号漫浪正大

輪るピングドラム ~物語を見直す

ウクライナの細かな事 4月7日

22年 4月 7日 9時ごろ

 

今回の戦争について、誰が何を言っていたのか、よく覚えておいたほうがいいと思う。

テレビなどに出ているプロの人にもですし、一般人つまり身近な人に対してもです。

 

大事なのは「その時の考えが合っていたかどうか?」ではなく、「その時に知っている情報から論理的な答えが出せていたか?」を気にする必要があります。

例えば一年前に今回の規模の戦争をプーチンがすることが予測できたのか? と言えば、一般的には「ある程度の戦闘行為はするにしても、ここまでする事は予測できなかった」という事です。

この考えを一年前に言ったとしたら、それは間違っていた事になります。しかしその当時なら多くの人にとって「その考えはおかしくはない答えだった」事になります。

未来は誰にもわからない。だからその当時に出来る範囲の予測を、可能性として考えることしか出来ないからです。

論理的に考え可能性を検討することが大事です。

正誤ではなく、ちゃんと考えられていたか? が大事です。

 

しかし今現在にこの戦争について、色々言っている人の言葉が「論理的か?」と言えばそうとは聞こえない。「一般常識から考えられることか?」と言ってもそうでもない。

「一般常識」というのは間違っている可能性があります。でもお金をもらって話している人なら、せめて一般常識を知っていて話す必要がある。そして一般常識から外れることをあえて言うのなら、その理由を言うべきです。

 

橋下徹さんが言ってる事を多くの人が叩いてます。

この人の考えが全て正しいとは思えませんが、全てが間違っているわけでも無いでしょう。

しかしこの人が嫌いな人は「全否定」しようとします。それは間違いです。

「この人が嫌い」なのはいいとしても、「だからこの人の言ってる事全てを否定する」は脳の停止状態です。それを平然と言っている人が多い。

こういう時に「誰が論理的に考えているか?」を覚えておいた方がいい。言えてない人はいざという時に「信用が出来ない」人です。

 

橋下さんは「逃げたい人は逃げれるようにしないといけない」と言っています。あってるでしょ?

ウクライナは総動員をかけました。成人男子の国外に逃げるのを禁止した。

そうなると男が国内の安全な地域に逃げることも躊躇します。「お前戦わず何しにきた?」と思われてしまうからです。

そうなるとその町から逃げれない。そうなると一緒に残る女子供も出てくる。男が逃げるなら女子供が残るわけがなく、一緒に逃げるからです。

 

今回の戦争で「ロシア兵は失敗して、もうこんなに死んでいる」とよくニュースで言っています。

この意味が分かっていたのかな?

確かに高い確率で死んでます。知ってる同僚も死んでいくか、撃たれて退いて行った事でしょう。

そうなると「次は自分かも知れない」と強く思えてくる。

この精神状態で市街戦になるのです。

だからどうなるかなんて予測は出来た。

 

総動員なのだからウクライナの全ての男が戦う可能性が出てくる。中には私服で戦ってる人もいるでしょう。

ロシアから見ると私服で撃ってくる奴がいる様に見える。

だとしたら、しまいに私服の奴らを撃ち出す。

仲間の多くが死んで行くのだから、始め躊躇しても恐怖心から私服のやつでも撃ち出す。

 

今回、民間人が殺されている、言われています。

しかし総動員令出しているし、ロシアから見たら誰が民間人かなんて分からない。

そして余裕もない。ロシア兵が沢山死んでいると、テレビなどで楽しそうに流してたでしょ?

からしまいに動くものはなんでも撃つようになる。

今回は犬とかも撃たれてるようです。これは余裕がないのです。動くものを全て撃っとかないと、チョロチョロされても注意がそれるからです。注意がそれるから撃つのなら、動いていれば人でも撃ちます。

自分らが沢山死んでいれば、見つけた人が武器も持ってない民間人である可能性が高くても撃ちます。万が一銃などを隠し持ってるかも知れないからです。自分が死ぬかも知れない状態で、ちゃんと確認してから撃つわけがない。

 

だから今回の民間人が沢山殺された、と言ってるのは予測できた。

いや軍人は皆知っていた筈です。ロシアが今までしてきたことから「あるだろう」と知っていたが言わないだけです。

もちろん中には、余裕が無いからではなく、好きで市民を撃ってるやつもいるでしょう。しかしそれだって予測は出来たはずです。

 

橋下さんの事に戻りますが「逃げたいやつは逃がせ」は正しいでしょう。

今回沢山一般人が殺されたのは、キエフ近郊の町だと言っています。キエフ近郊まで来るのに、どの位猶予があったと思っているのか? つまり逃げれた筈なのです。そしてそこは「戦場になると分かっていた」はずです。そして残された人は沢山死ぬことも分かっていたのです。

キエフ近郊なのだから、ゼンレンスキーらの近くです。だから状況も分かるし、逃げろと言うことも出来た。

でも戦うと決めたのだか「逃げたいやつは逃げろ」と言えず、放おっておいた。だから死んだのです。

「逃げたいやつは逃げろ」を言っておけば防げたはずです。

死んだのは民間人なのでしょ? ならそこにいる必要はなかった。そしてそこが戦場になる事も皆知っていた。

しかし橋下さんが言う「逃げろ」を否定するからこうなったのです。

 

「逃げたいやつは」と言ってるでしょ? 

逃げたい人が逃げれない状態を作った失敗です。

 

でも「ロシアが悪い」という人がいます。

それはわざわざ言わなくても誰でも知っています。

例えば、犯罪人がいたとします。銃を持って「手を上げろ」と言う。そこで「自分は何も悪いことをしてないのだから、手を上げる必要な無い」と言ってるようなものです。

悪いのは犯罪人です。しかしそれにあった時の対処方法を話しているのです。

 

橋下さんが言ってるもう一つの事「妥協しろ」の事です。

この言葉も、騒いで否定する人が多いですね。

妥協なくして終わるなんて思っている人は、お花畑です。世間知らずです。

 

ウクライナ側が「クリミアをどうするか15年かけて話し合おう」と提案しましたね。あれは妥協ですよ。

「15年話し合う」は、プーチンが死ぬ頃まで諦めて差し上げると言うことです。

それに北方領土のように、15年も占領してた地域が帰ってくる事はない。つまり実質クリミアは諦めるという「妥協」です。

橋下さんが言う「妥協」は叩くが、ウクライナが言う「妥協」は黙っている。そこに論理的な考えがありますか?

橋下さんの言ってること「妥協」があっていたと、ウクライナ側だって思っているという事です。

あなた達が言う「妥協はするな」ではなく、橋下さんが言っていた「妥協もしょうがない」が正しいとウクライナ側は考えたという事です。

ここで「橋下さんが正しかった」と言うか「ウクライナ政府、何妥協してるんだ」と怒るか言わない人は、卑怯者です。

 

ここで「橋下さんは言う権利がない、しかしウクライナ側には妥協を言う権利がある」などと反論する人もいると思います。

しかしこれは「内容の事ではない」という事です。

「お前が言うな」というのは、それでいいかも知れないけど、それとは別に「言ってる内容が正しいか」を論じるべきです。

つまり内容など考えないで、言ってる橋下さんが気に入らないと騒いでいるという事です。その人は内容を論理的に考えることなど出来ない人だと、覚えておきましょう。

多くの事に「お前は当事者じゃないのだから、何も言うな」と言えることは覚えておきましょう。だから私は基本これを言う人は信用しませんけどね。これでは「誰であっても、外国で起きたことは何も言うな」と言ってるようなものだからです。

 

何か「あれは嫌だ、これは嫌だ」と言っている人が散見されます。

まるで子供がおもちゃ売り場で「買ってくれなきゃ嫌だ」と騒いでいる様に見えます。

私には彼らは幼稚に見えます。

「悪いロシアが負けてくれなくちゃ嫌なんだ」としきりに言います。それは皆そうです。

しかしその間に人が死にます。死んだ人は戻りません。

そうすると「人が死ぬのは嫌なんだ」と言い出します。

ロシアを追い出す事が難しいとなると「武器をウクライナにあげなきゃ嫌だ」と言い出します。

しかしそれは核で脅されているから無理だと言うと「核を落とされちゃ嫌だ」と言う。

しかし「核で脅されるのも嫌だ」でも「ウクライナが勝たなきゃ嫌だ」と言い、勝てる方法がないと言うと「それも嫌だ」と言い出す。

嫌なのは分かる。しかし幼稚です。それは世間ではなく、お母さんに言いましょう。

 

他の事です。

今回の民間人が殺された事に対して、インドが非難したようです。

これを「大きなことだ」とか言ってる人がいる。

元々インドは中国と違いロシアべったりではない。

ただ仲良くはしたいと思っているだけです。

だから今回のような事があれば非難位はする。それは予測は出来た。

しかしこれは言葉ですよ。だからまだ分からない。

日本が色々な事でよく非難するけど「それに何の意味があるんだ?」と皆言うでしょ。それと同じです。この程度の言葉なんてどうでもいい。

世間体があるからインドだってこの程度の事は言うのです。

だからといって行動をどうするのかは、この程度の非難ではわからないと言うことです。

 

今回ロシアは中国の属国になる。みたいな事を言ってる人がいる。

もちろん将来は分からないけど、そうならないようにプーチンはちゃんと用意はしている。この辺は上手いですよ。

だからインドに近づき仲良くしてるのです。

中国は隣国で核を持ってる国がロシアなのだから、味方にしときたいのです。

中国とインドは不倶戴天の敵ですね。隣国で領土問題をしているし、人口一位と二位の大国同士になる。

経済でも中国がアメリカと並んで同率一位位に今後なる。そして時点がインドになる予定です。

ロシアからすれば今後の経済一位と、三位のインドと仲良くなっているという事です。

しかも中国にとって、ロシアがインドに付き敵に回ることが一番嫌なのです。そうなれば敵に囲まれてしまう。四面楚歌です。

だからロシアがインドに付かないように、自分側に付けとく必要があり、だからロシアを邪険にできないのです。

ロシアは、中国インド両方が自分側に付いてほしいと知ってるから、どっちとも仲良くしておき、今手綱を握ってるのはロシアです。

上手くやっているロシアが中国の属国になるなんて、今の状態ではない。この辺の事を理解してない素人が言ってるので、この事を言う人は疑いましょう。

もちろんさっき言ったように将来どうなるかは分からない。急に中国とインドが仲良くなったりしたら状況は変わるし。

だから「合ってるかどうか」ではなく「今の状況から考えられる論理的な事を言っているか?」が大事だと言うことです。博打ではなく論理的に答えを出せてるかが大事だということです。

 

日本はこの辺のことは下手ですが、最近インドに首相が行きましたね。あれは正解ですね。

中国にとって、アメリカはもはや敵側です。そして日本はアメリカの手下です。

この状態で日本がインドと仲良くなれば中国を挟めれるから、インドが大事なのです。

経済も同率一位のアメリカと今後三位のインドが組まないと、同率一位の中国に太刀打ちが出来なくなるから、アメリカもインドに近づいていますね。これも正しいですね。

もちろん中国を敵視しすぎるのも良くないです。ただ好きにさせると何をするか分からないので、注意しとこうという事です。

前にも言ったけど、中国は国は怖いけど、人の多くは商売人なので商売の損得があっていれば仲良くします。その辺が今後大事になるはずです。

中国は民間人レベルで近づいていた方がいいと言うことです。

ただ彼らはずるいからね。気をつけましょう。

どうも文化大革命あたりで、中国の徳は壊されてしまったようです。人の心も壊されてしまった。ずるい事をしないと生き残れなかったからです。孔子もなげいている事でしょうね。

 

他の事です。

ロシアはヨーロッパに「ガス代をルーブルでよこせ」などといってるようです。

私にはやはり、ロシアは資本主義と縁を切る気でいる様に見えます。

今回アメリカがロシアの外貨貯金を止め、債権を払えなくさせ、デフォルトにさせようとしてます。

これは一見強い行動に見えますが、そもそもがロシアが縁を切る気でいるのだから、対して意味はないのです。債権者が損をしただけです。

ただどうもロシア側は「外圧でしょうがなく資本主義から縁を切られた」としたい様に見えます。

だからアメリカは分かっていて「乗っかった」気がしてなりません。

ただロシアが望む状態を早くする事で、戦争が終わりやすくなるのだから、これは平和的な事かもしれません。アメリカが平和を望んでいるかは別として。

 

これも正解は分かりませんけど「デフォルトをして追い込まれ核を撃つかも?」などと言っている人(教授かな?)がいますね。

あの人はずっと言ってる事がいい加減です。頭に来るくらいいい加減です。

あの人を使っているテレビ局が頭が悪い。刺激的な分かりやすい事を言うから使っているのでしょけど、本当に頭が悪い。視聴者をバカにしているバカですね。あれが今の時代通じると思っているくだらない人達です。

 

もう一度言いますが「誰が何を言っていたか?」は覚えておいた方がいいです。

いい加減なやつ、でたらめなやつ、考える力が弱いやつが本当に分かりやすく出てます。

信用できない人の見本市状態です。

 

22年 4月 7日 20時ごろ

 

そうだ。言い忘れてたけど、全体的にはロシア側が組織的にわざと、民間人を殺しているとは思っていません。

だからこそ、その事を念頭にこの文を私は書いたのです。

ただ個人レベルだと意味もなく殺している人もいる事でしょう、と言うのはもう言いました。

では組織レベルでの犯罪行為は無かったのか? と言うと、そうでもないと思う。

 

今回のキエフ近郊での死体なのですが、たぶんですが、意識して残していった気もします。

ちょっといい加減すぎるからです。

撤退するまで時間があったと思いますし、撤退して残った死体を見てどうなるか分かった筈です。

もちろん軍自体は急に言われ、急いで撤退したので誤魔化すのが間に合わなかった可能性もありますが、馬鹿すぎる気もします。

だからわざと雑に残した可能性も捨てきれないと思っています。

 

今回の犯罪行為の事をアメリカもロシアが組織的に「わざとやった」と言ってますね。

ちょっと強気で知ってるような口ぶりなので気になりました。

普通に考えると、一つはプロパガンダも含めた言い方だから強く言ったのだと思えます。

もう一つは、やはりアメリカはロシアの、と言うよりプーチンのやりたい事を理解していて、今回の虐殺はその為の行動だと思っているふしがあります。

つまりプーチンは、西側と縁を切りたいのだと思います。

私はずっと言ってますが、やはり資本主義、民主主義から離れて、社会主義国家樹立したいのかの様に見えます。

 

やってる事が全て、西側と縁を切る行為です。それで説明が付きますね。

 

たぶんそれでも西側が縁を切らなかったら、毒ガスでも使ったと思います。

だからアメリカの強気な行為も、実は平和的だと言うのは、もう言いましたね。もちろん、これがあっていればですけど。

 

で、この可能性があっていると仮定して、更に考えます。

キエフ付近の戦闘が終わり、ロシアが「第一段階終了」と言うのは、その通りかもしれないと言う事です。

西側庶民はキエフ侵攻がやみ「ロシアの失敗だ」と喜んでいるけど、実はロシアが言うように成功したのかもしれません。軍人粛清と西側との縁を切る行為がです。

では次は「第二段階」だと言う事です。ここからは普通に南東地方の分離独立を狙うのでしょう。

 

私は前から言ってるけど、諦めて分離させた方が良いと思う。

そして独立前に国民だけ移動させるのを許す。

戦争が終われば、どんな武器を装備しようが文句の言われようが無いので(核以外は)、強い兵器で国境線を固めればいい。

ゼレンスキーが頑張ったおかげで、戦争が終われば強い兵器ももらえる事でしょう。そうすれば攻められることはもうない。

たぶん、もうプーチンは攻める気もないと思うけど、念のため国境を固める事は必要だと思う。

このあたりが落し所ではないのかな?

極悪人のプーチンが生き残るけど、処罰できないのだからしょうがない。嫌でも何でも出来ない事はしょうがないのです。

あとはより多くの人が生き残る道を探すのみです。

 

話は変わるけど、小さなニュースで、アメリカが北朝鮮に対して軍事行動も辞さないと思えるような事を言ったようです。核ミサイルの事です。

前にも言ったけど、日本に取ったらこっちの方がやばいニュースなのですが、誰もいいませんね? 大丈夫ですかね?