ではなく、それらに対しての恨みであり、つまり「象徴」を殺しているだけです。
彼らも本当は誰でも良かったのです。ただ「狙える人達」であり「恨みがあるように思える人達」(つまりやる気が出る相手)である事だけの意味です。
なので安倍さんを狙ったあいつも、やってる事も、やってる感情も同じです。恨んでいると思う事で、やる気を出しだたかっただけだし、目標が欲しかっただけなのです。
彼の家から手製の銃が5丁くらい見付かったようですね。多くないですか? 誰も気にならないのですか?
彼は「銃を作っていて楽しかった」のです。目標があり、それに向かって何かをこしらえている、その瞬間が楽しかったのでしょう。
じゃあないと、あんなに銃はいらない。
でも改良を重ねていたのではないのか? と思った方。ならなぜ前の銃を改良しなかったのか? 改良したとしても、部品は流用できたはずです。しかしバラバラな部品ではなく、何丁か押収されたとあったので、完成されたのがそのままあったのでしょう。
それをそのまま取っておいた。コレクションです。せっかく作ったからね。
しかし飽きてくる。そうなると次の生きる目標が必要です。
だから始めの目標、誰かを殺そう、となったのでしょう。
もう一度言うけど、本当に恨みからただ誰かを殺したいのなら、目標を変えたりはしない。しかも大した関係もない人に。
誰かを殺したくて、それで銃が欲しいのなら、何丁も完成品を作る事もない。必要な数があればよく、持手の所なんか前のを流用するでしょ?
だから彼は、もしなにか生きがいが出来たのなら、人殺しなんてやらなかったのだろうと、分かるのです。
ここで、ひろゆきさんの考えにつながる。
つまり「蔑ろにされていた人を減らす事で、今回のような犯罪を減らせる」という事にです。
そして「それだけでしか、大きく減らす事も出来ない」という事です。
今回の犯人は秋葉原の刺してまわった奴と同じです。
だから殺せれば誰でも良かったのです。だから防げない。
安倍さんをどう守ればよかったのか? と言っているけど、宗教関係者が無理だと思い安倍さんに目標を変えた奴です。安倍さんが無理なら狙える目標に変えるだけなのです。
狙えるやつにしていくのだから、どこまで防犯レベルを上げようが関係がないのです。有名人は守れるようにはなるけど、誰かは殺される。
それを防ぐには近道はない。
だから社会を変えるしか無いのです。蔑ろにされてると思う人を減らすのです。「犯罪するより、普通に生きてた方が何かと得だよね」と思わせることでしか、無差別殺人はなくせないからです。
今回のひろゆきさんの言ってることは、漠然としているように聞こえるし、当たり前を言ってるようにも聞こえる事でしょう。
しかし「考えた末に、それしかないと分かった」から言ってるのです。
この言ってる意味の深さを分かっている人がどれほどいるのか? たぶんほぼいない。だから彼のこの発言に、大きく返す言葉が出て来ないのです。それがこの国の今のレベルです。
今回の安倍さんは何も悪くはない。
有名で、たまたま宗教団体に関係が少しあったのでしょう。政治家だから、金や力がある団体と、ある程度の付き合いがあるのはしょうがない。
しかし安倍さんは首相でしたね。
安倍さんが「この国の底辺を救おうとしてたのか?」と言うとそうでもなく思える。
その安倍さんは自民党でした。
その自民党が選挙で大勝しましたね。
自民党が底辺を救おうとしているのでしょうかね?
昔の、全ての人がそれなりの食べ物や物資を得られない時は、弱者を切り捨てても良かった。
しかし今は違います。全ての人が糖尿になれるくらいの食べ物も用意出るし、全ての国民が冷蔵庫も掃除機もテレビもエアコンも手に入れられる国力があります。
だからただの分配の問題なのです。政治の問題です。
切り捨てても良かった弱者は、もはやただの無視していい弱者ではな無いかも知れない、という事件だったのです。
犯罪をなくすことは出来ない。
しかし減らすことは出来る。
そこに近道は無いのだと、強く理解しておきましょう。
だからはっきりした意見を長く持ち続ける事でしか、減らすことなど出来ないのです。