号漫浪正大

輪るピングドラム ~物語を見直す

多重仮想現実

映画「エンジェルウォーズ」の考察です。ネタバレです。

 

動画配信の一覧みたいのでたまたま出てきて「こんなのあったなあ」と思い返しました。とても不幸な話なので嫌いだったのも思い出しました。

しかし今考えてみると「あれ? そう言う事だったのか」と思えてきたので

、少し書きます。ほんの少しです。

 

主人公らしい人 ベイビードール がロボトミー手術を受け終わる、最低な話でしたね。

その中で一人だけ逃げ出せる スイートピー です。花言葉は「departure(門出)」だそうです。

オープニングのナレーション、スイートピーですね。なぜか?

そして始まりは劇のような場面で幕が上がり、いるのがベイビードールです。

スイートピーも妹いますね。ベイビードールもいました。

ベイビードールなのですね。お人形なのです。

誰の?

スイートピーのです。お人形の物語なのです。

逃げるのに必要なアイテムの中にベイビードールも含まれてる。アイテムなのですね。

 

最後、スイートピーだけが逃げ出せます。

でも初めからスイートピーしかいなかったのでしょう。

スイートピーの頭の中の物語として他の人がいた。それはお人形だったり別人格だったり死んだ妹の幻覚だったり昔の友達だったのかもしれません。でも頭の中の人達だったのでしょう。

多分スイートピーにもベイビードールが受けたような事があったのです。

だから別人格にしてしまった。自己防衛ですね。

そして逃げ出したのでしょう。どこから? 実際は何があったのか? 分かりませんが警察がいるので大きな事をして逃げ出してきたのです。

 

最後ベイビードールは人形に戻ってしまったのですね。そこから逃げる為に置いてきてしまった。悲しい記憶は置いてきてしまったのです。それがあると前には進めなかったのでしょう。

 

この物語は多重に妄想の世界になっていましたが、一番外にあったと思われていたのも妄想だったのですね。

別にそこまでバットエンドでもなかったのです。

そう考えると、結構良く出来てましたね。みなおしましたね。