号漫浪正大

輪るピングドラム ~物語を見直す

戦わないガンダム

毎話書いてますが「水星の魔女」8話です。

暗喩周りの考察です。

 

実は前回にも思ったが「だとして、では、どうするのか?」と分からなかったので、無視していた暗喩があります。

 

ミオリネが2白犬さんかもしれないね。

前回でも、妙に色白なのが目立っていたし、なぜかシャデクと関係があったので、そうかな? とは思ってました。

そして今回も、シャデクがしつこくミオリネと絡んでいく事からすると、やはりミオリネが2白犬さんなのか?

そうなるとシャデクがやはり泥犬さんです。だからグエルをかっている。

 

2白犬さんは、前はガイナックスだったそうなので、この辺の関連性は理解出来る。

そこからまどマギ位までは所在が分かるけど、今は何やってるのだろうか?

業界人なら分かるだろうけど、素人には分からんなあ。

だから今後ミオリネがどうなるかは分かりません。

 

ガンダムを兵器としてではなく使おうとしていく。

これが何かのガンダムの暗喩かも知れない。ガンダムビルドファイターズとかの、富野さん以外のガンダムの事です(私は、ガンダムビルドファイターズユニコーンも知らないので、はっきりは分かりませんが)。

それらのガンダム作品の暗喩かもしれない。

 

もしくは、今回の水星の魔女の事かもしれない。

だとしたら新しいね。

物語上でも「クソ親父と違う考え方」みたいな事を言ってたと思うけど、富野さんは最後までガンダムを兵器として使ってました。Gレコでも兵器だったので。

兵器としてのガンダムを否定しながら、兵器として描くのが富野さんです。だからダブスタクソ親父なのでしょう。

しかし、水星の魔女では、兵器を否定した描き方をすると言うのなら?

それこそデリングの否定ではなく、富野さんの否定になるので「面白いなあ」と思い見てました。

 

皆、これから戦争になると思っている。

皆、これから不幸な話になると思っている。

しかし、これが富野さん否定物語だとしたら?

それはガンダムの兵器否定であり、ガンダム流の不幸否定話になる可能性が出て来ましたね。

もしそれが出来たのなら、それはミオリネ達がデリイグを超えたと言う事であり、大河内さん達が富野さんを超えたと言う事だと思います。

ただ、それは難しい。

戦争にもしないで、しかも不幸にもしないで、面白く出来るのか?

 

今回の8話はまさにそれでした。

戦闘もロボットもほとんど出て来ない8話です。

しかも、7話と二回そろっての作りです。

この二回だけ見ると、まさに戦争ガンダム否定な作りであり、挑戦であり、しかもそこそこ成功していると思います。

だから、私はぞっとしましたけどね。

ガンダムを、そして富野さんの呪いに挑戦している二回に見えたからですし、それが成功しそうにも見えたからです。

 

とは言っても、流石に今回の8話は地味でした。

あまり面白くはなかったですね。

今回までは良いけど、これが続くと客が離れるね。

だから難しい。

今後はどうするのだろうか?

そして最後はどうするのだろうか?

 

さて細かな事です。

今回カルド博士が出て来ましたね。

そして、会社ガンダムのPVを見て、プロスペラが笑っていました。

私はあれを見て、やはりプロスペラがカルド博士かな? と思いましたが、どうでしょうか?

そうだとしたら、ここも上手いひっかけですね。

つまり「ガンダムを、兵器以外に使おうとしている会社にする」と言うPVを見て、カルド博士が喜んでいる、と言うシーンかもしれないと言う事です。

カルド博士がやろうとした事そのままだから、喜んだのかな?

 

ちなみに、今回まで来ると、明らかにプロスペラがやばい人に描かれている。

プロスペラの言葉を聞いて、ミオリネが嫌な顔をしてましたからね。

でも、悪く描きすぎているので、逆に怪しい。

それに暗喩から言うと、別に悪人でも無いでしょう。問題はある人でしょうけど。

 

スレッタは、純粋で真っ直ぐな人です。

ネットでの感想を見ると、みんな「何だろう?」と思ってるようです。

なるほど、普通はそう思うよな。

普通の物語の主人公ではないのです。

 

しかし、現実は小説より奇なりなのです。

実際に起きた「純粋で真っ直ぐな人が、何者かになった」と言う事から作られているので、こうなるのです。

だからスレッタも、その純粋さが何かをなす、と言う物語になる筈です。

 

やはり、考えれば考えるほど、あの人は面白いですね。

皆に愛されている、不思議な人です。

イクニさんが、ピンドラ映画版を作ってでも、何者かになった事を言いたかったのが、今では分かります。

 

 

しかし、本当に、物語の今後はどうする気なのでしょうか?

普通に戦争に持って行った方が面白いのは間違いがない。

しかしそれでは、今まで通りのガンダムです。

では今まで通りでないガンダムに挑戦して、戦争を回避したら?

その時は、面白くするのが、かなり難しい。

ではどうするのか?

 

いや、分からないなあ?

分からないから期待はありますし、不安もあります。

そこを回避する奥の手があるのか?

あったらすごいですね。

 

今回は、分かる人にだけ分かる、ガンダムの根幹に係わる回だった気がします。

ガンダムの兵器以外の使い道があるのか? と言う問題です。

これは、物語の中でもそうですし、外側の製作者側の事でもあったのです。

この面白さに気が付いた人が、はたしてどれだけいたのでしょうね?

 

11月28日 恒例の追加

 

なんでスレッタは動画編集なんかしてて、出演すると言う回だったのか?

 

そう言えば、今現在アマゾンのプライムビデオで「ダイコンフィルム帰ってきたウルトラマン」が見れますね。

ガイナックスの前になるのかな? 岡田さん達と庵野さんが作ったようです。自主映画(自主動画か?)でパロディですね。

庵野さんが変身したウルトラマン役で、素顔で出てます。

 

今回の水星の魔女では、この事をやりたかったのでしょう。だからスレッタが主演です。

 

となると、まだガイナックスの前の話になるのか?

まあ、時系列はそのままでもないと思うのですが、昔の話が元だと言うのは、間違いがなさそうです。

うーん、そうなると、この後に「父が実は生きていた」って話になるのかな?

どうでしょうか?

 

28日 また追加

 

前から、何かまどマギ臭がするな、とは言ってましたが、あってるようです。

で、どこに係って来るかと言ったら、泥犬さん関連ですね。

 

今回のシャデクのハーレム五人衆、まどマギか? と思ったらマギレコですね。

私なら、本編見る前にキャラ髪の色だけで、この五人の中で誰がリーダー格か当てれた自信があります。

流石に誤魔化してますが、髪が、青、黄、赤 緑、そして紫なのでしょうけど、うっすら赤紫です。流石にピンクには出来なかったのでしょうけど、これがピンクから誤魔化した色です。だからこの子がメインだと言う事ですね。

マギレコだから、シャデクには急に五人の女が仲間で出て来る。まあ時間軸は無視してますけどね。

 

このあたりにも、暗喩を元にする事により出て来る、センスオブワンダーが効いてますね。

ただ普通に物語を考えただけだったら、ここで急にシャデクに仲間の女五人衆なんて付けないでしょ? 

 

水星の魔女は「暗喩を元にする事により出て来る不思議さ」を見事に使い切ってますね。

これは今後の物語制作にも参考になる効果です。

もちろん前にもあったから出来た事ですけど、それも現代でも通用する事を実証してくれました。

本当に、色々と面白い作品には仕上がって来てます。

 

さあって、まだまだ出て来ない「まどマギ」映画。

他でこういう事されると、泥犬さんは本当に難しくなってきましたね。

私が「まどマギ映画版」の制作者なら、気持ち悪くなってきて、庵野さんみたく病んでしまいそうです。

だから、体には気を付けて、どうにか仕上げてほしいものです。