号漫浪正大

輪るピングドラム ~物語を見直す

2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

笑いと怒りと感動

『感情から書く脚本術』 カール・イグレシアス著 物語の脚本の本です。 ハリウッド映画が基本ですが、他の物語制作にも役立つ事でしょう。 これを元に、岡田斗司夫さんが言っていた「感動」について書きます。 本の中に「感情を売るビジネス、それがハリウッ…

Trio

まだ書く事があるのが「田園に死す」。 もう書く事もないだろうと思ってもまだあるのは、その後を継いだ「エヴァ」と「ピンドラ」にも通じるものがありますね。 映画「田園に死す」の始めの方の出て来るチェロを弾く男。 この男が「セロ弾きのゴーシュ」だと…

シンちゃんに花束を

今更ですが、元々アニメ「エヴァンゲリオン」は寺山修司をやりたかっただけの気がしてきました。 1935年 寺山修司、生まれる ーーーー【1937年 盧溝橋事件 日中戦争 始まる】 ーーーー【1939年 第二次世界大戦 始まる】 1941年 宮崎駿、生ま…

勝者はいたのか?

寺山修司監督、映画「ボクサー」感想です。 寺山さん唯一のメジャー配給会社からの映画だそうです。東映ですね。 ボクシング好きな寺山さんが、菅原文太さんに監督するかと聞かれてすぐOKしてしまったようです。 寺山さんは明日のジョーの主題歌の作詞をして…

テーマとコンセプト

物語の「テーマ」と「コンセプト」についてを、主に書きます。 カール・イグレシアス著「感情から書く脚本術」を読み、本の中の気になった所を書こうと思いました。 しかし、「コンセプト」と「テーマ」と言う章があるのですが、この言葉の違いすら分からな…

一分の物語

ポカリスエットのCM「でも君が見えた」編の事を書きます。 放送されてから一か月くらい経ちました。なぜ今頃かと言うと、書くのを忘れてました。Youtubeに出てるので、もし見て無い方はみて下さい。 とにかく良く出来てますね。 まず廊下を歩くヒロイン。学…

サードインパクト

映画「サード」見ました。 エヴァのサードインパクトはここからかと思われます。 寺山修司を追っていくと、この映画「サード」の脚本をしていた所に行きつきます。 話は「男の高校生が女友達と金稼ぎをしようとして売春を手伝う。そこでヤクザに引っかかり酷…

さらば孤独

孤独ではあっただろうとは、思っていましたが。 寺山修司監督、映画「さらば箱舟」です。 寺山修司の最後の映画。 この頃は体がかなり悪く、それをおして作っていたようです。 そして「箱舟」とくれば、大体は何をやりたいのか見る前から分かる訳です。 この…

北風と太陽

1971年の映画です。 北からの風が、とても強い時代でしたね。 寺山修司監督、映画「書を捨てよ町へ出よう」。考察です。 まいったね。この映画を半世紀も放って置いた、多くの日本人は何をしてたのか? だから私は、何も考えずに来たこの頃の若者、団塊…