号漫浪正大

輪るピングドラム ~物語を見直す

1 ベルが鳴る

アニメ 輪るピングドラム の考察サイトです。

 

2011年のアニメだそうで、なんで今更かと言うと、YouTubeで漫画家の山田玲司さんという方が考察してるのを、たまたま見たのがきっかけです。

 

注、ネタバレです。

注2、原作は イクニチャウダー となっていて幾原邦彦さんと他の人とのグループ名かも知れませんが、分かりにくいのでここでは仮に イクニさん 原作として記述します。

 

山田玲司さんが面白く考察しているし、他にも沢山考察サイトがあるのになんで自分でも書こうかと思ったかと言うと、輪るピングドラムで一番大事な言葉

生存戦略

について細かく説明している人がいないようだったからです。

 

この言葉 生存戦略 は考えれば考えるほど面白い記し方をしてあり、一番近い意味で言うと [メインテーマ] に当たるのでしょうが、それよりも [包括している言葉] に近く感じ、または [総括して出てくる言葉]、このアニメ的な言い方で言うと [ピンドラ考察の至る場所] とでも言えるものなのです。

 

生存戦略 の言葉の大事さと、なぜ皆はこの言葉をほぼ無視するのか? なぜメインテーマと言う言葉では今一しっくりこないのか? も含め説明していきたいと思いますが、その前にベルを鳴らしますか。

 

本当に 生存戦略 という言葉は一番大事な言葉なのでしょうか?

山田玲司さんは「この物語は第一話でこれからやる事、問題、答えを全て言いやがった」と言うような事を言ってましたが、なるほど、確かに初めに大事な事を全て言ってから始める物語のようです。

そして大事なので最後まで言い続けます。

 初めから最後まで言い続ける言葉で、イクニさんが言いたい一番大事な言葉 になりそうな候補は二つしかない、

ピングドラム と 生存戦略 です。

しかし ピングドラム はアイテム名です。物理的な何かであれ、象徴的なものをさしてるのであれ、この言葉は物語の中で使われる、無くては成り立たない必要な言葉です。

なので深い意味が無くてもいい物なのです。

だからと言って深い意味が無いと言っているのではないのですが、無くてもいい物なのです。

あってもいい物なのです。

なんでこんな変な言い回しをするのか?

それはもう一つの言葉 生存戦略 この言葉は物語に無くてもいいものなのです。

無くてもこの物語は成立するし、この言葉をぬかして物語を作ったとしても、ほぼ全ての人がぬかす前の物語と同じ物語だと思う事でしょう。

必要も無いのに初めから最後まで延々と言い続ける言葉、生存戦略

この言葉がイクニさんにとって大事で無い訳がないでしょう?

 

さて、ここまで読んで出発のベルが鳴っているように聞こえた方は、先に進んでください。

列車が出発するようです。