22年 3月 24日 21時ごろ
ウクライナの戦争の報道に付いてです。
第二次大戦時の日本の報道に付いてのキーワードとして「大本営発表」は有名です。
敗色濃厚でも「勝った、また勝った」と国民に嘘を流してい事です。
では軍だけがおかしかったのか? と言うとそうではないようです。
この頃の国民に一番影響があるマスコミが新聞です。
新聞は戦争前に強気な意見を国民に植え付けていたようですし、戦争が始まると「勝った、勝った」と書き出していたようです。
新聞は売れてなんぼです。そして国民は「日本は強い」と思いたいし「勝った」と思いたかった。嘘なのにです。だから新聞は強気な事を書くととてもよく売れたのだそうです。
新聞の中でもかなり強気な意見を書く新聞社は、特に部数を伸ばしたようです。
では今はどうでしょう?
最近「ウクライナが有利だ」と言うニュースが多くなってきました。皆そうあってほしいのでしょう。
だからこそ危険です。段々うさん臭さがましてきました。疑いましょう。
今のマスコミだって見てくれて聞いてくれてなんぼです。それで金を稼いでいるのだから、見たい事を言ってきます。注意です。
ウクライナ自体が言うのはしょうがない。
自国民に頑張ってもらう為には、強気な意見を言って鼓舞する事が必要だからです。
それに他国に向かってもそうです。人は弱い生き物だから「勝馬に乗る」ものです。あきらかにウクライナが弱いとなったら、善悪関係なくウクライナ側から降りる国、降りる人々が出て来ます。
「勝てるかもしれない」と思う事で「じゃあ兵器を上げよう」とか「金をあげよう」と思う。「もう負ける」と思われれば「無駄なので何かを送るのは止めよう」と思うのが人なのです。
だからウクライナが良い方向を、実際より強く言うのはしょうがない。
アメリカやロシアは思惑がある事しか言わないので、注意して聞く事は分かってると思います。
しかし民間で敵でも他国でもない、自国のマスコミが国民に偏った情報を送る事はどうなのでしょう?
民主主義は情報があって始めて機能します。
その情報を発信するマスコミが、自社の視聴数稼ぎに出て、偏った意見を言ってくるのは問題です。
ただの利益を出す会社なのに、まるでちゃんとした情報を出してくる公共的な物のふりをしているマスコミと言う物のあり方が、今後あらためて問われる事になりそうです。
これは、今だ二次大戦時のマスコミの失敗を、強く国民に教えて来なかったこの国の失敗です。
では、ニュースの一つ一つで気になった事を言います。
「ロシアの将官が次々死亡」とあります。
確かにこれは異常だと思います。(だからこそワザとかも? と私は思っていますが、今回は別の話です)
しかし階級などただの名前ですから、どの程度異常かははっきりしない。
例えば「軍人が他国に長く滞在する時は、階級が二つ上で呼ばれる」と聞いた事があります。少佐なら大佐と呼ばれ、中佐なら准将などでしょう。
これは他国に行ったとき、相手に会ったのが中佐か准将かでは、相手の印象が違いますからね。威嚇になったり、逆に上の人があった方が気を使った対応をしてる様に見える。
ただこれが両国、皆が分かっているのが面白い訳ですけどね。
つまり階級など名前です。ロシアの少将が、アメリカの大佐レベルの扱いかもしれないと言う事です。
それにしても死に過ぎだとは思いますが、これだけで全ては分からない事は気にしときましょう。
「キエフ近郊でロシア軍撃退」とあります。
ネットでもよく出て来る、ロシアが取っている場所が赤く塗られた地図で見て下さい。先の方を少し取り戻しただけです。
「一方的ではなくなった」と言う意味ではあるのだけど、逆に言えばまだそれだけのニュースです。
歩兵武器しかない筈なので、ウクライナが大きく取り戻す事は困難です。
アメリカなどはずっと「防御の兵器しか渡さない」と言っているので、攻め返すのは困難なままでしょう。
これからはロシア側が防御に回るので、ロシア側が有利になります。塹壕掘って待ってるようですよ。
攻める気が無いロシアは、いざとなれば対人地雷をバラまくかもしれないので、そうなるともう無理でしょう。これをされれば後始末が大変です。下手に攻め入った方がやばくなるのは、段々ウクライナ側も理解していく事でしょう。
ロシアは制空権を取ってないとしきりに言いますが、もちろんウクライナ側だってそうです。ロシアの戦車が破壊されたともしきりに言いますが、そもそもウクライナ側にはほぼないでしょう。
だからウクライナが反功するには、今以上の兵器が必要なのですが、それを渡す気はアメリカにはないようです。(そもそもアメリカはウクライナが勝って早く終わってほしいと思っている時点で、頭お花畑です。アフガニスタン撤退の映像もう忘れました? ああ言う撤退の仕方をする国ですよ)
何かもうウクライナ側が反攻していって、戦争が勝って終わりそうだと言う意見がヤフーなどに出てますが、まだ早いです。そう思いたいだけです。
経済学者が「冬にはロシアの経済は死ぬ」と言うのもありました。
冬までもつんだ、と言うのが率直の感想です。
まだ春ですよ。それまでにこのこう着状態なだけで、何人死ぬと思っているのか?
ウクライナ側には超距離ロケットとかは無いようです。アメリカなども渡さない。
そうなると膠着状態なだけで、ロシア側が一歩的に攻撃が出来る。
これはただの嫌がらせであり、戦術でもなんでもないのだけど「戦争は政治の一部だ」と思えば意味がある。「ウクライナが妥協しないと、これからも多く国民が死ぬ」と言うロシア側の脅しです。
「脅しには屈しない」と言うのなら、かまわないけど「どんどん一方的に人が死ぬ」と言う事実は事実として見ないといけない。
「ロシア側の命運は2週間」とあります。
yahooニュースで見ましたが、テレ朝が出したようです。テレ朝は名を落とすのでこういうやり方は止めた方がいい。恥じた方が良い。
元はアゼルバイジャンの軍事評論家が言った事だそうです。たぶんこの人はおかしくは言ってない。
これは、これをまとめて出したテレ朝が「方向性を付けくわえた」ニュースですね。うさん臭いまとめ方です。
「ロシアは経済制裁をされて日々弱っている」と言います「平時と戦時では軍の費用は10倍違う。ロシアは耐えられない」とも言います。
この文を見ると、一見「一か月位で経済はもたない」と言ってるかのような文です。
しかし良く見ると「一か月後は専門家でも分からない」と言っています。つまり「ロシアはもたないけど、それがいつになるかは分からない」と言う事です。
これが誤魔化す為なのか? ただ文が下手なだけなのか? は分かりませんが、普通は勘違いしそうな文なら、まとめたマスコミ側が分かりやすくするべきです。これだとわざと勘違いさせるように編集したようにさえ見えますが、どうでしょうか?
「精密誘導兵器は限られている」と言いますが、「通常兵器なら一か月はもつだろう」とも言っています。つまり一か月はもつのです。
「戦車のエンジン、大砲の保守や交換が必要」だと言います。
ただ攻める気が無いのなら、戦車は少し動けばいい。引っ張ったっていい。
大砲の交換は無理かもしれないけど、そもそもウクライナには戦車自体が無いので、ロシア側が戦車が使えないのは「攻めれなくなった」だけです。
「ロシアは弾薬生産を急いでいる」と言います。
しかし「急いでも1,2週間はかかる」とも言います。
「あれ、早ければ一週間で大丈夫なのですか?」と思いませんか?
この文が投稿されたのが19日だそうだです。なら早ければあと2、3日で弾薬が届くと言う事になります。
「それまでにウクライナにはロシア兵はいなくなってしまうだろう」と言いますが、攻める気が無いのなら、いなくはならない。実際まだいるし。
「ロシア側は士気も技術も低く、これ以上動員するのも難しい」みたいな事も言います。
これはそうでしょう。
でも攻める気が無いのなら、何とかなりそうです。
よっぽどの大きな反攻がなければ、ロシア兵は壊滅はしない。
「電子部品も底をつく」とあります。
「ストックが無くなれば終わりだ」と言います。
そうでしょうけど、ストックがどの位かは言わない。沢山あったらどうするの?
このあたりにチラッと「エネルギー関連の完全禁輸をしたら効果的」と入れてきて「しかししないのなら10年は持つだろう」とも言っています。
つまり今の所は、10年持ちそうな状態だと言う事です。
この大事な所をこのニュース記事では「電子部品も底をつく」の章でそろえて言います。言ってる事が違うのに、この二つを混ぜるのは「不利な文は見えにくくしている」ようにしか見えません。見ている人を馬鹿にした文ですね。
この人は「今後、北部、南部でウクライナが勝てても、ドネツクあたりで勝つのは難しい」と言っています。
つまりこの軍事評論家の意見が間違っていたら、そもそも北部と南部も取り返せないかもしれない、と言う事です。
そしてこの人の意見が合っていても「ドネツクあたりの南東部は取り返せない」と言う事です。
なら「領土は妥協しない」と言うのを通すなら「戦争は終わらない」と言う事です。それでいいのか? と言う事です。
逆に「領土を妥協する」のなら、早くしろ、と言う事です。
いやもっと極端に、この人が言う「北部南部奪還」はあっていて「ドネツクあたり奪還出来ない」のは間違っていると思う人もいる事でしょう。
でもそれはあまりにも都合のいい見方では無いでしょうか? あたまからひまわりが咲いてませんか?
さてこの文章の題名が「ロシア軍の命運は2週間」と言う物です。
「負ける」とは言ってない、と言いたいかと思います。
しかし勘違いさせようとしている文ですね。
テレ朝は大本営発表みたくうさん臭い会社だと思われてしまうので、止めた方が良いと思います。
こんなのがいるから「マスコミは信用できない」と言われて久しいのでしょう。