号漫浪正大

輪るピングドラム ~物語を見直す

二兎追うこそが、時には正解。

「もっと評価されていいアニメ」と言われてる物がありますね。

 

アニメ「電脳コイル」感想です。ネタバレです。

 

このアニメの第一印象が「もっと評価されていいアニメ」でしたね。

面白かったと思いますし、良く出来てたと思います。もっと褒められても良い話ですね。

(いや、評価はされてますが「もっと」と言う事です)

 

なんで今一評価が低いのか?

一番の理由は、絵柄が皆を寄せ付けないのでしょう。

じゃりン子チエ」っぽいし、ジブリっぽいですね。

(2020、6、29追加、映画じゃりン子チエは高畑監督だったんですね。だからジブリと似てるのかな?)

でも考えてみれば、ジブリはもっと皆に媚びを売っている絵柄なのですね。このアニメを見てそう感じました。

つまりこのアニメは媚びを売ってない(おばちゃん以外)。媚びを売るとやりたい事が伝わりにくくなるので、止めたのでしょう。それ以外で勝負するぞ、出来るぞ、と言う事でもあるのでしょう。

ジブリの媚びを売るやり方は、最後は宮崎駿さんも悩んでいたように思えますが、私はあの位は「あり」だと思っています。

だから「電脳コイル」ももう少し媚びを売る絵柄で良かったと思います。

ただこの「もう少し」が難しいのと、人によって答えが違ってくるものなので、はっきりした正解は無いですね。

私は「結果」から「もう少し」と言ってるので、ずるい訳ですが、結果で言うともう少しだったと言う事事態は事実だと思います。

私は少し媚びを売っている時の「宮崎駿」さんの絵柄が正解だと思っています。

 

さて、絵柄が一般受けをしなくても、良く出来てた事には変わりはありません。

この作品もミステリーでしたね。

なんであんなに不穏なオープニングなのだろう? と思っていたら、ちゃんと不穏な物語になっていきました。

始めから最後までちゃんと考えられている物語と言う事であり、そうでなくてはならないものだと、あらためて思いました。

私は物語の面白要素の重要度で「恋愛」の次ぐらいが「ミステリー」だと思っています。

しかしミステリー要素を入れない物語が多いですね。比較的簡単に面白くなるのにね。

この作品は、ミステリーとしてネタを隠し、小出しにして次につなげる。見事なミステリーになっていました。

 

ミステリーと同時に、この物語は一見SFのようですが、実際はファンタジーよりですね。

それはやりたい事がある為に「不思議な科学を発見した世界」を作り上げていると言う事です。ガンダムミノフスキー粒子と同じですね。そしてlainの世界とも同じです。

「高速のネット回線が出来る謎の物質、法則を発見したが、原理は分からない。それにより現実としか見えない様な物が、メガネを通せば見れる世界になった」と言う事らしい。

そして原理は分からないが再現は出来るので、使っている世界です。

この「原理が分からない」所が大事です。つまり分からない要素や動きがあると言う事です。

そして世間的にはただの「高速ネット回線の方法」とだけ認識されている事も大事です。

だから大人はあまり関心がないし、一般人のメガバアが「他の人より秀でた事が出来る」と言う可能性が出てくる世界なのです。

理論が確定してないし、国などの大きな組織の関心が薄いので、実践的な方法を試しているメガバアが秀でる事がある世界なのです。

 

どうも物理的な場所に、何かしらプログラムやデータを書いておける世界だそうです。

だからわざわざその場所まで行って、古い空間などを消していくロボット(実際は存在しない論理的な物ではあるけど)が必要なのでしょう。

そしてその場所で勝手に動かせるプログラムなのでしょう。つまりパソコンとかが無くても何かしらの電源かCPUの代わりの物がその場で作れるのか? もしくは勝手にどこかのパソコン等につながり、そこで自分の所のプログラムを動かし、そしてデータだけ元の場所に戻せるのでしょう。

どっちにしても、人が分かっている能力以上の物があるので、通常は動かしているパソコンを制御すればいいだけの事なのに、それが出来ない世界です。中央で全てを解決出来ない世界なのです。

 

そして大事なのは、実はこの方法は高速ネット回線だけではなく、何かしら他の要素も裏にはあったと言う事です。

つまりコンピュータの通信だけでは無く、人の脳にも直接物理的に接触できる物だったのです。

他の人は手を動かしキーボードを打ったりしないといけないのに、イサコは手を動かさないで何かしらプログラム的な行動が出来る、と言う話でしたね。この事から直接脳からの動きを読み取れる物理法則がある事が示されています。そしてこの事は隠されているが、一部の人は知っていると言う話でした。

(ここからは私の憶測です)

しかしそれだけではなく、直接脳の動き、つまり脳の電気信号をどこか遠くに送り、つなげる事が出来るのでしょう。

現実の話で「量子もつれ」と言うのがあるようですね。「もつれた」粒子を離れ離れにしても、どんなに遠く離しても片方を観測したら、もう片方がその時確定する動きがあるのだそうです。つまりどんなに離れてても何かしらの繋がりがある物質が作れると言う事です。この原理も(現実世界で)分かっていませんね。

電脳コイル」の世界でもこの原理に似たものが作用していて、脳の出す電気信号が何処かにそのまま送られているのでは無いでしょか? 脳の電気信号が何処かの仮想現実に直接送られ戻って来るので、その仮想現実内で生きてるように感じれるのでしょう。

しかし、元の体には脳の電気信号が脳内で何処かに消えている様に見え、外から見ると中身が無い人の様になるのでは無いでしょか?

つまり、この物理法則が「高速ネット回線」にも役立つが、実は人の脳の動きもどこかに送れる、と同時に逆に脳に直接データを送れる、と言う事なのでしょう。

 

あの世に見える世界は、どこかに作られた仮想現実なので、人が関与出来るものです。

それと同時に人の脳に直接つながってるので、その人の体験そのままになる。

そして眼鏡でつながっていて、眼鏡を取ってしまうと繋がりがなくなってしまうのではなく、つながったまま制御が出来なくなるのでしょう。

つまり脳が直接つながっている法則が分かって無いから、つながったまま切れなくなる。だから意識が戻ってこれなくなる。

と言う事で、ずっと脳の電気信号があっちに送られ続けて、元の状態に戻せなくなると言う事だったのでは無いでしょうか?

 

そして、電脳コイルのあの世の様な世界はデータなので、仮想空間にデータとして死んだ人の断片も残っていた。

脳が直接つながれる世界なので、昔につながった事のある人の脳からのデータ、つまり思いや感情が断片的に残される。

これら事が「あの世」の様な世界を作り出し、人が思い描く「あの世」と同じ動きをするのです。良く出来てましたね。

 

電脳コイル」の世界は「より良い電脳的な未来」を描いてありました。

ここで描いている未来は、リアルな世界の未来の参考になると思います。

電脳コイル」では、あくまで拡張現実であり、本当の世界があり、それにかぶさって電脳がある。

今のリアルな世界での仮想空間は、画面の中の区切られた世界です。別世界です。ここが違います。

もちろんさっき言った様に、電脳コイルはなんちゃって科学を取り入れた世界なので、これが出来るものです。だからこのまま現実世界には持ってこれないのだけど、この方向を目指すべきと言う参考にはなりますね。

電脳コイル」の子供は駆けずり回ってましたね。地面に落書きしたり、駄菓子屋行ったり、壁に登って歩いてみたりしています。

この世界観と電脳世界の融合を目指すべき、と言う事です。難しいですけどね。

 

物語の途中、大人の台詞で「眼鏡の世界は仮想であり、触れないものだ」と言うセリフがありました。

これはこれで一つの正解です。間違ってはいない。しかしです。このアニメはもっと先を行ってますね。

電脳の犬が出てきます。これは仮想では無いですか、偽物では無いですか。それを肯定する物語でした。

つまり「気持ちも触れないものだ」と言う事です。

触れない物も人に影響を与えてはいないだろうか? と言う事です。

物語もそうです。ゲームもそうです。触れない人と人の関係だってそうなのです。触れない物も大事では無いのか? と言う物語なのです。

リアルな世界の今後は、この触れない物が多くなっていきます。仮想な物も多くなっていきます。

次の世代の子供たちは、どうしてもそれに対応して生きて行かないといけないのです。

だからリアルな触れる世界と、触れない世界との、折ありのつけ方を学ばせる物語なのです。

それが「現実世界を駆けずり回りながら、電脳とかかわっていく世界」なのでしょう。

 

「痛みが大事だ」と言う話でしたね。「ホモデウス」の著者ハラリさんも最近言ってましたね。痛みが大事だと。

仮想現実は虚構だと言う事でしょう。虚構とは宗教やイデオロギーもそうです。実は人は仮想な物、虚構とはずっと係わってきたのです。

そして虚構に惑わされないようにするためには、「痛み」に敏感になるべきだとハラリさんは言います。惑わされるなと言うのです。痛みを伴わないのは虚構である可能性があり、気を付けろと言うのです。

電脳コイルはハラリさんより少し前を行ってるようです。

「心の痛み」は本物だ。だから「痛みがある仮想現実は本物だ」と言う事です。つまり痛みを伴う仮想ペットとの別れは本物だと言うのです。そうだと思います。

 

私は最近このブログを始め、物語を深く考えるようになりました。

そして思ったより作り物の、虚構の存在の物語が、人にとって大事なのだと思えてきました。

虚構であっても、心の痛みを伴う物語は、人にとって、ある意味の、本物なのです。

 

リアルな現実はもちろん大事です。おろそかにしてはいけません。

しかし、紀元前から虚構と歩んできた人にとったら、虚構つまり仮想な物も大事なのです。

この先もっと大事になっていきます。

しかももっと未来、人は考えれるものが、つまり妄想の存在だった物が、現実に出来るようになるでしょう。

つまり昔は虚構だったものと、現実がつながる世界が、いつの日か来るのです。

だからこそ、仮想現実や人が思い描く物語等の世界、それらが今以上に大事になっていきます。

電脳コイル」は「仮想と現実の折り合いのつけ方」を考えさせる物語でした。

 

 

2020年 5月 26日 追加

 

いや違うな、と思ったので書き足します。

 

物理障壁があるので、世界自体が磁気ディスク(古いかな?)みたくなっていて、そこに直接書き込んでいるのかと思っていました。もちろんあのなんちゃって科学の産物です。だからロボットも実態は仮想的でも、それを伝って動いているのかな? と思っていました。

しかしそっちじゃないですね。

単純にメインコンピュータの中に、実際の町と重なった象徴的で仮想的な世界があり、そこに書き込んでいるだけですね。

しかしこれでもなんちゃって科学が必要です。

たぶん遠くから実際の世界をスキャンしている。それで弟が盗撮していたような事が出来る。つまり何処か遠くから実際の世界が見れるのでしょう。

この様な事をリアルな世界で実際にするとなると、カメラを世界中に設置しなければならないのですが、この世界はそうでなく、何処か遠くから見れる装置があるのだと思います。外は(実は隠されたカメラがあるとすれば)いいですが、家の中でも見れるのですからね。

それが出来るので、リアルタイムで実際の映像に仮想の物を重ねられるのですね。

(眼鏡がカメラ代わりになっていて、眼鏡で見た時のみ細かな位置が確定する。その他は元々コンピュータ上にある地図データで、大体の場所を動いている。とも考えましたが、それなら盗撮できないし、首長竜が白い所を通れないのも分かりません)

 

そしてゲームのキャラみたく、移動に制限がかかっているのでしょう。

コンピュータ上なので、どこにでもあらわれる事が出来るが、それが法律かルールかで禁止されている。だからわざわざ仮想のロボットもスタート地点から発進しているし、何かを追っている時もワープしたりしないし、移動スピードも変わらない。その様なルールなのです。

これはスーパーマリオがワープしないのと同じですね。マリオだってどこからだってあらわれる事が出来るし、どんなスピードだって走れるけど、やりません。ただのルールですね。

たぶんサッチーも何機でも出せるが、これもルールで禁止されているのでしょう。もしくは、コンピュータの処理能力の限界があるので、無限には出せない。だから一機いくらと重量税の様に制作時にお金がかかる様にしているのでしょう。

だからか、眼鏡の中身が壊れるとお金がかかる。実は実費は大してかからないかもしれないけど、無茶な使用はサーバーに負荷がかかったり不安定になったりするので、わざと直し代は高くしている。もしくは、本人認証などやり直す事があり、それが意外と手間なので高いかです。

サッチー等が移動している時も、絶えず遠くから周りをスキャンしている筈です。だからリアルタイムで周りの物が分かる。車や人をよけたりするのでね(ただこれは眼鏡や車のカメラからの情報からだけでも成り立ちますけどね)

たぶん、スキャン出来る場所は限られている筈です。これもルールなのと、コンピュータかスキャンする機械の限界なのです。だから一気にフォーマットも出来ないのですね。わざわざ見て回り確認してから、その場所のみをフォーマットしてました。ちゃんと実際の映像と比較してからじゃないと危ないのか? 個人の権利上か? 等の事でフォーマット出来ないルールがあるのでしょう。(これも実際の映像を見なくてもコンピューター上だけでもフォーマット出来ますが、だとしたら仮想ペットを動かす能力等から比べると、遅すぎる気がします。だから他に遅い理由が必要だと思ったわけです)

 

論理障壁はコンピュータ上の仮想の壁ですね。マリオの壁と同じです。そこは通れないとルールで決まってるので通らないだけです。

初めに言った様に、物理障壁の方は、初めは物理的な障壁かな? と思いました。何か物理的な物、電磁波等で妨害してスキャンを妨害する。それによってそこは見れないし、だから測れないので通れない、と言う事かと思いました。

しかし物理障壁も物理的な装置もなく出せるのだから、違うかもしれませんね。これも論理障壁と同じくコンピュータ上で惑わして、リアルな物理的な壁があると思わすだけかもしれません。ただ物理的な壁と誤認するので、論理的な壁よりそこを通す許可が下りるのが時間がかかるか、偽物と判別するのが難しいだけかもしれません。

 

古い空間もただのプログラムかデータが、コンピューター上にあるだけかもしれません。

古い空間が残ってるのも、個人の権利がらみの法律のせいかも知れません。

例えば、実際の映像と合わさった時にのみ中身が(その場所のデータが)見える。つまり暗号になっていて、実際の映像等がキーになっていて、その場所まで行かないと(もしくはスキャンしてリアルタイムの映像を得ないと)中身が分からないのかもしれません。そうじゃないと中央でメインコンピュータを調べれば、おかしな古い空間の場所も全て分かる筈ですからね。

これも古い空間等の解析に時間がかかるので、部分的にやっている事を象徴的に描いているのが「ロボットが直接来て見付けている」と表している事かもしれませんが、これもそれだと時間がかかり過ぎている気がします。霧状になって見えると言う事は、それが不安定だとコンピューター上では分かってるので(じゃないと霧状に描けない)、すぐ分かる筈です。すぐ分からないなら論理上にコンピュータ上だけで調べてるのではなく、物理的なしがらみがある気がするのです(それと個人情報保護の為の法律上と、お役所等の利権の為のルール上の制約がある)。

 

ちなみに論理フォーマットはコンピュータ上で初期化したと言う事です。つまり初期化しましたよ、と言う状態にはなっているけど、所々にはデータが残っています。だから普通のルールにそったプログラムなら空になってるように見えるが、それを無視したプログラムには所々のデータが見えます。これが古い空間なのでしょう。

だから普通じゃないプログラムからなら、古い空間が見えるのですね。

そして物理フォーマットの方は、元々の意味は物理的に初期化する事で、それはデータ媒体の制作工場で初期化するものだそうです。

それとは別の意味もあり、一般的な使い方の物理フォーマットと言う言葉は、全てのデータに0を入れていく事です。論理フォーマットは0は入れないのでデータが残ります。メタデータに「これの中身は何もないですよ」となってるので無いと思ってるだけです。論理フォーマットではデータが隠れて残る、その事が大事です。

なので物理フォーマットをして全てに0を入れてしまえば、隠されたデータも残らない。だから電脳コイルでは物理フォーマットをしてたのです。そして隠された古い空間も消去するのです。

 

しかし最後の出てきた空間は、実際の空間とは重なっていない空間でしたね。本当の仮想空間でした。だからどこか隠された所にデータとして残っているので、実際の世界と重なったデータを物理フォーマットしても残るでしょう。ただアクセスする方法は無くなるかもしれませんけどね。

 

この世界では、絶えず実際の映像から、その仮想のデータとリンクさせている。

だからこそ、仮想と現実の自分がずれて見えるのは危ないと言う事につながるのです。

つまりコンピュータが実際の人間の位置を誤って認識してきていると言う事です。

なぜか? たぶん、映像だけではなく脳の動き等もスキャンして個人認証していいるのでしょう。

そしてずれている人は脳が直接どこかにつながってしまっている。つまり脳の電気信号が何処かに直接行ってしまって外から感知しにくくなっているのでしょう。だから本人の場所がはっきりしなくなっているのです。

そしてまるっきりその信号が外から感知できなくなれば、「NO DATA」と表示されるのだと思います。

脳の電気信号は考える所だけではなく、人が生きる基本の動きにも必要です(呼吸する等)。だから実際でも脳死になると死んでしまう。

だから「NO DATA」状態はこの基本の信号も体に行かなくなりやすく、危険なのでしょう。

そして体が弱っている人や子供は更に危険であり、おじいさんは死んでしまったのだと思います。

「NO DATA」までいかなくても何処かに脳がつながり始めてる人(イマーゴ)、仮想と現実の自分がずれてきてる人は、生きるのに必要な脳の電気信号も少し何処かに直接行きかかっていて、苦しんだりするのだと思います。

 

つまり大事なのは、遠く離れた所からでも実際の映像が見れると言う事です

この技術が高速通信技術につながるのは、なんとなく分かりますね。

そしてそれは個人情報漏洩もあり危険なので、何かとルールで縛っているのでしょう。

ここの所はなんちゃって科学ではありますが、それ以外は整合性がとれている、良く出来たアニメでしたね。

 

2020年 5月 29日 追加

 

もう一度言いますが「遠くから実際の映像が見れる」と思うのは盗撮できるからです。

ただこれは、実際の眼鏡や何かの機械からの映像から、周りにある物を解析して保存してある人物や物のデータからCGで「この角度から見たらこうだろう」と作っているのなら出来る事です。

霧の出る所は不安定だと言う事も、そう見える人がヤサコみたく特別なのか? もしくはコンピュータ上では霧状に描いているのに、それをメタ的に調べる事が縦割りで行政で権利上禁止されているから、霧状の場所がサッチーでも遠くからは分からないだけだとも考えられます。

そう考えると遠くから実際の映像が見えなくても、成り立つは成り立つのだな、と思えます。

だとすれば首長竜が白い所を通れないのは、皆が眼鏡をはずせば白い所が分からないので、問題なく通れたのでは無いのか? と言う事になります。これも子供なのでそれが分からなかった、とも考えられますが、それではつまらないですし、悲しいですからね。

もしくは外には見えないカメラが沢山隠されている、とも考えられますが、それだとディストピアっぽいので雰囲気が良くないですね。

最後はどれが一番物語として面白いのか? になりますが「部分的に遠くの映像が見る事が出来る」のが一番いいのでは無いでしょうか?

これも国が悪く使えばディストピアっぽくもなれます。

しかし例えとして、あの盗撮するロボットが本当に実機としている世界を想像していただき、それを国なら無数に使う事が出来るだろうと思えば、遠くから見えると言う事は「あのじゃんけんする盗撮ロボットが沢山いる世界」と同じだと思えば、そこまで不気味な世界でも無い気がしませんか?

なので今の所、私は「部分的に遠くから実際の映像を見る事が出来る世界」だと思っています。

 

なんちゃって科学があるので、あまり深く考えても意味が無いな、と始めは思ってましたが、意外と面白いですね。実際の世界の未来も考えさせます。

それに、お役所の利権と個人情報が絡んでいるのが面白いです。ありそうですね。

近未来SFと見ても、面白いアニメでした。