号漫浪正大

輪るピングドラム ~物語を見直す

2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

【星の王子様】殺人事件

【1】 キツネ 「社長、何度考えても分からない物は、分からないのじゃないですか?」 バオバブ 「いや、何度も考え、話し合う事で道が開かれることもある。さあもう一度だ」 バラ 「まだ続けるのですか? まじめなんですね。じゃあもう一度。では『星の王子…

ライトでポップでキュートなニクイあんちくしょうと今夜もランデブー

前から気になっていた「アニメのリアルさ」の事を、まとめて書きます。 アニメ「デカダンス」を三話まで見ています。 英語でデカダンスは退廃とか衰退の意味ですね。この方向に行くと日本のアニメは衰退していくように見えるのですが、どうでしょうか? デカ…

中庸

儒教の四書のひとつ「中庸」の事を書きます。 ただ元の本は難しそうなので、アマゾンで説明本を検索しました。 と言う訳で、伊與田さんと言う方が大事な所を分かりやすく説明している本「中庸に学ぶ」の感想にしておきます。 前から私は「問題の多くは質の問…

人にとっての海

4月17日にアニメ映画「海獣の子」の感想を書きました。 この映画、妙に気になるのでその後もたまに頭に浮かんでました。 たぶん原始的な暮らしをしている人の世界観を元に作られた漫画からの映画化だったので、その世界観が気になっていたのでしょう。 自…

交わした約束忘れないで。

細田守監督について書きます。wiki等の情報が基本なので情報量は少ないです。つまり疑って聞いてください。 細田監督作品のアニメ映画「時をかける少女」「サマーウォーズ」「おおかみこどもの雨と雪」「バケモノの子」「未来のミライ」から読み取れる事を書…

道半ば

アニメ映画「未来のミライ」感想です。ネタバレです。 岡田斗司夫さんて方がyoutubeでも動画を公開しています。 そこでこの映画の話をしてました。なるほどね、と参考にした事は言っとかないといけませんね。岡田さんが言った事は私では気が付かなかったので…

今敏's Adventures in Wonderland

Q1、さて、ここで問題です。アニメ「パーフェクトブルー」「千年女優」「東京ゴットファーザーズ」「妄想代理人」「パプリカ」に対し、私が足りないと思ったものは何でしょうか? 今敏監督のこれらの作品は前から不思議だな? と思ってました。 見る前には…

物語 = 主人公

主人公とは何か? と言う話です。 国語辞典によると、主役とは主人公の役だそうです。 そして主人公は中心人物だそうです。 そうなると私が前に言った事は間違いと言う事になります。 アムロレイは主役では無いと言った事です。 アムロは中心人物なので、主…

ゼロ時間へ。そして……

アニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」(以後、あの花)「心が叫びたがってるんだ。」(以後、ここさけ)「空の青さを知る人よ」(以後、空青) この三つの原作が(ユニット名で)「超平和バスターズ」ですね。 「ここさけ」と「空青」を見て、…

今日も空が青いね。

私事で何ですが、小さい頃は曇りが好きでした。 と言っても消去法です。雨は流石に鬱陶しい。晴れは眩し過ぎて溶けてなくなってしまいそうに感じていました。だからましなのが曇りでした。 しかしいつの日か、空が晴れて青く見えると、とてもありがたく感じ…

約束の地へ

ボグラー&マッケナ著「物語の法則」の中に「ストーリーとは作者と観客の契約」だと言う所がある。 例えば映画なら「金を払い、その上90分かそこら自分だけに注目してくれるように頼む」ような事だと書いてあります。 だからこそ、それに値する対価を払う…

森のケーキ屋さんのジレンマ

今は昔。森の奥にケーキ屋さんがありました。 そこにはおじさんの妖精さんが二人いて、ケーキを作っていました。 一人の髭のおじさんはとてもケーキ作りが上手でした。それこそ一度食べたら病みつきになり、まだ食べたい、また食べたい、と皆が思う様な不思…