号漫浪正大

輪るピングドラム ~物語を見直す

ウクライナの細かな事 3月17日

22年 3月 17日 10時ごろ

 

明かに空気が変わってきましたね。

ウクライナ情勢です。

 

妙にバイデンが息巻いてきました。強気になってきた。

エストニアウクライナ上空を飛行禁止区域にすべきと言いだしました。

ロシアに拉致された市長が解放されました。

キエフに侵攻する様子がない。

プーチンの発言が「経済で打撃をこうむったので、構造変化が必要になる」と隠さず話す。これはもう「閉め」の発言に聞こえますね。

それに三か国の首脳がキエフ入りした事も含め、明らかに「もう終わる」と各国が「分かってきた」と言う事ですね。言わないだけです。

 

終わるのが分かっているのは理解できる。

しかし各国は核の恐怖でふるえていたのでは無いのか?

それなのに発言が強気になってきた。

つまり各国首脳は「プーチンの思惑を分かっている」と言う事です。

ではその内容は?

プーチンは「核を使わない」事を「知っている」と言う事。

だから「プーチンは狂人ではないと知っている」と言う事。

そして「プーチンの狙いは何だったのかも知っている」と言う事。

更に「プーチンの狙いはもう大体終わって来ている」し「それは大体成し遂げられただろう」と思っている、と言う事です。

 

もしプーチンが本当にキエフ攻略を狙っているのなら、明らかに上手くいってない。

そして最後の悪あがきとして「核の使用」を考える筈です。

核の使用が頭に浮かべば、強気な発言などする訳が無いのです。

 

プーチンが「構造変化が必要になる」と言ってる所がミソですね。つまりそこが狙いなのでしょう。

何を変えるのか?

制裁は続くだろうから、やはり閉じこもり社会主義国に戻ろうとしてないのかな?

そしてロシアの債務不履行のタイミングでこれが出て来るのは、金を払う気などなく、それが確定される時まで待っていた、と考えられます。

ただ本当は30日猶予があるようなのですが、ここで払わなければ「もう分かったろ?」と言うメッセージです。

それに「もう確定する30日後までは待ってられない」と言う事であり、だから終わると予想されます。

 

私が思っているプーチンが狙っていたもう一つの事です。軍の粛清です。

かなり失敗したので、もう十分責任者を左遷させれるのでしょう。

そして消したい奴は、もう消せたのかもしれない。

 

ちなみに、最初の方でロシア侵攻の目標が漏れてましたね。何日で決着をつけるとか。

それがかなりの急な予定だったので「プーチンはすぐ終わると思っていたが、失敗に終わった」と言う論調でしたね。本当ですか?

そもそもこの予定もロシア側から漏れて来た物です。なぜそれを鵜呑みにするのか?

もちろん嘘では無いでしょう。でもそれを皆に見せたいのでしょう。「こんなに早く攻略できるはずだったのに失敗したのは、軍の責任だ」と。

 

そもそも今回の戦争は「ロシア側から漏れて来た情報」が多すぎると思いませんか? 不自然過ぎるでしょ?

ロシア側だって西側のマスコミの報道は知るのだから「ダダ洩れ」だと言うのが分かる事でしょう。そして怒る事でしょう。つまり無能だと言う事です。本当に?

とにかく「ロシア側から漏れていた情報」など全て「思惑がある」と思っておいた方がいい。

そして伝えたい事は何か? を考えるべきです。

 

急にロシアが「ウクライナ化学兵器を作っている」などと言い出す。誰も気にしてなかった化学兵器を意識しろというメッセージですね。

そしてこれを聞いた西側は「こんな嘘を言うのは、逆にロシアが使おうとしてる」と思い込み「そんな事をしたらどうなるか分かっているのか?」と脅しにかかる訳です。

これは「西側がロシアの思惑を察知して事前に止めた」などと思っていたら、お人よし過ぎる。

一つは「使ったらとても怒りそうなので、一度どう出るか様子を見てみよう」と言う事ですね。

さらに(これは私に勘ですが)たぶんとても怒るだろう。だから止めて来るだろう、と知っていて言ったのかと思う。

つまり「使えない様に先手を打った」のだと思う。

誰が? もちろんプーチンがでしょう。つまり勝たなくてもよくて、その後の事を考えているのでしょう。やり過ぎると後で怖いと言う事です。

 

偽旗作戦もそうです。あれも同じですね。

あれはやれば良いのです。なんでやる前に西側にバレるのか?

これも「使えない様に先手を打った」と思っています。

これもプーチンが本当にキエフを攻略するなどは狙って無い事が見えてきます。狙いがそこでなければ、これ以上戦禍が広まっても欲しく無いのです。

 

さらに「中国に武器の提供を打診した」と言うのもなぜか漏れてきて「そんな事するな」とアメリカなどが言い出すと言う、寸劇でしたね。

これも「使えない様に先手を打った」以外あります? こんな事事前にバレます?

 

たぶん軍からは色々「こうしてくれ、ああしてくれ」と言う要望が出るのでしょう。

だから放って置けなくて「やろうとはしてけど、止められた」と言う言い訳が必要だったのだと思います。

 

ではどこを落としどころにするのでしょうか?

流石にプーチンも、何もお土産がなければ帰れないでしょう。

クリミヤのロシア編入と、東部の少しの地域の独立を承認させるのかもしれませんね。

ただもう一度その地域での独立承認かの選挙をさせるとか、独立が決まった時に残りたくない人をウクライナ側に住まわすのを、各国が手伝うとかはあるかも知れませんけど。

そしてウクライナNATO入りは止める。

しかしウクライナには平和維持軍でも置く事を承認するかも知れない。たぶんアメリカはそうしたいと思う。そしてウクライナに入って行き「我らの勝ちだ」と言いたい事でしょう。

そこまで出来なくても、攻められた時用に対抗できる武器をウクライナが貰えば済む話なので、その辺が妥協点かも知れないけど。

 

ただこうなったら、結局始めの考えが概ねあっていたと言う事になる。

だからこそ皆が「結局そうなるのか」と思う事で、裏のプーチンの思惑も紛れて国民は気にしなくなり、各国の思惑もなんだったのかも、また気にしなくなる。

 

とにかく騙されてはいけない。

各国首脳の思惑を気にしとかないと、日本の将来もどうなるか分からないのですからね。

一年後くらいには、大体の答え合わせは出来る様にはなっている事でしょう。

 

22年 3月 17日 15時ごろ

 

そう言えばウクライナの影響として、北朝鮮の動きが活発になってきました。

やはり核武装だけが生存の方法だと強く思ったようです。

そしてアメリカまで届くICBMの開発にいそしんでいるようです。

 

ではアメリカはどう出るのか? ですが、最後は北朝鮮をつぶしに行く可能性があると思います。

今回のウクライナの事は「核がないと攻められる」と言うのが分かった、と同時にアメリカも含めた各国が「核の恐怖が強い」と言うのが分かりました。

もちろん核の恐怖心は普通ですが、思ったより強く意識しているのが分かったと言う事です。

つまりアメリカが「恐怖を抱いている」と言う事であり、だから北朝鮮ICBMを開発する前につぶしにかかる可能性がある。

 

あとは中国次第です。

中国は北朝鮮の味方だと、北朝鮮は思っていると思います。

確かにそうですが、損得で考え、まだあった方が良いと思い取ってあるだけですね。

中国がまともなら、中国だって脅威になる可能性があると気が付くでしょう。中国だっていつか脅される。

どうやら中国や日本に届く核ミサイルはもうありそうです。そうなると中国は今更怖がらない可能性はあります。

北朝鮮だって撃ったらお終いなのだから、撃たない。

しかし持っていても、金がかかり邪魔なだけです。だからいつか売る事でしょう。

どこの誰が買うか? ですが、それは分からない。しかしICBMならどこの誰が買おうが、どこでも攻撃が出来ると言う事です。

それがアメリカでも中国でもです。

その買った者たちは使うでしょう。どこに? アメリカか? ロシアか? 中国か? まあどこでもありそうです。自爆テロを行う奴らなら使う。

もちろん売ろうとすると、中国も阻止するでしょう。

でも金がない北朝鮮が、裏で隠れて売ってしまう可能性が残る。北朝鮮にはどこに向かい使ってもかまわないからです。

売った相手がアラブの何処かで、それがまたテロ組織に売る事だってあるしね。

 

あと考えられるのが、自国に撃たれる恐怖心にかられ、アメリカが攻めて来る可能性があり、そうなると中国のメンツがつぶれる。メンツがつぶれようが自国の存亡がかかればアメリカは攻めて来る。

 

この二つの事を鑑み、中国は普通なら北朝鮮の核ミサイル開発を止める筈です。

あともう一つ、アメリカと結託をして中国は「アメリカが攻撃するのを許す」と言う可能性もある。

じゃあ中国は何を得るのか? 例えば北朝鮮と言う国は残す事を約束する。そうすればまた中国寄りの国が出来る事でしょう。

もしくは台湾進攻を無視しろと約束する、などです。

 

日本にとって怖いのは、アメリカに攻撃された北朝鮮が日本に核でも撃って来る可能性があると言う事です。

アメリカは発射される前に全てつぶせる、と思いやるでしょうけど、最後はどうなるか分からない。

結局日本がつぶれようが、アメリカが撃たれるよりはましなので、最後は気にしないからです。

 

しかしあのあたり一帯に放射能汚染が出る可能性が大きい。

だから中国は困るだろう。

だから中国がまともなら、北朝鮮の開発をやめるように仕向けるのです。

 

忘れているだろうけど、いざとなれば怖いのはアメリカの方です。

ベトナム枯葉剤をバラまいたのもアメリカです。日本に核を落としたのもアメリカ。イラクにいちゃもんつけて攻め入って、フセインを殺したのもアメリカです。アメリカにテロをしたビンラディンに、昔はアフガンで支援していたのもアメリカです。

アメリカは、もっと言えばその時の最高権力者の損得で、何をするか分からない国です。

今は「戦争するな」と世論が言っているが、これは自国民が傷つくからです。

しかし北朝鮮攻撃は自国を守る為なのだから、世論が味方に付く。

そして攻撃した方が次の選挙で勝てるだろう、となった時はアメリカは攻める。

 

アメリカが中国に働きかけると中国は見返りを求める。

それと攻撃をするのを天秤にかける。

論理的には攻撃する方が被害が多く、危険で金もかかる。

だからこそ中国はそれなりの見返りを求める。論理的に考え、中国に見返りを渡した方が良いだろうと、まともに思うからです。

そこでまともで無いのがアメリカです。だから怖い。

アメリカには損だし、日本は亡ぶかもしれないけど、その方が選挙で勝てると思えば攻撃を選ぶ可能性があるのが、アメリカです。

だからなってみないと、どう状況が動くかは分からない。

 

ロシアはもはや大国ではない。しかし核があるのが怖い。

それが核のないウクライナに攻める。これは一大事だが、ウクライナが悲惨なだけであり、他国には直接の被害は少ない。

 

しかし北朝鮮の事はそうはいかない。核がある国に存続をかけたアメリカが攻撃をする。しかもまだアメリカは被害が及ばない時にです。

そして今や大国になりそうな中国が係わって来る。

こっちの方が、世界的に見ればもっと大きな災いになるかもしれません。

そして日本にとっては、こっちの方が大事です。日本自体の存続がかかっているかもしれない。

 

ウクライナの事が飛び火して、台湾や北方領土の事を気にする人が多いです。

しかし北朝鮮問題の方が、日本存続の危機なのは理解しておいた方がいいでしょう。