アニメ「ワンダーエッグ・プライオリティ」考察、二回目です。
一回目は四話まで見てましたが、今回は……今回もまだ四話までです。
逆に言えばここまででも結構色々あるアニメのようです。
しつこいようですが、今後の予測が含まれます。
予測はあってたら「なんだ、やっぱりそうなるのか」とつまらなくなります。
外れてたら「なんだ、外れてるじゃないか」と頭に来ます。
つまりどちらであってもつまらなくなるものです。だから見ない方が良いですよ。
ではなんで言うのか? それはただの自己満足です。
そして予測をしてしまった私自身がつまらなくなったので、皆をこちら側に引きずり込もうと言う訳です。
ではなんでわざわざ手の内を明かすのか? それは言い訳です。
それでもこの後を見た方は、自己責任と言う訳です。
しかしここまで読んで、この後を読まないでいれる方がどの程度いるのか?
もしいたら勇者ですね。そんな方は「私は勇者だ!」と言ってもいいですよ。そうしたら友達に「可哀そうに……」と優しくしてもらえる事うけ合いです。
このアニメ、考えると良く出来てますね。
まずは一話から出て来るザコ敵の「ミテミヌフリ」です。
確かにザコであるが、刃物も持っていて油断すると殺されてしまいます。
そして一話でボス敵を倒したら何もしないで逃げていきます。
まさに世の中の問題で、大本のボスの近くにまずいる存在「見て見ぬふり」ですね。この名前の付け方上手いですね。よく表しています。
そして武器です。これらは助ける存在が元々持っている物ですね。ボールペンに新体操のリボンにペンライト等です。
これはその助ける存在の中学生達が本当に持っている武器なのですね。
つまり心のより所です。字を書いたり、部活などを頑張ったり、趣味に走ったりする事です。
これらはその直接の敵と戦う武器ではないですね。まあ間接的には戦えるかもしれませんが、直接倒せる武器では無い。
新体操のリボンが得意で好きかもしれないが、パワハラの顧問には勝てませんね。
しかし心のより所として生きて行けるものなのでしょう。
これが良く出来ているのは、直接戦う物では無いと言う事です。もしくは戦う事が大前提では無いと言う事です。これは平和的でありますが、現実的でもあり逃げでもあります。
強さと弱さ、両方が含まれているが、中学生が「現実的に生きる為に戦うための武器」であるのです。良く出来てます。
これをアイが受け取って武器として戦い守る訳ですが、これは武器を受け取っていると言う事であり、戦う道具を教えてもらっているとも取れます。
つまり守っているのがアイなのだが、救っているのは本当はどちらなのか? と言う事です。
つまり実は自分自身を救っている話なのじゃないのか? と思える作りなのです。
もしくは他人を救う事により、自分自身を救っている、とも取れます。つまり同じような状況の人を救う事により、自分のトラウマも克服しているような作りなのです。
そして同じような問題を持つ人を救う時に戦う武器をもらっている、とも取れるのです。戦い方を間接的に学んでいるのです。
これは良く見ると、救う人達の問題は、自分(アイ達)と同じになっていると言う事です。
始めの子はいじめ問題の子です。つまりアイと同じ問題の子を救っている。
二人目の体操の子は分かりずらいのですが、これは「ねいる」の問題では無いのか? と思っています。だから四話で病院内で体操の様な動きが出来たのじゃないでしょうか? つまり体操をしてたのは、ねいるじゃないのか?
そしてパパ活の二人はリカの問題に近い人達です。
四話の始めの子は痴漢に合っています。これは桃恵の問題じゃないでしょうか? 桃恵はなぜか男装です。しかし女子に見てもらいたいのです。なぜ男装なのか? 痴漢か何かから逃げる為じゃないのか? と思います。
つまりこの四人が救っているのは自分自身なのです。
と言うと思ったでしょ?
パパ活の子達の問題はリカと言うよりは生き返らせようとしている「ちえみ」に近い気がします。
そして四話の二人目の子は桃恵を好きだと言う。これは桃恵が救おうとしている子に近いのじゃないでしょうか?
小糸もいじめにあってました。ねいるの妹は分からないけど、姉が体操をしてるのなら妹もしてたかもしれません。
この生き返らせようとしている四人はなんなのか? これが正解じゃないのか?
前回私は四色ボールペンで褐色の子が黒じゃないのか? と言いました。ねいるじゃなく褐色の子と言ったのはなぜか? これはねいるの事も含めた言い方ですが、もう一つの可能性、妹も入ってます。
つまり正解の四色ボールペンは、この生き返らせる方の四人じゃないのか? と言う事です。
公式サイトで始めに出て来る絵があります。四人のキャラが横になってる絵です。そしてアイ以外は寝てます。
これは「寝ている夢の話」の様な話と言う事じゃないでしょうか?
そしてアイだけは起きている。これが四色ボールペンじゃないのか? つまり四色ボールペンは実は一本です。そしていっぺんに一色しか使えません。なぜなら一本のペンだからです。
でもアイとリカが両方が出てきたりしますね。でも正解が小糸の方なら? アイとリカが夢の世界に行った時、思いが強い方に引っ張られると言ってリカの世界に行きましたね。つまり正解の方のちえみの方は小糸と一緒には出てこない、と言う事では無いのか? なぜならより現実に近い方の存在、つまり正解の四色ボールペンだからでは無いのか?(まあしかし、考えすぎかもしれませんけどね)
でも合ってれば、プライオリティがここで効いてくるのです。
さて公式サイトにはヒントがありますね。
アカのアルファベットはAccaだそうです。Accaはネットで調べるとイタリア語で「H」の意味だそうです。そしてイタリア語だと「H」は発音しないので、暗喩として意味が無いとか価値が無いとかの意味で使われるそうです。
これは見えるけど実は無いと言う事を伝えるヒントであり、暗喩では無いのか?
そしてアカに裏アカがいますね。裏アカの方は裏が日本語なので、単純に「裏アカウント」の事でしょう。つまりアカの方はAccaとアカウントのダブルミーニングです。
裏アカウントは一人二役と言う事です。
これらも含め、ずっとしつこく「一人二役」かもしくは「多面性」を暗喩で伝えてきますね。つまりそう言う事なのでしょう。
桃恵の名前です。変な名前です。本編で桃太郎とか言われたりします。
変な名前には意味があるのでしょう。
しかしです。騙そうとしている人が「ほら、左の向こうに何か見えるぞ!」と言ってきたらどうでしょうか? その時は右に見てほしくない何かがあると言う事です。
右には何がありますか? そしてその文字が他の何処で見つかるでしょうか? 偶然でしょうか? この少人数で偶然に被るなんてないですよね?
アイは引きこもりです。だから家でルームランナーに乗るし、ヨーグルトも食べる。
「お前は休日のOLか」とツッコミたくなりませんか?
なぜ卒業ソングから始めるのでしょう?
メインキャラクターは皆14歳ですね。
たぶんこれは映画「アイデンティティー」をしたいのかな? と思います。見てる方は分かると思いますし、見て無い方は面白いので見て下さい。
さて、ある程度でもあってるとしたら、よくやってますね。
そしてこれらが分からなくても内容が見れるし、やりたい事の筋も通っています。
つまりもし謎があったとしても、それを無視してもちゃんと見れるものになっている。
なので良く出来てます。この辺のバランスは難しいでしょうからね。
後は着地だけです。
どう持っていき、どう着地するのかが、名作かどうかの分かれ目ですね。