号漫浪正大

輪るピングドラム ~物語を見直す

物事の考えの基本 3

物事を考える基本に、大事だと思う事を言います。三回目です。

今回は「本を読もう」と言う事です。

 

では、私は読書家か? と言うと、そうでもない。

いや、むしろあまり読んではいない方だと思います。

 

ちなみに、今現在でもある程度の事は、本で読んでいた方が良いと思います。

自分のスピードで読める本は、読んでは止まり、考え、まとめて、たまに戻って読んだりしながら、また読む事に適しています。

つまり教科書のような物には今だ紙の本が適している事でしょう。

だから何かを覚えたり、考えたり、考える基本になる様な情報を得る為には、本を読むことが良いと思っています。

 

などと言いながら、私はあまり本を読んでいません。ためになる本で言うと、年間数冊読めばいい方です。

私みたいなあまり本を読まない人が、読む本としてオススメなのは「ベストセラー」です。

侮れませんね。特にためなる本は「ベストセラーが一番効率がいいでしょう」

 

ただ前から思ってたのですが「この様なためになる本を、ベストセラーになる位皆が読んでいるのに、どうも活かされている世界になってるとは思えない」と言う事です。

これは何なのか?

たぶん考えて無いのでしょう。ただ読んで知った気になって、納得してるのでしょう。

本は読んで覚える事より「それを考える事の方が大事だ」と思います。たぶんこれが出来てない。

考える事により、自分の血肉になって行くのだろうけど、その為にも知っておいた方が良いと思う事を書きます。

 

読んで「例を自分で考えてみる」事が良いと思います。

例が言えると言う事は、言いたい内容が分かっていて、だからこそそれと似た事案を持ってこれると言う事です。

例えば「スイカには塩をかけるとより甘く感じる」と書いてあったとします。

そこから考え「そう言えば塩大福もあるな。だから甘い物に塩分は、より甘くか、より美味く感じるのだろう」と思ったとする。

これを考えられたら応用がきく。自分が甘い物を作る商売を始めるとしたら「甘い物に塩分を入れた物を試してみよう」とする事でしょう。

逆に考えない人は、ただ「スイカには塩」だけ覚えていて、スイカにだけ塩をかけて人生が終わる人です。

話はちょっとずれますが最近思ったのが、アイスのトッピングに固い醤油せんべいを砕いたのって良さそうじゃないですかね? あるのかな? もしくは混ぜるのが大変なのか?

 

なので例えを考える事は良さそうです。

しかし注意も必要です。

それは似てる物で例えるので、実は全然違うもで例えてしまって間違っているかもしれない、と言う事もあるでしょう。

昔々の人が考えたとします。日本の太平洋の向こうに島があり人が住んでいて、いつの日かやって来る、と。そしてもちろん外国人が船でやって来た訳です。

そして黒船が来て、開国をしろと脅すわけです。

だから宇宙にも宇宙人がいて、やって来るに違いない、と思う。

もちろん何処かにいるかも知れないけど、遠すぎてやってこれてない。だから今後もやってこないかもしれない。

来たとしても黒船みたく開国を進めるか? しないでしょう。つまり一見似てるけど、同じではなく、全然違う結果をもたらすかも知れないと言う事です。

宇宙人が来たらどうするか? コミュニケーションを取るか? 侵略してくるか? いや敵になる前にミサイルでも撃って地球を粉々にする可能性もあるでしょ? だから気が付かないうちに接近していて、明日爆発するかもよ?

 

私はこのブログを書いていて「結局は」と言う事が多いと気が付きました。

これは「まとめる」と言う事です。これも良さそうです。

まとめると長い文が短くなります。だから覚えられる。

大事な事でも数十ページも覚えてられないので、言いたい事を短くまとめれれば、覚えてられるのです。

それに短くまとめられれば「一番大事な所」が分かっていると言う事ですし「一番言いたい事」も分かっていると言う事です。

だから意味もなくダラダラ長い文を書く人、もしくは演説する人は馬鹿じゃないのかな? といつも思います。

大事な所はまとめましょう。

 

ただそう言うと「一番大事な所以外はいらないのか?」と言うとそうでもない。

まずは単純に読んでいて面白かったらOKでしょう。面白いだけで読む価値がある。

それに細かな内情を知りたい時もあるでしょう。

そしてどうしてそうなったのか? と知りたい時もある。

他には、色んな例文があった方が分かりやすい時もある事でしょう。

などから「一番大事で言いたい事」以外もあってもいいか、もしくは必要な時もあると言う事です。

ただこれらも人によって必要かどうかは違うので、人によって無駄に長いと思ったり、いやこれはあっても良いだろう、と思ったりするものです。

大事なのは「これはあっても良い物と、思う人もいるかもしれない」と知っておく事です。

 

あと大事な事なので、またここで言っときます。

「全てを疑え」です。本の内容を全てうのみにするのも危険です。

それと同時に「もしかしら合ってるかも?」と言う思いも必要です。

ちょっと聞いて間違いだと思っても「本当に間違いなのか?」と考えてみるべきです。

「全てを疑え」とは自分自身も含まれると言う事です。

 

まとめると「本は読む量より、それを理解しているか?」の方が大事だと言う事です。

そしてこれが出来てない人が、どうやら多そうですね。

ちなみに私は年々、ためになる本を読むのは遅くなってる気がします。色々考えすぎて脱線してしまい、なかなか進まないからです。ただこの様な読み方も良い面もあるだろうから、一度は試してください。 

 

さて私がためになったと思う本を、いくつか言います。「紹介します」と言わないのは、売れた本なので知ってるだろうからです。

 

ダニエルゴールドマン著「EQ」です。

昔売れましたね。なので今更ですけどね。

これは「IQだけじゃなくて、他にも大事な物がある」と言う内容です。

いわゆるIQテストなんてAIの方が良い点数を出す時代が、もうきます。

もう知識がある人なんて「wiki」でしかないのです。公式を知っていてそこに数字を入れるなんてAIの方が良く出来るのです。

だから、人にしか出来ない事が大事な時代になるので、それを伸ばしていきましょう。

なのに未だに学校教育はAIで将来出来る事を進めてますね。まあ終わってますね。

日本は学力もあるし、他国の人と比べるとまじめで従順です。なのに他国より上手く言って無いのは、人々のやり方が間違ってるからです。ただの失敗です。

そしてそれは考える力の欠如だと思いますが、どうでしょうか?

 

アランピーズ、バーバラピーズ著「話を聞かない男、地図が読めない女」

単純に男と女は脳の作りが違うので、得意なものは違う、と言う内容です。

この本は男と女の事ですが「人は得意が違う事もあるし、何かの原因で違う所もある。それを理解してると、イライラしないし上手く行きそうだ」と、他の事でも思えたので、参考になりました。

私はこれを読んで「女はコミュニケーションで話すので、内容が無い時が多い」と気が付き、母が話す内容の中身が無い事にイライラしなくなりました。

「他人の自分と違う所を理解する事は大事だ」と分かった本です。

 

ティーヴンジョイグールド著「ダーウィン以来」

進化とかの生物の事を書いたエッセイです。

エッセイなので短く、しかも素人向けに面白そうな所を書いてるので、単純に面白いです。

連載されていたエッセイのある期間をまとめた本なので、違う名前で続きもいくつか出てます。

人を理解するには、人は生物だと知る事が大事だと思います。

そして生物とは何か? を考えさせる内容です。

絶対と思っていた事は、絶対ではないのだな、と気が付かせてくれる本です。

それと同時に「生きる事はすばらしい」とか「愛はすばらしい」と漠然と思ってる事にも揺らぎをかけて来るので、注意は必要ですが、現実を見る鍛錬にはなる事でしょう。

それとは別に「専門的な物を、素人に伝えるのは、伝えるプロが書くべきだ」と思います。つまり生物のプロではなく、それを伝えるプロが書くべきです。マスコミ寄りと言う事でしょうか?

このグールドさんは、古生物とかのプロでもあるが、広報的な事をするプロでもあるようです。こういう人が伝えないと、素人には分からないですね。

 

ジョントートランド著「大日本帝国の興亡」

この人は確かアメリカ人ですかね? そして奥さんが日本人だそうです。

そしてノンフィクション作家だったと思います。つまり軍関係者ではないと言う事です。

さっき言った様に伝えるプロが書くべきです。軍関係者が書くと、どうしても偏ってしまうので、伝えるプロの方がまだ良い。

それに伝えるプロなので面白いし分かりやすいですね。

この人が第二次世界大戦の日本の事を、日本寄りでノンフィクション書いた内容です。

アメリア人なので日本に寄り過ぎない。しかし奥さんが日本人だし、そもそも日本寄りで書こうと思ったらしいので、結構バランスが取れている気がしました。

とは言っても、日本よりですけどね。だからあくまで日本の良い所や悪くない所をメインで書かれた本です。

だから第二次大戦の日本の事の事実全てでは無いです。そこは頭に入れておく必要はあります。

しかし二次大戦の日本の状況が、大体どうだったのかを知るには良い内容だと思います。

単純に面白いので、二次大戦の日本を知りたい時の第一歩では良いのでは無いでしょうか?

特に一巻が面白いので、読んでほしいですね。

 

半藤一利著「昭和史」

他には「幕末史」も面白かったですね。

上の「大日本帝国の興亡」で興味を持ったらこの昭和史を読んで欲しいですね。

子供はもちろん大人に育てられる。その子供も大人になり、また子供を育てる。

おかしな大人はおかしな国を作り、そしておかしな教育をしていきます。

二次大戦時のおかしかった日本の呪いはまだ続いています。今の大人が子供の頃に呪いをかけられ、今のこの国を呪っているのです。

人が国を動かすのだから、昔のおかしかった時の日本を理解する事は必要です。

二次大戦時、この国はおかしかったですよね? その時の感覚で子供を育てました。

そこで育っ子供は大人になり、また自分の子供を同じように育てました。

二次大戦時何がおかしかったのか? どうしてそうなったのか? 何がそこから残り、今国を呪っているのは何か? それを考える必要がある。

だからこそ、近代の歴史を学ぶ必要があるし、おかしかった二次大戦を気にする必要があるのです。

昔話では無いのです。

ちなみに私は親の世代「団塊の世代」が嫌いです。結局学生運動などで大人達に文句を言いながら、自分らは腐った大人になり下がったからです。そして全ての問題を残し死んでいこうとしています。だから嫌いです。

たぶん親の世代だから頭に来るのでしょう。他人だと思えれば頭には来ない。

例えば、町で訳の分からない事を叫んでいた人がいたとして、それが他人なら無視をする。しかし親族なら「何やってるんだよ」と怒るでしょ? そんなものです。

何も考えず、日本の過去のおかしかった風習を残してきた奴らです。私らの世代で、もうそろそろ決着を付けたいですね。早く本当の意味の戦後になるべきです。まだ終わってなんかいない。

 

これらの本は今や古い本になってきましたね。

私の、基本の事でためになった本なので、どうしても古めになります。

しかし思い返しても、この位ですかね? 少ないなあ。

やはり本だけではなく、テレビなどの影響も大きかったのでしょう。大前研一さんはためになると思いますし、筑紫哲也さんも良い事言ってたなあ。

そして大事なのは考える事ですね。

これら本もただ読んだだけなら「どこがためになるのだろう?」と思われそうな内容です。

そこから知っている事や、事件や、人で例えて見て、こう言う事だと理解する事が一番大事なのでしょう。