号漫浪正大

輪るピングドラム ~物語を見直す

9話のただの感想

アニメ「ワンダーエッグ・プライオリティ」第9話、もはや感想です。

もう言う事もないですね。後は最後まで行った時の結果待ちです。

 

アイ、リカ、そしてねいる回と続きました。そうなると次回10話は桃恵回ですね。

しかしことごとく銅像になった子とは関係が無いトラウマ解決回でしたね。

となると次回もそうだろうと予測されます。

でもそうなると、あとは11話と12話の二回だけの筈ですよね? 普通に考えると尺がたりない訳です。まるで「千と千尋」のようですね。

 

ここにきて気が付いた、面白い事です。

12話は流石に落ち着かせ回だろうから、出来る事が限られてきます。

しかしその前11話はどうとでも出来る回ですね。

この流れ、この作りだったら、11話は何でも出来る事に気が付きました。

ここまで持って行ったのが上手い訳ですが、ほとんどどうやっても良い回がある話なんて、なかなか無いですよね? だからとても面白い訳です。

だからこそ11話ははじけ飛んでほしいのです。世の中をアッと言わせてもらいたいですね。

 

さて、尺がもうないので、普通なら個人のトラウマ解決回では、銅像の子とのトラウマを描くべきですね。しかししない。わざとですね。

この普通はしない物語の流れが、合うようにしているのでしょうけど、この作りも上手い訳です。

普通しないおかしな流れなのが、下手なのではなく、意味がある様にしてあるのがよく出来てます。つまり銅像の子らは、ほぼマクガフィンであっても良いと言う事です。

でも銅像の子らは結局はどうするのでしょうか? 一挙に解決するのか? 何も解決さえしないのか? ひっくり返すのか? さてどうでるか? 見ものですね。

 

9話の内容は、まあ、今まで私が言ってた予想があってても通る内容でしたね。

死ぬ事、消える事に対して向き合う話でした。

そして細かな所は間違ってても通る内容だったので、まだ分かりません。

しかし、ずっと言ってますが、とにかく上手さが光る物語です。細かな配慮がとても良く出来ているように思えます。

あとはやはりラストです。ここまで上手く出来ていた分、ラストが怖くなってきました。せっかくここまで出来てるので、どうにかコケない様にと願うばかりです。

それとさっき言った様に11話ですね。ビックリさせてほしいですけどね。期待し過ぎですかね?

 

そして改めて思うのは、やはり予測は駄目だと言う事です。

どうも裏を考えてしまい、表が見れないですね。

表は表で細かく良く出来ていて、それだけで一つ完結してるのでそれを楽しめばいいのですが、裏を考えるとそれが出来ないのに気が付きました。

一度は物語を最後まで素直に心のままに見る事が、正解なのだと思います。

 

 

2021年 3月 11日 補足

 

細かな事はもう止めようと思ったのに、最後の詩が気になってしまって検索しました。

 

他の人の考察サイトで書いてありましたね。ちなみに一人の力などたかが知れてるのです。

最後の詩はボードレールと言う人の「酔へ!」と言う詩だそうです。

なんで酔うのかと言うと「時間の重荷を感じない様にする為」だそうです。

時間を気にする? ねいるの前助けた子を思い出しますね。今回も白黒で少し髪のワンダーキラーが出てたのはこの為ですね。

 

これは「パリの憂鬱」と言う詩集の中にある詩だそうです。そしてこの詩集自体が、酔いから覚醒する事を主眼としているそうです。

そして「酔へ!」の次の詩が「既に!」と言う詩で、これも覚醒の詩だそうです。

つまり今は覚醒の前で、これから覚醒へ、と言う事でしょう。

 

この「酔へ!」の中に鳥と星が出て来ます。これもなぜなのか気になってたのですけど、だから鳥と星が出て来たのですね。

 

実在論が言葉で出て来ますね。そして影に映ったアイとねいるが出て来ました「洞窟の比喩」ですかね? プラトン関連ですね。

今回出て来たプラティは、このプラトンとプライオリティからの造語ですかね?

この辺の事が関係していると言う事です。

 

ねいるはデザイナーズベイビーだそうで。

そこで前から気になっていた青沼ねいると言う名が分かったかもしれない。

青は分からないけど沼は普通苗字につけないでしょ? アニメの女の子でメインキャラの名には。

スワンプマンかな? と思います。色黒だしね。

(この辺の言葉はwikiで見てください。すぐ出て来ます)

 

阿波野寿と言う名だそうですね。この子は白ですね。ねいるは黒です。

エンドカードの時の絵が対照的なこの二人の絵でしたね。裏と表です。

アカと裏アカもそうですが、やってるのが囲碁です。これも白黒です。

こっくりさんもやってましたね。あれも二人で一つの物を動かすものです。

6話の最後のふろから上がった時、何気に鏡に映ってる母の絵でしたね。

この辺の二面性や対称性や一人二役の印象はしつこいですが、皆無視しますね。なぜですかね?

 

阿波野と言う苗字「泡の」と言ってるようです。

最後のエンディングがサイダーなのがここで分かる訳です。

次々生まれる泡。そして次々消えて行く泡。バブルですね。幻です。

 

今回のワンダーキラーが最後問題を出します。

ABCDと四つふってある図です。そして答えは「それが成立する丸はありえない」と言うものです。そう、ありえないのでしょう。

 

なので良く出来ているアニメです。