号漫浪正大

輪るピングドラム ~物語を見直す

空からカエル

ここのブログで悪く書いている作品もありますね。

でも良い所があるのに、ここは悪いなあ、と思った作品ですよ。

本当に悪い作品はそもそも書きません。世の中には悪口を言うカロリーさえも惜しくなる作品ありますよね? この作品の為に「悪い」なんて言ってたまるかと言うものが。

 

さて今回2話位で挫折した作品の事を書こうと思います。悪く書くので作品名は言いません。

ただこれはそこまで悪い作品ではない気はしています(フォローじゃなくて)。

私には合わなかったと言う事です。

 

とにかく主人公が気持ち悪くてね。

女性との話でウィットにとんだ上手くイキな話をしちゃっているだろう? こんな奴もてちゃうだろう? と作者が言ってるように見えてとにかく気持ち悪い。

どうしてこうなるのだろう? と思うのだが、意外となりやすい事は分かる。

そしてエヴァンゲリオンの加持(かじ)と、もののけ姫のアシタカを思い出すと言う話です。

 

毎度おなじみネット動画でヤングサンデーと言うのがあり、その中で山田さんと言う方が言ってたのだが「加持はいけてるオタク」なのだそうだ。そう言う感じで庵野さんが描いたと言う事です。

これを聞いて、それこそ20年は喉につかえていた事が取れた気がしました。

私は昔から加持が気持ち悪かったのです。ただ理由が分からなかった。なぜだろうと思っていたわけです。

加持は中身のないマネキンの様な者だったのですね。人では無いのに人の形をしてるので気持ち悪い。それにこんな男がもてるんだろう? と言う作者の気持ちがのぞかせるのでもっと気持ち悪いのです。

なぜか?

昔から男の描く女は中身のないマネキンですよね? だからかタッチの南は気持ち悪いのです。これがワンピースになると、マネキンだけどマネキンらしく見えるので気持ち悪くは(あまり)なくなる。

ちなみにラムは高橋さんが女だからか結構人っぽいので面白いですね。ラムは女が描くいけてる女です。だからか今一好きにはなれないのだけど、人間ぽいなあと思う。

逆に少女漫画の男はマネキンですね。存在しない男です。だからこそ逆に宝塚で描けるのですね。

話は少しずれますが、少女漫画に出て来る男で良くあるのが帰還兵ですね。戦争行って戻ってきて切り株に座り「いい奴は皆死んじまったよ」と言ってる帰還兵です。その心を持った高校生役が多いですね。だから存在しないのです。

逆に男の物語にはたまに母の様な強さと知識を持った少女がでてきますね。これも同じ系譜です。

 

実際のロボットなどで「不気味の壁」がありますね。物は見た目が人に近づいて行くと好感度が上がるのだが、ある線を超えると不気味に見えてくるのです。

ある線を越えたら、人に似たロボットから、少しおかしな人に見えてくるからですね。だからもっと似て人にしか見えなくなったら良いのですが、その間が気持ち悪いのです。

人は人には敏感です。例えば写真を撮って片方の目を一センチ上に動かしてみてください。横でもいいです。たぶんすごく怖いですよ。たぶん本能的に死の予感がするのでしょう。だから怖いのですね。人がまだ言葉もしゃべれない時、ある人の集まりを見かける。その人たちが皆どこか問題があるとする。片手が無いとか片目が無いとか。それはここにいると怖い敵がいるのでは無いのか? 怖い病気が流行ってるのでは無いのか? と予測出来るから怖く思えるようになってるのだと思います。だから少しおかしな人に見えるほどロボットが人に似てくると怖いのです。

 

そこで加持です。加持はもてない男が描いた、いけてる男なわけです。だから似て非なるものになっている。だから気持ち悪いのです。男が描く女の様に、いけてない男が描くから分かってないのです。庵野さんはスイカに水を上げてる男がいけてるのだと思っているのでしょう。

そして結構リアル路線な作りの人です。だからなお気持ち悪い。カヲル君は見た目から設定からマネキンなのです。だから元々いないと思うから気持ち悪くないのでしょう。

これは南とワンピースのキャラにも言えます。南がリアル路線だから気持ち悪い女なのでしょうね。昔の聖子ちゃんの頃のアイドルそのままですものね。素の松田聖子は嫌いじゃない気がしますが、聖子ちゃんは昔から気持ち悪かったですね。そしてワンピースはカヲル君やレイと同じでただの動くマネキンなので気持ち悪くはない(皆怒らないでね)。

 

 そしてもののけ姫のアシタカです。

これも妙に感情が無くて気持ち悪かったし、共感できないキャラですよね?

ヤンサンの山田さんは、アシタカが「そなたは美しい」とサンに言うのが気持ち悪いようでしたが、それであっています。アシタカはイケメンなのですよ。だからあのセリフであっているのです。全盛期のキムタクの様な者です。それが「そなたは美しい」言えば通るのです。俺らや山田さんらが言うから「気持ち悪い」と言う反応が返ってくるのですよ。

そしてアシタカはイケメンに宮崎駿さんが描いたわけです。

そしてこれもイケメンじゃない人が描いてしまったから良く分かってないのです。

だから中身が無い、感情が無いような人になってしまった。

駿さんの中にあるイケメン要素が無いのが形になってしまったのです(本当に怒らないでね)。

 

と言う訳で、初めに言った2話で挫折した物語。これもしょうがないですね。これほどの有名作品もそうなのだからしょうがないのです。

ただ気持ち悪いのには変わりはないです。良く分からないのに無理して描く必要ってない気がしませんか?

そんなにいけてる男書きたいですか? 映画「マグノリア」のトム・クルーズみたくなってませんかね? なさそうでも空からカエルはあるのです。でもいけてない男からはイケメンは無いのです。