号漫浪正大

輪るピングドラム ~物語を見直す

大二次 Phoney War

22年 3月 13日 1時ごろ

ウクライナの事です。

 

Phoney Warとは二次大戦時、ドイツがポーランドに攻めたので、フランスとイギリスがドイツに宣戦布告をしたが、何一つ戦争を始めなかった時の事です。

戦争状態な筈なのに誰も動かないのをPhoney War(いかさま戦争)と言ったようです。

そして今回は大二次Phoney Warですね。

一つの意味は、ポーランドを見捨てたフランスやイギリスのように、ウクライナを皆で見捨てているからです。

二次大戦時、戦争に消極的だったのは、一次大戦で痛い目をみたフランス等が、ドイツと戦争を始めると自国が痛い目にあうから、戦争に消極的だったためです。

つまり今回のウクライナと同じです。巻き込まれたくないのです。

これはこれで話が長くなりそうですが、今回はこの事を言う為の文では無いので省略します。

 

この「Phoney War」をフランスでは(フランス語で)「奇妙な戦争」と呼んだそうです。

ではなぜ奇妙だったのか?

もちろん戦わないことが奇妙だったのでしょうけど、それが奇妙に見えたのは、この時代ではこの行動は奇妙だった、という事です。

つまり、長い歴史でこの様な宣戦布告もしといて、何も戦争が起きないなんてことはなかったから、奇妙に思えたのです。

しかし、今の時代になればこの様な膠着状態も理解できます。今だと各国の状況や思惑が分かるから、別に奇妙でも何でも無いのです。

 

今回のロシアのウクライナ侵攻、明らかに「奇妙な戦争」ですね。

世界各国でそう思っていることでしょう。何から何まで、あきらかにおかしい。

これは何か? もしかしたらこれは「いかさま戦争」かも知れないと思えてきました。

つまり二次大戦時の時のように実は意味があり、意味が分かると奇妙でもなんでも無いことなのかも知れません。

だとすれば、意味が通る可能性を考える事が大事です。

その答えが「いかさま」かもしれない。

 

さて、今回私がこの可能性に気づいた時「いくらなんでも面白すぎるので、本当かなあ?」と自分自身に言いたくなりました。

だから疑ってください。しかし一つの可能性として気にしておく必要はある。

 

プーチンは、ドイツのメルケル首相が子供の頃に犬に噛まれて犬が嫌いだと調べ、メルケル首相と会談の時に愛犬を同席させました。嫌がらせです。ネットで調べるとすぐ出てくるのでみてください。結構笑えます。

メルケル首相は東ドイツ出身だったので、東側を知っているし、ロシア語も話せたようです。だからプーチンの正体が分かり、疑っていたようです。だからプーチンに嫌われたのでしょう。

そしてこの犬の事で、プーチンは「普通やらないだろ」と言う戦略を考え、しかもそれを実行するやつだ、という事を覚えておいてください。

 

私は今回の戦争で、ロシアはかなりの武器を使ったはずだ。とまず思いまじた。

西側なら、武器会社のために武器を使ってまた買うことをさせるように戦争を行う、事もあるかも知れない。

しかしロシアは独裁国家だから関係が無いだろう。武器会社に媚を売る必要なんかないと思う。

では今回の使った武器や弾薬を戦争後、また作って調達し直すのだろうか? と考えました。

そこで思えたのが「また作って元通りの軍事大国にする」かもしれないし、「あまり作らないでおく」事もあると思いました。

これだけ聞くと「結局わからない」と言う事だと思うことでしょう。

しかし大事なのは「もう作らないかも知れない」と言う選択肢がある、と思える事です。

 

ロシアは経済は大したことがない。だから軍事大国であるにはかなり無理をしています。

しかし今後はこの無理ももうやっていけなくなる。

つまり、中国などが台頭してきて、無理をしても決してかなわなくなって行くという事です。

なら通常兵器など止めてもいいのではないのか? と思えてきました。

結局「核」があれば攻められない。なら自分から攻めなければもう通常兵器はあまりいらない。攻めれる国などもうあまり残ってはいない。今後そこに攻めるメリットがあるのか?

攻めないのなら、例えばロシアなら半分に減らしても構わないことでしょう。

 

これは別の言い方をすれば「もう軍部もあまり大事ではない」という事ですし「軍人もあまりいらない」と言う事です。

今回の戦争で、元軍人で元将軍がプーチンの退陣要求をしたようですね。

つまり軍部が強いのがロシアだということです。少なくとも平気で敵を暗殺するプーチンに退陣しろと言えるのが軍部だと言うことです。

よく考えれば、暗殺どころか戦争もクーデターも出来るのが軍部なので、軍人が暗殺されたら仕返しするぞ、と言えるのが軍部です。

だからプーチンにとって軍部は目の上のたんこぶなのかも知れない。

今までは軍事大国であろうとしてたので、軍人が大事だった。

しかし軍事大国を止めてしまえば、もう軍人も大していらないのです。邪魔なだけです。

 

で、もしかしたら、今回のウクライナ戦は、軍部の粛清だったのではないのか? と思えてきました。

 

つまり戦って殺してしまい弱らせ、兵器も少なくしてしまうのです。

この戦争で上手く行かなけらば責任を取らせ、邪魔な将軍などを降格させ、シベリアにでも送ってしまえばいい。

それにそんな弱い軍部はダメだといいながら、今の組織を解体してしまい、バラバラにさせ権力が分散するようにいじってしまう。

前にも言ったように将軍をたくさん作り、それを分断させ横のつながりをなくし、上にプーチンを置き全てがプーチンを通さないと横にも情報が行かなくさせてしまう。これはヒトラーがドイツでした事ですね。

 

今回の戦争は上手く行ってない。しかしわざとなら?

ウクライナはロシア人も多い。だからロシア人のスパイなどウジャウジャ入っている事でしょう。そいつらがウクライナにロシア軍の情報を流してしまう。そうすればウクライナに有利です。

戦争後も考え、あまり建物を壊すなとか、やりにくい状況を作る事も出来たでしょう。

 

どうやら将軍が狙撃されたとニュースで出てましたね。

でもおかしいですよね? あれがウクライナ側から出てこない。ウクライナ側でも「狙撃した。やったぞ!」と言うやつが出てきてもいいのに、ロシア側から情報が出てくる。なぜでしょうか?

もしかしたら、ウクライナ側に情報を流し、狙撃させたのだとしたら? そもそもウクライナ兵の格好をした(民間人の格好でいいけど)ロシア兵が撃ったかも知れないじゃないか?

どうもロシア側に中東の傭兵が雇われたようです。しかしそれらはロシア軍では無いということです。つまりプーチンが雇える。こいつらが邪魔をしたら?

平時で軍人がプーチンに捕まったり暗殺されたら、バレて仕返しされるでしょう。しかし戦争時なら、死んでもウクライナ人に殺されたと言えばいい。敵も味方もロシア人がいるから、見た目で分かることはない。

 

どうもおかしな戦争です。

キエフ攻略も一度は失敗したようです。

ロシア人は戦う意味がないし、死にたくはない。

だとすれば長引く。長引けば長引くほど、軍人の失敗になり、粛清がまかり通る。殺すことは出来なくても左遷ぐらいはしょうがないと思わせれる。

そして出来るなら直接殺してしまう。

 

これがわざとだとしたら、見事ですね。

見事な「いかさま戦争」です。

(前回ここで言った民主主義と資本主義に対するクーデター も含め、両方狙っていると思っています。そしてこの両方が狙いなら、今の所完璧な戦略です)

 

これは一つの可能性です。

しかしこう思うと、今の所は全て筋が通っている流れのように思えますが、どうでしょうか?