号漫浪正大

輪るピングドラム ~物語を見直す

ディズニーの夜明け

映画「スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け」の感想です。ネタバレです。

 

多くの人が思ってるようにダメな映画でしたね。

エピソード8で監督が変わり、今回のエピソード9で監督がエピソード7に戻ったようですね。

だから8で物語の方向性が変わり、9で無理やり戻したので、いろんな設定がおかしくなっている映画でした。

結果、7から9まで通すと何をしたかったのかが分からない映画になりました。

 

はじめから三部作なのだから、初めから最後までシナリオの大まかな物は作り、それを動かしてはいけませんね。

そんな当たり前な事が出来てないとこうなると言うお手本ですね。

その大まかなシナリオがつまらなかったのなら、始めからそれを通してはいけないし、それが分からないのなら責任者になるべきではないですね。

 

これで良かったら俺に作らせろと言う人が、全世界に10万人はいますよね。

そして1000人位はこれよりまともなシナリオ書きますよね。

前に言った様に面白くなければシナリオは失敗です。エピソード8は何か新しい事をやりたかったようですが、面白くないので失敗なのです。

私は、何か面白い事や新しい事をして成功しなそうなら、王道でいいと思うのです。

そして王道ならどうするべきだったかを、個人的に書きます。

 

最後カイロレンとレイがキスしてましたよね。あれでいいなら始めから好かれ合っている設定で良かったと思います。

単純ですが、好き同士が剣で戦い合う、それだけで盛り上がるじゃないですか。たったそれだけの事すら出来てない気がします。もちろんしないのは他にやりたい事や理由があったりするのですが、最後キスしたのなら単純で良かったのにな、と思いました。

カイロレンがなんであんなに情けないのか? これも情けない人にしたいのなら、他にかっこいい強い奴を出して、その下にカイロレンが情けなく従う、とすればいいと思います。しかしカイロレンしか出さないから、敵が情けないだけなのでしょう。

あとはこれも単純にアナキンみたくかっこいいハンサムで良かったんじゃないのかと思いますけどね。それでも最後レイと結ばれず死ぬなら、男性客も納得するんじゃないのかと思います。

エピソード7でレイはパルパティーンの子供だろ、と思ってましたが孫でしたね。だから私は8でレイが闇に落ち、逆にカイロレンが立ち直り逆転するかと思ってました。その方が良かったんじゃないのかな?

始めから「ベーダーをクローンで復活させようとしているカイロレン」と言う話にして「復活させてみたらパルパティーンで騙されていた」としてほしかったです。ただ皇帝が生きていたじゃ誰も納得しない。

最後カイロレンが命をかけレイを正気に戻し、レイがパルパティーンに挑むが勝てない。フォースが強い者ほど、そのフォースをパルパティーンが操れる事にして、だからこそフォースが強くはないフィンに倒される、と言うのはどうでしょう? ただ強いものが勝つのではない、と言うのが元のスターウォーズの話だと思うので、それにのっとり「一般人で元トルーパーのフィンに倒される」で良かったんじゃないのかと思います。

 

これらは単純で王道で素人考えです。

しかしこの素人考え以下じゃなかったでしょうか?

「スカイウォーカーの夜明け」です。

最後のシーン、夜明けみたいでしたね。

つまりここまでは夜だったと言う事です。

7から9の最後のシーンまでは闇だったと言う事です。

残念ながら物語自体が闇だったと言う事なのでしょう。